茶の湯の陶磁器 “景色”を愛でる 三井記念美術館
■ 茶の湯の陶磁器 “景色”を愛でる
三井記念美術館
会期: 2022年7月9日-2022年9月19日
三井記念美術館では2005年の開館以来、初の大改修を経てリニューアルオープン第二弾の展覧会「茶の湯の陶磁器 “景色”を愛でる」を開催します。
江戸時代の豪商にして、日本と東洋の美術品を収集家であった三井家。約350年になるその歴史の中で収集、現在美術館に所蔵されている作品は約4000点にのぼります。収蔵品の約半分は茶道具であり、中でも特に茶碗や花入、水指などの陶磁器が多くを占めています。
茶道具の陶磁器には“わび“・”さび“”といった日本の美意識が凝縮されていると言え、釉薬の具合や焼き上がったその造形にあらゆる“景色”を見出してきました。“景色”とは、自然や風景だけではなく、和歌や古典文学といった世界の情景も含まれています。名器に付けられる「銘」や呼び名には、所有者や器をめぐる背景、そして造形から連想された“景色”など、独特の美への感性が表れ、さらに文字と教養が加わり、和歌を由来としたものは「歌銘」と呼ばれます。
今回展示される作品は、国宝・重要文化財を含む茶碗や茶道具の取り合わせ、花入、水指、茶壺、香合などの品々です。陶磁器を通して景色を愛でる、茶の湯の美しい精神世界を堪能できる内容となっています。
今回記事として取り上げました茶道具や茶碗、陶磁器に関わる書籍や作品集、展覧会図録は重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に作品集は重点商品として品揃え拡充に尽力しています。茶道や陶磁器関連の展覧会図録、作品集を処分される際にはご相談ください。
茶道具や茶碗、陶磁器に関連する図録や作品集、関連書籍
●「乾山 見参! 着想のマエストロ 2015年 仁清 光悦 宗達」
開催 :2011年 三井記念美術館
サイズ :159ページ 30×21×1.2cm
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寛文元年に創業した京都の漆器商・象彦へ、三井家が特別注文した豪華な蒔絵はじめ、象彦(西村彦兵衛)代々の優品などが、76点カラー掲載されています。
茶道具や茶碗、陶磁器に関連する図録や作品集、関連書籍
●「紀州御庭焼と三井家 陶磁器をめぐる文化交流」
開催 :2002年 三井文庫
サイズ :64ページ 30×21cm
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京都から樂家を招いて紀州藩にて焼かれた御庭焼の茶陶が、31点カラー掲載されています。
茶道具や茶碗、陶磁器に関連する図録や作品集、関連書籍
●「三井家の茶箱と茶籠 三井記念美術館蔵品図録」
開催 :2008年 三井記念美術館
サイズ :83ページ 27×19cm
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約150年におよぶ三井家の茶箱文化を示す、茶箱・茶籠の逸品・珍品を中心に茶道具など、31点カラー掲載。
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茶道具や茶碗、陶磁器に関連する図録や作品集、関連書籍
●「表千家の茶道具 三井家伝来 三井文庫蔵」
著者名 :千宗左
出版社名:学習研究社
発行年月:1994年11月 初版
サイズ :283ページ 31×23×3.5cm
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本書は三井文庫別館で所蔵する千利休と表千家歴代の茶道具を一冊にまとめたものです。北三井家に伝来した茶道具を中心に、特に、表千家と三井家の関わりを端的に示すもの259件を選び掲載しました。