セシルライブラリでは、映画「ブルーピリオド」の舞台セットのお手伝いをさせていただきました。今回のご依頼にあたり、貴作の登場人物や美術大学の教室に相応しい書籍セレクションと棚割りなどの提案をいたしました。
「ブルーピリオド」は、美術に目覚めた主人公・矢口八虎が、美術大学を目指して努力し成長していくリアリティの強い物語です。物語の背景には、美術に関する深い知識や情熱が描かれており、それを反映する書籍選びは、作品全体のリアリティや深みを増す重要な要素となります。登場人物たちは、美術の基礎から先端の表現まで幅広く興味を持っていると考えられます。そのため、以下のようなアート関連書籍を提案いたしました。
現代美術の作品集を専門に取り扱うセシルライブラリでは、現在、ジョージア・オキーフをはじめ、国内外の女性画家の画集の買取を強化しております。
今回は三重県のお客様からジョージア・オキーフの作品集を多くお売りいただきました。
写真も合わせて掲載していますので、ご処分を検討させる際の参考にしてみてください。
ジョージア・オキーフは、国内でも非常に人気のある女性画家です。
彼女の独特なスタイルと深い感性は、多くの人々の心を捉え、その作品は時を超えて愛されています。オキーフの作品は、花や風景、建物を描いたもので、シンプルでありながらも力強い表現が特徴です。彼女の作品には、自然の美しさと神秘を感じさせる力があります。
ジョージア・オキーフの作品集は、国内外の出版社から多数出版されています。これらの作品集は、彼女の多岐にわたる創作活動を網羅しており、その芸術の魅力を余すところなく伝えています。オキーフの作品集は、アートファンにとって必須のアイテムであり、その価値はますます高まっています。
京都市京セラ美術館
会期: 2024年2月3日(土)--2024年9月1日(日)
村上隆の国内で約8年ぶりとなる展覧会が京都で開催されます。村上隆は1962年に東京都で生まれ、東京藝術大学美術学部日本画科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了し、博士号を取得しています。彼は日本美術と漫画、アニメなどのキャラクター文化に共通する平面性に注目し、「スーパーフラット」の概念を生み出しました。この概念は、日本の伝統的な絵画表現と大衆文化を結びつけただけでなく、戦前から戦後の日本人の感性や社会、資本主義経済、政治、宗教をもフラットに捉え、多様な作品を生み出し、アートの価値や意味を問いかけてきました。
欧米の現代アートの中心地にスーパーフラットの概念を持ち込み、日本の現代アーティストとして異例の高値で作品を取引しています。また、アーティスト、キュレーター、コレクターとしても活躍し、アートの総合商社「カイカイキキ」の創業者として若手アーティストの育成にも注力しています。
今回の展覧会では、ほとんどが新作で構成されており、村上隆が影響を受けた日本画、特に江戸時代に京都で活躍した絵師たちの作品に着想を得た作品を発表しています。展示空間は6つの部屋からなり、岩佐又兵衛の代表作「洛中洛外図屏風(舟木本)」をモチーフとした約13メートルの大作から始まります。絵師のほか、歌舞伎などの日本文化や京都という土地そのものから着想を得た作品のほか、村上隆が生み出したキャラクター「DOB君」など、新作や未公開作品を含めた約170点が展示されています。
今回取り上げています「村上隆」関連の作品集や美術書につきましては、高価買取対象の分野となります。村上隆関連の画集や専門書を処分される際にはご相談ください。
板橋区立美術館
会期: 2024年3月2日(土)--4月14日(日)
フランスの詩人アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言/溶ける魚」を発表してから今年でちょうど100年が経ちます。この重要な文書は、美術、文学、写真、映像など、世界中の多様な分野に大きな影響を与え、20世紀の中でも最大規模の芸術運動となりました。シュルレアリスムは、夢と現実の境界を探求し、非合理的な要素を取り入れることで、新たな創造性を刺激しました。
この潮流は1920年代の日本芸術界にも広がりました。特に絵画の分野では、古賀春江や東郷青児らがシュルレアリスムを試みた作品を先駆けに、シュルレアリスムの影響を受けた画家たちが次々と作品を発表。彼らは夢の中の風景、不思議な生物、心象風景を描き、シュルレアリスムの精神に共鳴する作品を生み出します。
理論面では、中心人物となった瀧口修造やシュルレアリスムの中心地であるパリから帰国した福沢一郎らによって、日本でも芸術運動が盛り上がりました。彼らはシュルレアリスムの理念を探求し、自己表現の新たな方法を模索します。靉光や北脇昇、岡本太郎など、彼らの作品は夢と現実の境界を曖昧にし、非合理的な要素を駆使して新たな芸術的言語を築りました。
しかし、第2次世界大戦が勃発すると、シュルレアリスムは弾圧の対象となります。検挙や徴兵によって、芸術運動は一時的に息を潜めることになりましたが、その精神は戦後に再び芽生えました。情熱をもった芸術家たちは、シュルレアリスムの理念を受け継ぎ、日本のシュルレアリスムの作品を生み出しました。彼らは夢と現実の交差点で新たな視点を見つけ、不思議な世界を描写していきます。
「シュルレアリスム宣言 100年 シュルレアリスムと日本」展では、日本におけるシュルレアリスムの歩みを紹介しています。全6章にわたり、「先駆者たち」「衝撃から展開へ」「拡張するシュルレアリスム」「シュルレアリスムの最盛期から弾圧まで」「写真のシュルレアリスム」「戦後のシュルレアリスム」を探求しています。日本各地で行われた運動から90名を超えるアーティストの約120点の作品と資料を展示しています。
今回取り上げています「シュルレアリスム」関連の作品集や美術書につきましては、高価買取対象の分野となります。シュルレアリスム関連の画集や専門書を処分される際にはご相談ください。
無料での宅配の方法もご用意させていただいていますが、
持ち込みをご希望の場合は、来られる前に一度、お電話かお問い合わせ
フォームよりご連絡ください。
お伺いされる前に、買取についての流れなどを詳しくご説明いたします。
また、車に乗り切らないほどの大量の本を処分されたい場合は、
出張での見積もりも対応可能です。
弊社へ持ち込んでいただく場合は、搬入口正面にお車を付けていただき、
本はスタッフが中までお運びします。
詳しい見積もり明細をご希望の場合は、一旦本をお預かりして、
通常、1日〜3日以内にメールより買取の明細書を送らせていただきます。
ご了解いただけましたら、翌日までにお振込いたします。
必用書類ですが、ご本人証明として
免許証や保険証のコピーとお支払い先の口座番号が必用です。
お持ち込みいただく際にご提示いただくか、最終査定にご了承いただいた際に、
画像ファイルとしてメールに添付していただいても結構です。
その他、ご不明な点やご要望がございましたらお問い合わせください。
〒454-0011
愛知県名古屋市中川区山王3-6-7
tel:0120-57-2156
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森アーツセンターギャラリー
会期: 2023年12月9日--2024年2月25日
1980年代にニューヨークでストリートアートのムーブメントを牽引したキース・ヘリングは、その鮮やかな色彩とシンプルな線で描かれた人や動物のモチーフで世界的に知られるアーティストです。1980年代初頭にニューヨークの地下鉄構内で使用されていない広告掲示板にチョークで絵を描く活動、「サブウェイ・ドローイング」で注目され、知名度を上げていきました。身近な場所にアートを掲げることで、秩序を失いつつある社会へのメッセージを強く発信し、子どもたちへの希望と未来を託す活動の中にはいつも、「アートはみんなのために」という信念がありました。同時代に活躍したアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアやアンディ・ウォーホルらとともにアート界を大いに盛り上げ、国際的にも高い評価を受けました。
今回の展覧会では、10年程の短い活動期間の中から、キース・ヘリングの活動の象徴とも言える「サブウェイ・ドローイング」のほか、代表作「イコンズ」、6mの大型作品やポスター、壁画、衣服、陶器など日本初公開の作品まで作品150点を展示します
作品を展示する空間は光や闇、80年代のニューヨークを彷彿とさせる喧騒など、キース・ヘリングが創作活動で辿った劇的な10年のストーリーを演出するものになっています。
・活動初期のサブウェイ・ドローイング。これは、使用されていない地下鉄の広告板にチョークで描いた作品で、彼のアートの原点とも言えます。彼はこのプロジェクトで、多くの人々にアートに触れる機会を提供しました。本展では、この貴重な作品を7点見ることができます。
・トレードマークとなったモチーフによる作品『イコンズ』。これは、彼が繰り返し用いた人や動物のモチーフを集めたシリーズで、アートのエッセンスを感じることができます。例えば、光り輝く赤ん坊は、人間の完全な姿であり、未来への希望の象徴であると考えていたそうです。また、犬は彼の友情や忠誠心を、飛行機は彼の自由や冒険心を、放射能マークは彼の社会への警鐘を表しています。
・彫刻や立体作品。絵画だけでなく、彫刻や立体作品も制作しました。本展では、イラストをそのまま立体化したような不思議な作品を見ることができます。これらの作品を公共の場に設置することで、人々とのコミュニケーションを図ろうとしました。彼の作品は、見る人によって様々な解釈ができるように意図的に曖昧にされており、アートと観客の関係性を重視していました。
・晩年の大型作品。HIV・エイズに感染したことを公表した後も、アートで闘い続けました。本展では亡くなる前年に制作した6メートルに及ぶ大型作品を見ることができます。これは舞台美術として制作したもので、彼のアートの集大成とも言える作品ですです。この作品では生涯に渡って描き続けたモチーフが複雑に絡み合い、彼の内面の世界を表現しています。自分の死と向き合いながらも、生命の尊さや希望のメッセージを伝えようとしました。 以上が、キース・ヘリング展の見どころやおすすめな点です。キース・ヘリングのアート作品は、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶることでしょう。
今回の展覧会は社会のメッセージ性もあり多角的に楽しめます。自身が当事者であったHIVの予防の呼びかけや、性的マイノリティへの偏見など、ヘリングの作品を通して現代でも解決していない社会問題への問いを考えるきっかけにもなりそうです。
今回の展覧会は社会のメッセージ性もあり多角的に楽しめます。自身が当事者であったHIVの予防の呼びかけや、性的マイノリティへの偏見など、ヘリングの作品を通して現代でも解決していない社会問題への問いを考えるきっかけにもなりそうです。キース・ヘリングやストリートアートの画集を処分される際にはご相談ください。
国内外の写真家の作品集の品揃え拡充のため買取を積極的に行っています。
国内外のアーティスト幅広く根強い需要があり、希少価値(ヴィンテージ品)も
生まれやすく、購入当時の価格よりも高値になっている場合も少なくありません。
当店ではアート写真集の品揃えの充実と一般需要の掘り起こしをすべく
これまでに多くの作品を取り扱ってきました。
世に出版されたもののほぼすべてといっても差し支えないほどの点数を
仕入れ→販売をしてきましたので、見積もり査定につきましては見落としなく
正確にご提示できると確信しています。
高価で買取可能な場合を下記の通りまとめてみましたので、
ご蔵書を整理される際にはお気軽にご相談ください。
東京オペラシティ アートギャラリー
会期: 2022年10月8日-2022年12月18日
写真家・川内倫子のここ10年の活動を中心に紹介する大規模個展が東京オペラシティアートギャラリーで開催されています。
1972年、滋賀県出身の川内倫子は、2001年に鯉、雲、カラス、カーテン…といった何気ない日常の風景とその中にある生と死を独特の表現で撮影した写真集「うたたね」、打ち上げ花火とそれを楽しむ人々を撮影した写真集「花火」でそれぞれ第27回木村伊兵衛写真賞を受賞しました。以後も国内外問わず写真集の出版や古典の開催など、現在までに精力的な活動を行っています。作品はポートレイトから動物、街中、大自然までさまざま風景を被写体としていますが、どれも一貫して淡くやわらかい色調や独自の視点・感性などによって生の輝きや力強さ、死の儚さを表現しています。
今回の展覧会のタイトル「M/E 球体の上 無限の連なり」の「M/E」とは、母(Mother)」、「地球(Earth)」、「母なる大地(Mother Earth)、「私(Me)」と、意味が込められており、新たなシリーズのタイトルでもあります。写真家として約30年のキャリアを経た川内倫子が、改めて地球上での自身の現在の立ち位置を確認するために訪れたアイスランドの火山や流氷、北海道の雄大な自然からコロナ禍での日常まで、一見相反する世界を被写体にしているようでいても、同じ地球上に存在しているということを発信しています。未発表の作品を含めて、命の営みや自然など地球上の出来事を作品を通して問い直す機会となる、写真家川内倫子の本領が発揮される展覧会となります。
今回記事として取り上げました川内倫子さんに関わる写真集、展覧会図録は重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に川内倫子さんの作品集は洋書和書を問わず、たいていのものには値段をお付けできます。川内倫子関連の展覧会図録、作品集を処分される際にはご相談ください。
2020年10月公開の堤幸彦監督の映画「望み」の舞台セットのお手伝いをさせていただきました。
堤真一さん演じる一級建築士の自宅とオフィスの書棚に並べる書籍のセレクト並びに貸し出しをいたしました。
建築家が所有していそうな建築書、アート、デザイン書を中心に書棚に並べた際に目を引く厚い洋書や豪華本が中心となります。
自宅とオフィスの品揃えにも変化をつけることができました。
弊社では建築事務所様やデザイン事務所様よりこれまで多くの買取実績がありますので、事務所やご自宅にあるご蔵書のイメージができます。
冊数として1000冊強。有名建築家やデザイナーの作品集で見栄えのするハードカバーを多く品揃えしています。現場写真をご参照ください。
映画やテレビドラマをはじめ、弊社では店舗やサロンスペースへのアートブックのセレクトはこれまでにも多くの実績がございます。
時期を問わず、建築、アート関連書籍の在庫は潤沢ですので、セレクトにも困りません。アート関連全般、また洋書の料理本ほかライフスタイル関連の洋書なども
品揃えを強化していますので、撮影や雰囲気作りに必要な場合はご相談ください。
映画『望み』公式サイト → https://nozomi-movie.jp/
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森美術館
会期:2020年7月31日(金)-2021年1月3日(日)
近年、ビエンナーレや国際的な巡回美術展などで国境を越え美術品を楽しむ機会がより増えています。「STARS展 現代美術のスターたち 日本から世界へ」は、現代美術において長年強い影響を持ち、日本を拠点としながらも国際的に活躍するアーティスト6人にスポットライトを当てた展覧会です。アーティストたちの作品がいかに言葉や文化を越えて国際的に人気を得ていったのか、初期作品から近作まで時代背景や文化をふまえた上で考察し、紹介するものです。また戦後に海外で開催された日本の美術を取り上げた展覧会についても紹介しています。
草間彌生:長野県出身の前衛芸術家です。20代後半の頃に渡ったニューヨークでは過激なパフォーマンスで注目を浴び、帰国後も絵画や文学の執筆などの活動を続けました。1990年代以後は“Infinity Mirrors”などの作品が世界中で評価され再ブレイクを遂げます。
水玉模様をモチーフとした抽象的な作品が代表として上げられます。
李禹煥(リ・ウファン):韓国出身、長年日本を拠点に活動している芸術家で、フランスにも深い縁も持ちます。1960-70年代に誕生した「もの派」の中心人物でもあり、立体作品から平面作品まで、空間と余白の使い方に特徴のある作品を多数発表しています。2010年安藤忠雄とのコラボレーションで、個人美術「李禹煥美術館」を開館しました。
宮島達男:東京都江戸川区出身、作品にLEDや電気回路、コンピューターグラフィックスなどの現代的な素材を使用しているのが特徴です。「それは変わりつづける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という一貫したコンセプトのもと、世界中で個展を行い、国内外で精力的に活動中です。
村上隆:東京都板橋区出身、アートカンパニー「カイカイキキ」代表取締役でもあります。
アニメ風のポップな表現ほか浮世絵や日本画などををモチーフにした作品なども特徴です。自身主催のアートイベントや映画監督など幅広い活動を行っていて、フランスのファッションブランド、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションは話題になりました。
奈良美智:青森県出身、80年代から12年間ドイツを拠点にし、日本のネオ・ポップブームを盛り上げた一人です。小さな女の子をモチーフにした絵画や彫刻が有名で、少女を表現する上での独特な視点が海外でも注目を集めました。現在ニューヨーク近代美術館ほか諸外国の有名美術館に作品が所蔵されています。
杉本博司:東京都台東区出身の写真家、美術家です。1970年代からニューヨークを中心に活動を始め、写真の表現方法の可能性を大きく拡げた功労者です。コンセプチュアルアートほか1960-70代年代のアメリカ芸術に影響を受け、代表作「劇場」「海景」「ジオラマ」などのシリーズは世界中から評価されています。また写真だけではなく、建築や美術全般にも精通しています。
今回記事として取り上げました展覧会「STARS展」で取り上げられた6名の現代美術家は弊店でも特に重点人物として取り扱いに注力しています。現代美術家の作品集や展覧会の図録をお売りされることがありましたらご相談ください。
以下に、6名に作家の関連図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などに役立つ是非ご参照ください。