ヘルベチカ(Helvetica)は、タイポグラフィの世界で最も広く知られ、使用されている欧文書体の一つです。1957年にスイスで誕生し、その名前はラテン語で「スイス」を意味する言葉に由来します。この書体は、視認性、シンプルさ、そして無駄のないデザインで知られ、瞬く間に多くのデザイナーから支持を受けました。
公共サインから企業のロゴ、広告まで、幅広い用途で使用されており、現代のデザインにおいて欠かせない存在となっています。
ヘルベチカの特徴は、その中立性と普遍性にあります。この欧文書体は、文字そのものが持つ意味を強調することで、メッセージを明確に伝える力があります。また、タイポグラフィの美学においても、非常に洗練された形状が魅力です。
これらの特徴が、企業ロゴや広告キャンペーンにおいて一貫性と信頼感を与えるため、AppleやIBMなど多くのグローバル企業がヘルベチカを採用している理由でもあります。
The MIT Pressから2011年に出版された『Helvetica and the New York City Subway System: The True (Maybe) Story』は、ヘルベチカがどのようにニューヨーク地下鉄のサインに採用されたかを描いた一冊です。この本では、サインデザインがいかに都市の機能に影響を与えるか、そして書体がそのプロセスで果たす役割が詳しく語られています。
ニューヨーク市の地下鉄サインは、都市デザインの象徴的な一部であり、混乱していた案内表示をヘルベチカによって整然としたものに変えた歴史が紹介されています。この変革は、タイポグラフィがいかにして実用性と美観を兼ね備えるかを示す代表例となっています。
このデザイン本は、タイポグラフィや欧文書体に興味を持つ初心者からプロのデザイナーまで、幅広い読者層におすすめです。特に書体が実際のデザインプロジェクトでどのように活用されるかに興味がある方には必読の一冊です。
ニューヨーク市の地下鉄サインという具体的なケーススタディを通じて書体がいかにして都市の機能性や美しさを向上させるかを学べる点が魅力です。
本書では、ニューヨーク地下鉄サインの改訂に関わったデザイナーたちの視点が描かれています。彼らが直面した課題、ヘルベチカの導入によって得られた成果、そしてタイポグラフィが都市計画や公共デザインに与える影響について詳しく解説されています。
セシルライブラリでは、ヘルベチカやその他の欧文書体、タイポグラフィに関するデザイン本の買取を強化しています。特に、The MIT Pressの『Helvetica and the New York City Subway System』のような専門書や希少な書籍は高価買取対象です。
当店では、全国対応で買取を行っています。遠方にお住まいの方でも簡単な手続きで書籍をお送りいただけるため、買取を希望される方にとって便利なサービスを提供しています。
デザイン本や欧文書体に関する専門知識が豊富なスタッフが在籍しておりますので、簡単なご相談でも受付しています。お気軽にご相談ください。
書体やタイポグラフィ関連などデザイン本の買取について
この記事では、ヘルベチカという書体が持つ普遍的な魅力と、その影響を特集しました。また、デザイン本としての『Helvetica and the New York City Subway System』の価値を掘り下げ、セシルライブラリが提供する全国対応の買取サービスについても詳しく解説しました。デザイン本やタイポグラフィ関連書籍の買取をご希望の方は、ぜひ当店にお問い合わせください。
ニューヨークのブルックリンを拠点とするマルチメディア・アーティスト兼デザイナー、ウォルト・カシディ(ウォルトペーパー)が中心となり運営されたサブカルチャー・グループ、ニューヨーク・クラブ・キッズの写真集です。
1980年代から1990年代にかけてのニューヨークのクラブシーンを象徴する「クラブキッズ」たちの文化やファッション、アートを記録した貴重な写真集です。著者のWalt Cassidy(通称:Waltpaper)はクラブキッズの中心的な存在で、彼の視点を通して当時のエネルギッシュでカオスなカルチャーを生々しく伝えています。
クラブキッズは、過激でアバンギャルドなファッションを特徴とし、ジェンダーレスで自由奔放なスタイルが魅力です。写真集には、奇抜なコスチュームやメイク、ユニークなヘアスタイルを施したメンバーたちの姿が多数収められています。彼らのスタイルは、当時のファッションやアートシーンに多大な影響を与えました。
クラブキッズたちは、ニューヨークの伝説的なクラブ「Limelight」や「Palladium」などを拠点に活動し、独自のパーティ文化を生み出していきました。当時のクラブシーンやアンダーグラウンドカルチャーの雰囲気が写真とともに描写され、読者を時代の中心へと引き込むヴィジュアルが多数掲載されています。
当時のニューヨークのクラブシーンを知る上で必読の1冊であり、アートやファッション、LGBTQ+カルチャーの視点からも非常に価値の高い記録です。写真とエッセイを通して、クラブキッズというユニークな文化の世界を深く掘り下げて理解できる構成になっています。
詳細を読む »カナダのハードコア・スケートボード・ブランド、「ウスグロウ」のアートワーク集。
モノクロのグラフィックスが掲載されています。
薄井繁の作品は、彼の独特な「和洋折衷」スタイルで知られています。和の伝統的な要素と、西洋のストリートアートやグラフィティの影響が融合した作風が特徴です。カリグラフィー(書道)、アイコン、スカル、花札のモチーフなどが頻繁に見られ、繊細かつ力強い筆致で描かれています。
独創的なアート作品が豊富に収録されており、彼の芸術的な進化やスタイルの変化を追うことができます。グラフィックデザインから壁画、タトゥーまで多岐にわたり、日本のアートシーンに興味がある人々にとって、その作品を包括的に理解するための重要なリソースとなっています。
限定150部発行。
詳細を読む »工業デザインの分野で英国を代表するクリエイター・デザイナーであるジャスパー・モリソンによって制作された本です。モリソンが世界中で集めたさまざまなスプーンの写真を収めた作品です。
スプーンという日常的な道具を、その形状や素材、デザインの多様性を通じて捉えた写真。モリソンの独特の視点で捉えたスプーンの写真が豊富に掲載されています。
モリソンは、日常の身近なオブジェクトについても深い関心を持ち、デザインの多様性や美しさを引き出すところに優れています。この本を通じて、スプーンという一見単純な道具にもさまざまなデザインの可能性があることを示唆しています。
モリソンのデザインプロセスやアプローチに興味を持つ人々にとって、この本は彼のインスピレーションの源となることがあります。彼がどのように日常のオブジェクトに触発され、それをデザインにどう反映させているのかを垣間見ることができます。日常の中に潜む美しさを見つけることに興味がある人々にとって、魅力的な一冊となりそうです。
詳細を読む »オランダのグラフィックデザイナーカレル・マルテンスのプリント作品集です。目に静かまたは「甘い」色を使ったテクスチャをプリントした作品などをカラーとモノクロで多数掲載しています。
折りたたまれた未切断の葉で製本されています。
デンマークの建築家で家具デザイナーのフィン・ユールの展覧会図録です。2022年 東京都美術館で開催されました。
フィン・ユールが特集されることはそれほど多くはありませんので、貴重な図録になりそうです。
デンマークの家具デザインの歴史と変遷をたどり、その豊かな作例が誕生した背景を探るとともに、モダンでありながら体に心地良くなじむフィン・ユールのデザインの魅力に迫る内容です。代表作や貴重な試作品、自邸の設計図など、約100点の作品を展示。
詳細を読む »アメリカを代表するグラフィックデザイナーで、様々な企業のロゴ・デザインで知られ、グラフィック・デザインにおけるスイス・スタイルの創始者のひとり、ポール・ランドの作品集。
ポスター、パッケージ、カバーなど、グラフィック・デザインが多数掲載されています。
1976年から1980年までのスイスにおけるパンク&ニューウェーブのビジュアル本。
ミュージシャンらの写真やファッション、カバーアートやフライヤーなどのアートワークが、多数掲載されています。
ポスター2点付き。
オプティカル・アートやミニマル・アートなど、20世紀抽象絵画の流れに計り知れない影響を与えた、バウハウス出身の画家、ジョセフ・アルバースによる視覚芸術論。
直線のみで表現された面、立体、空間とともにその視覚効果を解説しています。
世界的なインテリアブランド、ハーマンミラー社の1962年発刊の家具カタログです。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソンによる椅子やテーブルなどを収録。
函入り、6冊組セット。
・「Illustrated Price List January 1962
Herman Miller Inc. Zeeland. Michigan」
・「Herman Miller Seating Systems」
・「Herman Miller EOG」
・「Herman Miller Tables」
・「Herman Miller Lounge Seating」
・「Herman Miller Light Seating」
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