展覧会 岡本太郎【愛知県美術館】3月14日まで
■ 展覧会 岡本太郎
愛知県美術館
会期: 2022年11月26日--2023年1月29日
愛知県では初となる岡本太郎の大回顧展が開催されています。大阪万博「太陽の塔」をはじめとし、「芸術は爆発だ」の名言で国民的な芸術家となった岡本太郎。
しかし、その活動はあまりにも幅広く多岐にわたるため、全貌がつかみにくい人物でもあります。今回の巡回展では、誕生から全6章のテーマで構成し、没後最大規模の内容でおくるとこによって、岡本太郎の生涯と芸術の本質について詳しく紹介しています。
第1章 “岡本太郎”誕生 パリ時代:18歳の頃に渡仏した岡本太郎は、パブロ・ピカソの作品に大きな感銘を受け、本格的に絵画制作に打ち込みます。前衛芸術家や思想家との交流、学びを通して芸術家・岡本太郎の思想的、技術的な土台は作られまた。この章ではパリ時代の代表作を通して岡本芸術の誕生に迫ります。
第2章 創造の孤独 日本の文化を挑発する:第二次世界大戦の勃発により、中国へ出征していた岡本は、1946年日本に帰国。停滞していた日本の芸術界に挑戦状を叩きつけるように活動をはじめ、 花田清輝らとともに「夜の会」を結成します。作品の発表だけではなく、書籍などを通して思想的なところからも前衛芸術を牽引いていく存在となります。戦後から1950年代までのアヴァンギャルドの旗手として活動した時代の作品を紹介しています。
第3章 人間の根源 呪力の魅惑:日本の芸術に変革をもたらす一方で、縄文土器に芸術性を見出すなど日本の文化にも目を向けます。特に呪術には芸術と紙一重の生命エネルギーを感じ、「芸術は呪術である」と語るほどに注目しています。実施調査は国内内外におよび、作品にも大きく影響を受けました。
第4章 大衆の中の芸術:芸術とは大衆のものと岡本が語るように、パブリックアートやインテリア、グラフィック広告まで、美術館や展覧会の枠を超えて一般大衆の生活の中に飛び出していった作品を紹介しています。
第5章 ふたつの太陽《太陽の塔》と《明日の神話》:1970年の大阪万博、そのテーマ館を手掛けるにあたって、
「人類の進歩と調和」のテーマのもと制作された「太陽の塔」。同時期にメキシコで制作された幅30mにおよぶ巨大壁画「明日の神話」は原子爆弾に被弾する様子が描かれ、人類の負の調和が表現されています。この代表作ともいえる「ふたつの太陽」の素描や資料を展示し、またその意義について迫ります。
第6章 黒い眼の深淵 つき抜けた孤独:大阪万博後、その地位を確立した後も作品制作への情熱は晩年まで尽きることはありませんでした。1996年にこの世を去るまでの作品に加え、約50年もの間秘書として尽力し、岡本太郎の活躍に貢献した岡本敏子の功績について紹介しています。
今回の展覧会では特に取り上げられることがこれまで少なかった晩年の作品も充実していますので、イメージにない以外な作風なども楽しめそうです。
今回記事として取り上げました岡本太郎の画集や関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。岡本太郎の画集や展覧会図録などはたいていのものには値段をお付けできます。画集や作品集を処分される際にはご相談ください。
岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「岡本太郎 爆発大全」
著者名 :岡本太郎 椹木野衣(監修)
出版社名:河出書房新社
発行年月:2011年3月 初版
サイズ :432ページ 29×23×4cm
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ハードカバー
絵画、彫刻、写真、素描ほか、主要作品約200点を掲載しています。
岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「岡本藝術 岡本太郎の仕事 1911-1996→」
著者名 :平野暁臣
出版社名:小学館クリエイティブ
発行年月:2015年3月 初版
サイズ :208ページ 30×21cm
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ソフトカバー
1章 “岡本太郎”の誕生 パリ時代
2章 戦闘開始 上野毛時代
3章 芸術拠点の確立 青山時代の幕開け
4章 表現世界の広がり 二科会脱退以後
5章 『太陽の塔』と『明日の神話』 万博への道
6章 愛された前衛 シャドーボクシングの時代
岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「多面体-岡本太郎/哄笑するダイナミズム」
開催 :1999年 川崎市岡本太郎美術館
サイズ :225ページ 30*21cm
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岡本太郎より川崎市へ寄贈された作品の中より絵画/彫刻/写真の代表作を274点掲載。
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岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「岡本太郎の世界 現代の神話」
開催 :1979年 西宮市大谷記念美術館
サイズ :24×25×1cm
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ソフトカバー
現代美術の鬼才、岡本太郎の油彩画、シルクスクリーン、リトグラフ、エッチング、ブロンズなどの作品が、カラー&モノクロ図版で多数掲載されています。
岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「岡本太郎のシャーマニズム」
開催 :2013年 川崎市岡本太郎美術館
サイズ :151ページ 22×15cm
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ソフトカバー
岡本が作品に込めた意図の解明を試みる手がかりとして、岡本旧蔵のエリアーデの著作権等に着目し、1940年から晩年までの岡本による作品を概観......。
岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「岡本太郎関連書籍・図録 6冊」
・「川崎市岡本太郎美術館所蔵作品集 TARO」
川崎市岡本太郎美術館/二玄社/2009年/26×18cm/
定価:2,200円/ソフトカバー
・「あいしてる 岡本太郎の絵本」
岡本太郎, 舟崎克彦/小学館 /2006年/30×22cm/
定価:1,500円/ハードカバー
・「芸術新潮 2011年3月号
岡本太郎を知るための100のQ&A」
新潮社/28×21cm/定価:1,400円/ソフトカバー
・「図録 岡本太郎展 生誕100年」
2011年/東京国立近代美術館/25×23cm/ソフトカバー
・「図録 エネルギーチャージ 我らに伴走する岡本太郎展」
2012年/碧南市藤井達吉現代美術館/25×19cm/
ソフトカバー
・「図録 世田谷時代 1946-1954の岡本太郎
戦後復興期の再出発と同時代人たちとの交流」
2007年/世田谷美術館/22×15cm
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岡本太郎に関連する作品集、図録や関連書籍
●「岡本太郎の画集と図録 6冊」
・「体感美術館 川崎市岡本太郎美術館の展示空間」
平野暁臣/青松社/2001年/28×29cm/定価:2,800円/
ソフトカバー/帯付き
・「図録 岡本太郎と縄文」
2001年/川崎市岡本太郎美術館/30×23cm/ソフトカバー
・「別冊太陽 日本のこころ179 岡本太郎新世紀」
平凡社/2011年/29×22cm/定価:2,300円/ソフトカバー
・「芸術新潮 2011年3月号
特集/岡本太郎を知るための100のQ&A」
新潮社/28×21cm/定価:1,333円/ソフトカバー
・「図録 岡本太郎展 生誕100年」
2011年/東京国立近代美術館/25×23cm/ソフトカバー
・「岡本太郎 歓喜 Art & words」
岡本太郎, 岡本敏子/二玄社/1997年/23×19cm/定価:2,800円/
ハードカバー/帯付き
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