ファッション、アート、写真が一体となったニューヨーク発のアート雑誌です。
写真家スティーブン・ガン、モデルのセシリア・ディーン、メイクのジェームス・カリアードスの3人により1991年に限定1000部で創刊されました。
ファッションとアートの融合という当時珍しかったアイデアと他に類を見ないオリジナリティで、すぐにクリエイティブ業界全体から注目を集める存在になりまます。
毎号ごとに装幀のスタイルを変えており、自由な判型・形状・素材で発行されるのが大きな特徴です。雑誌というよりむしろヴィジュアル・アートのオブジェの印象を与えます。
ヴィジョネアはアート本出版の枠を広げました。
経営を広告に依存していないため一冊の値段は高めですが、その分クエイエーターの自由な表現の可能性を追求する編集姿勢を貫いています。
多くのクリエーターがその主旨に賛同し、時代を先駆けて活躍するトップアーティストはもちろんのこと、新進気鋭のアーティスト達も制作に参加してきました。
また、一流ファッションメゾンの間でも、VISIONAIREと組むことが一種のステイタスともいわれ、これまでに世界に名だたる企業とのコラボレーションを実現。
たとえばルイ・ヴィトンとコラボレーションした18号では、同社のバックなどに使用されるモノグラムが装丁に利用され、ヴィジョネアの人気度・認知度が一気に高まりました。
ヴィジョネアは現在でも発行が続いています。
すべての号が限定発売されていることも特徴的です。
すべてにナンバーリングが施され、世界中でコレクターズアイテムとなっています。
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サイ・トゥオンブリーは20世紀の美術を代表する巨匠とも言われている美術家であり、日本でも数多くの美術館で展覧会が行われています。
彼が描く絵画は一見、子供のいたずら書きのようにも見えますが、芸術的価値は大変高いのです。
そこで今回は、サイ・トゥオンブリーの作品の価値がなぜそこまで高いのか、その人物像をご紹介します。
1928年にアメリカのヴァージニア州にあるレキシントンという都市で生まれました。
ボストン美術館付属美術学校とニューヨークの美術学生連盟で美術を学んだ後、1950年代後半からは、ロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズらと共に作家としての活動をはじめます。
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スプレーやフェルトペンなどを使用して、電車の車両や高架下の壁などに描かれている落書きをよく見ますよね。
そのような絵のことを「グラフィティアート」、「ストリートアート」と呼びます。
最近話題となったバンクシーもストリートアートの世界で活躍している画家です。
ジャン=ミシェル・バスキアは、このアートが注目されて、ニューペイティングのアイコンとして一躍有名になったアーティストです。
今回は、ジャン=ミシェル・バスキアについてご紹介します。
1960年にニュヨークでハイチ系アメリカ人の父親とプエルト・リコ系アメリカ人の母親の間に生まれました。
バスキアの両親は特に絵画の知識などはありませんでしたが、バスキアが幼い頃からニューヨークの美術館によく連れて行っていたと言われています。
そのため、芸術に関しての教育は特に受けていないものの、美術館で観ていたものや読んでいた書籍が、後に彼の芸術に大きな影響を与えました。
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「マリリン・モンロー」と聞いて、何を思い浮かべますか?
マリリン・モンローの顔が書かれた代表的なイラストを思い出す方も多いかと思います。
そのマリリン・モンローを描いたイラストレーターがアンディ・ウォーホルです。
アート界では知らない人がいないと言われているほど、世界的に有名なポップアーティストです。
今回は、アンディ・ウォーホルの人物像や代表作品の特徴までご紹介します。
1928年にアメリカのペンシルベニア州にあるピッツバーグで生まれました。
当時スロベキア人の移民であった両親の元に生まれましたが、熱心なカトリックの信者として、あまり裕福ではない家庭で育ちます。
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「コンセプチュアル・アート」についてご存じですか?
コンセプチュアル・アートはヨーロッパ現代美術のひとつです。
今回は、コンセプチュアル・アートとは何か、その起源と発展の背景について詳しくご紹介いたします。
ヨーロッパの現代美術であるコンセプチュアル・アート(Conceptual art)は、1960年代頃に行われた、世界的な前衛芸術運動のことです。
この運動による作品は、作品自体に込められた思いや背景が重要視されるものとなっています。
そのため、作品の中には絵画や彫刻などのいわゆる伝統的な作品だけでなく、作家の行為そのものが作品とされている場合もあります。
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芸術やアートという言葉を聞いて、どんな作品や芸術家を思い浮かべますか?
中には、ミロのヴィーナスなどの古典的美術品や、ピカソなどの現代的アートを思い浮かべる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
様々な種類の芸術やアートがありますが、前衛的な表現を行うアーティストや作品が存在します。
そこで今回は、戦後のアメリカ美術に大きな影響を与えた「ニューヨーク・ダダ」と呼ばれる芸術運動についてご紹介します。
そもそもダダとは、第一次世界大戦の頃に起きた前衛的な反芸術運動のことです。
すでにある固定化された概念に対抗し、新しい芸術を生み出すことを目的としているのが特徴です。
ダダの始まりは、スイスのチューリッヒに戦乱を逃れてやってきた芸術家たちによって始められました。
ニューヨークでのアーティストの集まりも、このチューリッヒでの集まりと共通性があり、反芸術運動の方向性も似た点があることから、ニューヨーク・ダダと呼ばれ、活動するようになりました。
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