包む 日本の伝統パッケージ 目黒区美術館
■ 包む 日本の伝統パッケージ
目黒区美術館
会期:2021年7月13日-2021年9月5日
日本の伝統的な「包む」スタイルに注目し、昭和の近代化に逆行するように自然素材のパッケージを収集、研究したデザイナー、岡秀行のコレクションを紹介する展覧会。岡秀行は明治38年福岡生まれ、図案を学んだ後に商業デザイナーとなり、昭和の美術界、デザイン界に貢献する活動を行います。
海外での国際パッケージ展に関わったことをきっかけに、日本の「包む」文化に興味を抱き、収集を始めます。工業生産が当たり前となる時代において、忘れられつつっあった木、竹や笹、藁、土、和紙などの自然素材と、長い歴史で育まれた生活の知恵と高度な包装技術を用いたパッケージを紹介した展覧会や書籍は大きな反響を呼び、後に「TSUTSUMU(包む)」という言葉とともにアメリカで巡回展を行うに至りました。
目黒美術館では、1988年に展覧会「5つの卵はいかにして包まれたか 日本の伝統パッケージ展」を行ったことをきっかけにコレクションを多数譲り受けました。
今回の展覧会では、食品や酒類などのパッケージを「木 / 竹/ ソフトの他の自然素材 / 土/ 藁/ 紙/ 布/ その他」と素材ごとに分け、そこに岡秀行のまなざしを交えて紹介しています。奈良県「釣瓶鮓」、宮城県「ささらあめ」や「琉球泡盛」、「おひねり」など日本の伝統技術と美意識を凝縮した約400点の作品が展示。
今回記事として取り上げました岡秀行の作品集をはじめ、パッケージデザイン、工業デザインの作品集や関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に工業デザインの洋書は買取も積極的にしていますので、デザイン本を処分・お売りされる際にはご相談ください。
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「日本の伝統パッケージ」
著者名 :岡秀行
出版社名:美術出版社
発行年月:1965年11月 初版
サイズ :192ページ 30×25×3cm
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ハードカバー
日本の昔からある伝統的な商品のパッケージ222点をモノクロ/カラーで紹介
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「こころの造形 日本の伝統パッケージ」
著者名 :岡秀行
出版社名:美術出版社
発行年月:1974年12月
サイズ :213ページ 27×19cm
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こころの造形
日本の伝統パッケージ小論
こころの造形のためのノート
いま、伝統パッケージの歴史は終わる
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「MUJI Brands A to Z」
著者名 :Peng Yangjun,Chen Jiaojiao
出版社名:Page One Publishing
発行年月:2007年
サイズ :240ページ 26×20×3cm
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テキスト:英語
無印良品のデザインを紹介。
1980年からのポスター、広告、パッケージ・デザインや様々な取り扱いアイテムが、多数カラー掲載されています。
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パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「明治・大正の紙器構造」
出版社名:パッケージング社
発行年月:1991年2月 初版
サイズ :272ページ 30×21cm
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ソフトカバー
特許明細 明治18年1月?昭和15年11月迄
登録実用新案 明治38年1月?昭和3年12月迄
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「Sony chronicle Since 1945 Sony magazines deluxe」
出版社名:ソニー・マガジンズ
発行年月:2002年10月
サイズ :194ページ 29×23cm
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ソフトカバー
製品の歴史でつづるソニーの足跡とその未来
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「BOX-ER 木村勝のパッケージング」
著者名 :木村勝
出版社名:六耀社
発行年月:1988年6月 初版
サイズ :186ページ 29×23×3cm
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コマーシャル作品
ゾナルト作品
オリジナル作品
マーク・ロゴタイプ
作品解説
マークコレクション
エッセイ/木村勝のパッケージデザイン
「木村さん」を見つける
ラッキー・パッケージ
なんでも箱にしてしまう人
夕暮れ
木村勝さんの性格
プライベートワイン
シャープアンドスイートアイズ
デザインが大好きといえる数少ない人
何故か懐かしいパッケージ
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「Paul Rand Modernist Designer」
著者名 :Franc Nunoo-Quarcoo
出版社名:Fine Arts Gallery
発行年月:2003年
サイズ :350ページ 23×16×3cm
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ソフトカバー
テキスト:英語
アメリカを代表するグラフィックデザイナーで、様々な企業のロゴデザインで知られ、グラフィック・デザインにおけるスイス・
スタイルの創始者のひとり、ポール・ランドのデザイン世界を解説する1冊です。
ポール・ランドと交流のあったデザイナーのエッセイや、ランド本人へのインタビューと、ポスター/挿絵/パッケージ/ロゴなどのグラフィック・デザインが、多数掲載されています。
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「モボ・モガが見たトーキョー モノでたどる日本の生活・文化」
開催 :2018年 たばこと塩の博物館
サイズ :69ページ 26×18cm
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ソフトカバー
2016年に発足したすみだ企業博物館連携協議会(花王ミュージアム、セイコーミュージアム、東武博物館、郵政博物館及び当館)を中心に、企業博物館・企業アーカイブスに残る様々な“モノ”資料から、この時代の人々の生活・文化の変化を紹介します。
パッケージデザインや工業デザインの関連書籍
●「図録 明治民営期のたばこデザイン」
開催 :2004年 たばこと塩の博物館
サイズ :263ページ 30×21cm
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明治初年から明治37年7月に「煙草専売法」が施行されるまでの約37年間に国内で製造販売されていた、いわゆる「明治民営期」のたばこパッケージ800余点を集め、「口付」「両切」「刻み」の3種類に分類整理して掲載。