スイスの現代建築家、リヴィオ・ヴァッキーニの建築作品集。
網羅的に紹介するモノグラフで、Gustavo Gili社から出版されています。
この本はヴァッキーニのキャリアの初期から晩年までのプロジェクトを年代順に紹介しています。完成した建築物だけでなく、コンセプチュアルなデザインも収録されており、彼の建築哲学とその進化を総合的に理解することができます。
詳細なプロジェクト分析:
各プロジェクトは建築図面、スケッチ、平面図、高品質な写真とともに詳細に記録されています。さらに、それぞれのプロジェクトの背後にあるコンセプトやアイデアについての詳細な説明が付されており、ヴァッキーニの建築へのアプローチが理解しやすくなっています。
建築哲学の探求:
本書は、ヴァッキーニの建築哲学を深く掘り下げています。彼の作品はミニマリズム的な美学、正確な幾何学的形状、そして構造の明確さが特徴です。素材の可能性を空間の形状に活かすという、彼の深い理解が作品に反映されています。
影響と遺産:
ヴァッキーニの作品がスイスおよびヨーロッパの建築にどのように位置づけられるかを示し、現代建築への影響を考察しています。建築史家や理論家によるエッセイや批評が含まれており、彼の作品がどのように評価されているか、そしてその影響についても深く理解できる内容です。
視覚的・文章的バランス:
視覚的な内容と文章による分析のバランスが取れており、建築家や建築理論に興味がある読者にとって非常に読みやすい構成になっています。図版は単なるイラストではなく、テキストの理解を深めるために活用されています。
伝記的コンテクスト:
プロジェクト紹介と並行して、ヴァッキーニの生涯、影響を受けた要素、そして彼が活動したプロフェッショナルな環境についても紹介されています。これにより、彼の作品をより深く理解するための背景知識が得られます。
下記のような方々へは特にお勧めできる一冊です。
建築家や建築学生: モダンでミニマリストな建築に興味がある人々。
建築史の研究者: 20世紀後半の建築を研究されている方。
デザイン愛好者: 豊富な視覚的内容は、建築写真やデザインに興味のある人々にも強くインスパイアされる内容です。
図版16枚と、解説1枚収録。
大正12年発行。
タトウ入り、サイズ39×30×0.8cmの大型判。
日本の著名な建築物である醍醐寺五重塔と平等院鳳凰堂の内部装飾文様を詳細に紹介する書籍です。この本の特徴や魅力について、いくつか挙げてみます。
◎特徴と魅力
精密な図版と写真:醍醐寺五重塔と平等院鳳凰堂の内部装飾文様を高解像度の写真や図版で詳述しています。これにより、一般的には見ることが難しい細部まで鑑賞することができます。
歴史的背景の解説:各装飾文様の歴史的な背景や意味、制作された時代の文化的背景についても解説が含まれています。これにより、単なる視覚的な美しさだけでなく、文様に込められた歴史や文化を理解する助けとなります。
専門的な分析:装飾文様の技法やデザインについて、専門的な視点からの分析も行われており、美術史や建築史に関心のある読者にとっても深い学びを提供します。文化財保存の観点:本書はまた、これらの重要文化財の保存と修復に関する情報も含んでおり、現代においてどのようにこれらの文化遺産が保護されているかについても触れています。
ビジュアルの美しさ:内部装飾文様そのものが極めて美しいため、ビジュアルブックとしての価値も高いです。日本美術や建築に関心のある方にとっては、ページをめくるたびに感動があるでしょう。
この本は、日本の伝統建築や美術に興味がある方、または建築や文化財保存に携わる専門家にとって特に価値があるものと言えます。歴
詳細を読む »ロンドンを拠点に活動する現代建築家&インテリア・デザイナー、ジョン・ポーソンのシンプルで精緻なデザイン哲学を紹介しています。
ジョン・ポーソンの作品は、極限までシンプルさを追求しつつ、繊細で精緻なディテールにこだわります。余分な装飾を極力排除し、空間と素材の本質的な美しさを引き出すことに焦点を当てています。
彼の建築の特徴的なデザイン要素や空間の使い方が、実際のプロジェクトから具体的に示されています。
建築愛好者、デザイナー、そしてシンプルで洗練された空間を理解したい一般の読者に向けて書かれています。ポーソンの作品は、機能性と美しさが融合した空間を追求する姿勢を持っているため、その哲学に共感する人々にとっては特に興味深い本です。 特に興味深いポイントは、ポーソンがどのようにしてシンプルなデザインに至ったのか、彼が重視する空間のプロポーションや素材の選択、光の取り入れ方などが詳細に解説されている点です。また、彼の作品の中での空間利用の工夫や、ユーザー体験の観点からの考察も魅力的な要素です。
詳細を読む »1914年生まれ、デンマークを代表するデザイナーのひとり、ボーエ・モーエンセンの作品集です。
イスやテーブル、ソファ、収納などの家具・インテリアはじめ、ドローイングや写真資料を多数掲載。
230ページ以上、約2.5cmの厚さがある、厚みのある本となっています。
デンマークの建築家で家具デザイナーのフィン・ユールの展覧会図録です。2022年 東京都美術館で開催されました。
フィン・ユールが特集されることはそれほど多くはありませんので、貴重な図録になりそうです。
デンマークの家具デザインの歴史と変遷をたどり、その豊かな作例が誕生した背景を探るとともに、モダンでありながら体に心地良くなじむフィン・ユールのデザインの魅力に迫る内容です。代表作や貴重な試作品、自邸の設計図など、約100点の作品を展示。
詳細を読む »デンマークの現代住宅建築を紹介する洋書の建築作品集です。
ヨーン・ウツソン、アルネ・ヤコブセン、Erik Christian Sorensen、ヴィルヘルム・ウォラットなどの現代建築家によるプロジェクト14点が、ディティールのカラー&モノクロ写真や図面で掲載されています。
詳細を読む »世界的なインテリアブランド、ハーマンミラー社の1962年発刊の家具カタログです。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソンによる椅子やテーブルなどを収録。
函入り、6冊組セット。
・「Illustrated Price List January 1962
Herman Miller Inc. Zeeland. Michigan」
・「Herman Miller Seating Systems」
・「Herman Miller EOG」
・「Herman Miller Tables」
・「Herman Miller Lounge Seating」
・「Herman Miller Light Seating」
詳細を読む »シンプルでモダンなデザインが特徴の「ミッドセンチュリーデザイン」をまとめた540ページ以上の分厚い洋書です。
1950年代の家具・インテリア、建築、照明、ガラス、テキスタイル、陶器、ポスター、グラフィック、プロダクト、インダストリアル・デザインを紹介しています。
ソウル・バス、チャールズ&レイ・イームズ、イサム・ノグチ、マリメッコ、ディーター・ラムス、ルーシー・リー、アルヴァ・アアルト、リチャード・ノイトラなど...。
詳細を読む »第二次世界大戦前を代表するスウェーデンの建築家、ラグナル・エストベリの建築作品集。
1923年の民族的ロマン主義建築の代表作、ストックホルム市庁舎はじめ、様々な建築のディティール写真やドローイング、図面などがモノクロ図版で多数掲載されています。
詳細を読む »近代モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエのリトグラフ作品集。
コルビュジェの家具を商品化した友人、ハイディ・ウェバーのコレクションから、リトグラフ作品が多数掲載されています。