2024

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古本・古書の買取・強化中
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買取事例:大量の建築雑誌(東京都日野市のお客様)

■ 建築専門書・建築雑誌の買取ならセシルライブラリへ

建築関連の古本、古書を扱うセシルライブラリでは建築雑誌や建築専門書の買取を全国から承っております。長年の経験と専門知識を持つスタッフが、誠実で丁寧な査定をお約束いたします。以下に、実際にお客様から建築関係の本を買い取った実例をご紹介します。売却を検討の際には参考にしてみてください。




実例紹介:大量の建築雑誌を整理したいお客様

東京都在住のお客様からのご依頼です。長年にわたり建築関係のお仕事で参考にされてきた建築関係雑誌や建築専門書の処分を考えていらっしゃいました。資料の量が膨大で、通常の古本買取業者では対応が難しいと感じていたため、建築、デザインの専門知識のある当店にメールでご連絡をくださいました。引っ越しが決まっておられたため、整理の時間が取れず、出張により当社スタッフが整理のお手伝いをさせていただき、その場で概算のお見積りをいたしました。

雑誌は「価値がない」と判断して処分されてしまう方が多いようにこれまでの経験上感じております。
建築の書籍もそうですが、雑誌についても増刊、特別号やバックナンバーによっては、高値で取引されているものが意外とございます。
ご相談いただければ、値のつく本とそうだない本の選別のお手伝いも承ります。
まずはご連絡ください。
建築専門誌の買取

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ジョール・マイヤーヴィッツ 回顧展 写真展「Joel Meyerowitz Retrospektive」

繊細なカラー描写を得意とする、現在アメリカ写真界の新分野であるニューカラー写真の代表的な写真家ジョール・マイヤーヴィッツの、2014年から2015年にドイツ・デュッセルドルフで開催された展覧会の図録です。

1960年代初期から現在に至るまでのジョール・マイヤーヴィッツのキャリア全体を一望できる内容となっており、約50年にわたる写真活動を包括しています。初期のストリートフォトグラフィから、都市や自然の風景、ポートレートなど幅広いジャンルの作品を収録しています。

本書には彼の代表作である『Cape Light』シリーズをはじめ、ニューヨークの路上で撮影されたストリートフォトや、9.11同時多発テロの後に撮影したグラウンド・ゼロの記録写真なども収録されています。これらの作品は、彼がその場の雰囲気や時代の流れをどのように捉え、表現したかを示すとともに、社会や風景の変化を描き出しています。

著名な批評家や写真家たちによる寄稿文や、マイロウィッツ自身へのインタビューが含まれており、彼の創作活動や美学に対する考え方をより深く知ることができます。これらの文章は彼の写真家としての道のりだけでなく、写真というメディアの可能性についても多くの示唆を与えてくれます。

カラー写真の可能性を追求し、日常の瞬間を芸術として昇華させる力を持っています。彼の作品の全貌を知るだけでなく、現代写真の発展や変遷を理解する上でも欠かせない資料として活用できそうです。写真愛好家、アート愛好者はもちろんのこと、写真を学ぶ学生や研究者にとっても貴重なインスピレーション源となります。

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西洋の陶磁器ややきもの本の買取(兵庫県神戸市のお客様)

美術工芸(西洋の陶磁器)を買取強化中

美術工芸関連の作品集を専門に取り扱うセシルライブラリでは、現在、、ルーシー・リーをはじめ、国内外の陶芸作家の作品集の買取を強化しております。


◇西洋の陶磁器ややきもの関連本は人気の高い分野です

今回は神戸市のお客様から陶磁器や絵付け関連の作品集を多くお売りいただきました。
写真も合わせて掲載していますので、ご処分を検討させる際の参考にしてみてください。

西洋の陶磁器ややきものの本は、美術工芸の中でも人気の高い分野です。これらの書籍は、美しい写真や詳細な解説を通じて、陶磁器の魅力を余すところなく伝えており、陶磁器に興味を持つ方々にとって貴重な資料となっています。

西洋の陶磁器作家の中でも、特に人気の高い作家としては、バーナード・リーチ、ハンス・コパー、ルーシー・リーの名前が挙げられます。バーナード・リーチは、日本の陶芸家との交流を深めたことで知られ、西洋と東洋の技術を融合させた作品を生み出しました。ハンス・コパーとルーシー・リーは、モダンなデザインと卓越した技術で知られ、彼らの作品は世界中で高い評価を受けています。


◎バーナード・リーチ
1887年に香港で生まれ、イギリスと日本で活動した陶芸家です。彼は、東洋と西洋の陶芸技術を融合させた作品を数多く制作しました。特に日本の民藝運動に深く関わり、柳宗悦や浜田庄司らと共に活動しました。リーチの作品は、シンプルでありながらも深い美しさを持ち、機能性と美的価値を兼ね備えています。彼の影響は、日本の陶芸界だけでなく、西洋の陶芸界にも大きな影響を与えました。

◎ハンス・コパー
1920年にドイツで生まれ、ナチスの迫害を逃れてイギリスに移住した陶芸家です。彼の作品は、抽象的で彫刻的な形状が特徴で、シンプルでありながらも強い存在感を放ちます。コパーは、伝統的な陶芸の枠を超え、現代的なデザインと技術を取り入れた作品を制作しました。彼の作品は、ミュージアムやギャラリーで高く評価され、多くのコレクターに愛されています。

◎ルーシー・リィー
1902年にオーストリアで生まれ、第二次世界大戦後にイギリスに移住した陶芸家です。彼女の作品は、薄くて軽いフォルムと、繊細な釉薬の使い方が特徴です。リーの作品は、女性らしい優雅さと洗練されたデザインが評価され、数々の賞を受賞しました。彼女の作品は、実用的な器から芸術的なオブジェまで多岐にわたり、そのすべてが高い美的価値を持っています。


西洋陶磁器
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クロスステッチ、刺しゅうなど 手芸本の買取(横浜市の手芸教室から)

■ 手芸本(クロスステッチ、刺しゅう、図案集など)

横浜市で手芸教室を経営されているお客様より宅配での買取をご依頼いただきました。
お電話とメールで数回打ち合わせ後、本棚の写真をいただき、値段をお付けできるタイトルをピックアップいたしました。30年ほど前より手芸教室をされているとのことで、1960年以前の古い本も多く所有されていました。教室で使用されていた本ですので、使用感の目立つ本も多かったですが、長く手芸に関わっている方が手に取られるような良書が多く、まとめてお売りいただけたこともありまして、評価額も努力させていただきました。梱包までのご準備にお手数をおかけしてしまいましたが、最後までスムーズにお取引ができました。ありがとうございました。

手芸関連の本の中でも特に刺しゅう関連の本は古い年代(1960年以前)の本にも価値(需要)の高いタイトルは少なくありません。一見すると価値がなさそうに見える本でも探究本といわれる希少な本もございます。
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ジョージ・ナカシマ The Soul of A Tree A Woodworker’s Reflections

ジョージ・ナカシマの家具作りに対する哲学と人生の物語を深く掘り下げた洋書です。単なる職人の回顧録ではなく、木と人間の深い結びつきを描いた、詩的で思想的な作品でもあります。
ナカシマは家具作りを単なるモノの製造ではなく、「芸術創造」として捉えています。木材の選別からデザイン、加工、組み立てに至るまで、細部にわたるプロセスが丹念に記されています。特に「ライブエッジテーブル」と呼ばれる、木の自然な輪郭をそのまま活かしたデザインは彼の代名詞であり、自然と芸術が一体となった象徴的な作品です。

本書は豊富な写真とイラストで家具の美しさを余すところなく伝えています
(作業場の風景、完成した作品、素材である木そのもの)。
ナカシマの手から生まれる家具の温かさや深い趣を視覚的に楽しめる内容になっています。

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日本の建築(主要な建築家一覧)建築専門書(買取)セシルライブラリ

・日本建築の歴史と日本の建築家

 

○ 原始建築

・ 縄文・弥生・古墳時代

縄文時代の三内丸山遺跡、弥生時代の吉野ヶ里遺跡などが有名。竪穴住居、平地住居、高床式倉庫など大規模で高度な建築技術を持っていたことが伺えます。

・ 高床式倉庫

ネズミなどの害を防ぎ、風通しをよくするために床が高く造られた食糧倉庫として、日本では縄文中期から弥生時代の遺跡から建築部材が出土しています。
神社建築様式の1つである神明造は、この高床式倉庫から発展したとされています。


 

○ 古代建築

・ 飛鳥・白鳳・奈良時代

朝鮮半島や中国から建築技術を取り入れ、日本でも寺院建築が建てられるようになり、現存するものとしては、法隆寺の西院伽藍、法起寺三重塔が最古のものとして残っています。

また起源は弥生時代の高床式倉庫から発展したといわれる神社建築様式の、大社造、神明造、住吉造、八幡造が古代よりこの時代から存在したと言われ、現在にその形が受け継がれています。

代表的な建築物は、飛鳥様式-法隆寺・法起寺・法輪寺、白鳳様式-薬師寺東塔、奈良時代-東大寺法華堂・正倉院正倉・唐招提寺金堂・法隆寺夢殿、大社造-出雲大社、神明造-伊勢神宮、住吉造-住吉神社、八幡造-宇佐神宮などがあげられます。

・ 神社建築

礼拝用の建物である拝殿と、神霊を宿した神体を安置する本殿にて構成されています。
本殿の起源は、高床式倉庫から発展したとされています。また過去の技法と様式を復古的に採用し再建されているので、古代からの形を遺しているものと言われています。
伊勢神宮、出雲大社、宇佐神宮などの神明造、大社造、八幡造などの様式があります。
また現在に至るまでに、神仏習合による仏教建築の影響を受け、多様な様式が誕生しています。


○ 平安時代

建築様式が日本独自の形態として発展する時代です。仏教伝来とともに輸入された中国建築を日本化したもので和様と呼ばれます。
数々の密教が伝わり密教建築が広がり、浄土教建築として平等院鳳凰堂や中尊寺金堂が有名です。また平安後期の代表的な寺社建築に厳島神社があげられます。他には室生寺五重塔、醍醐寺五重塔も平安時代の代表的な建築です。
住宅としては、平城京から平安京へ遷都が行われ、大規模な邸宅、貴族たちの住居、寝殿造が生まれ、その原型を京都御所、紫宸殿・清涼殿に見ることができます。

・ 和様建築

鎌倉時代に中国から伝わった建築様式(大仏様、禅宗様)に対して、それまでに日本で寺院建築に用いられてきた様式のことです。
平安時代の国風文化の時代に日本人好みに洗練され、柱は細く、天井を低く、床を張り、縁側を造るなどが特徴です。
平等院鳳凰堂、室生寺五重塔、当麻寺本堂、金剛峯寺不動堂、延暦寺根本中堂などが和様建築の代表的寺院建築です。

・ 寝殿造

寝殿(正殿)と呼ばれる中心的な建物と、対屋(たいのや)と呼ばれる付属的な建物、それらをつなぐ渡殿、それらによって囲まれた庭園を有する平安時代の貴族住宅の様式です。
現存する建築遺構はありませんが、平安時代後期の様式を用いて建てられた京都御所や、室町時代の御所の建物を移築した京都の大覚寺(嵯峨御所)、仁和寺にその面影が見られます。


○ 中世建築

・ 鎌倉時代

大陸との交易が活発になり、再び中国から建築様式が入ってきます。
東大寺の再建に用いられた大仏様(天竺様)と呼ばれる、合理的な構造・豪放な意匠が先ずあげられます。
また大陸から禅宗様と呼ばれる、禅宗寺院の建築様式が伝わり、禅宗寺院の仏堂に多く用いられます。代表的なものは国宝指定の円覚寺舎利殿、正福時地蔵堂があげられます。
この時代の和様の建築物として、京都三十三間堂や滋賀県の石山寺多宝塔が有名です。
住居としては、武家の間で寝殿造を簡素化した住宅、武家造が使われるようになります。

・ 大仏様(天竺様)

平安時代末期以後、焼失した東大寺大仏殿の再建を指揮した重源によって採用された、中国の建築様式です。
その建築様式は合理的な構造、豪放な意匠で大仏殿にはふさわしいものでありましたが、日本人の好む穏やかな空間とは相容れない面があり、重源が没すると大仏様を用いる事が少なくなっていきました。
東大寺南大門、開山堂、法華堂礼堂や、浄土寺浄土堂、醍醐寺経蔵などの寺院建築が代表作です。

・ 禅宗様

平安時代後期以後、中国(宋)との交易が活発になったことで、禅僧の往来により中国の寺院建築様式が伝えられました。
全体に木割(きわり)が細く、小さな斗(ます)や肘木( ひじき)を整然と積み上げ、一重ながら周囲に幅の狭い裳階(もこし)をめぐらして、全体 的に背丈の高い外観を作り出していることが特徴です。
円覚寺舎利殿、正福寺地蔵堂、功山寺仏殿、善福院釈迦堂などの寺院建築が代表作です。

・ 室町時代

木材の加工技術が進歩して、江戸時代へと受け継がれる、武士の住居としての書院造が現れます。また禅宗の影響を受けて、規模の大きな庭園建築が造られました。
この時代を代表する建築物として、足利義満の別荘として建てられた鹿苑寺舎利殿(金閣寺)、慈照寺観音堂(銀閣寺)が有名です。

・ 書院造

室町時代中期以降に成立した住宅の様式です。その後現在までの和風住宅は、広い意味で書院造の強い影響を受けています。
特徴として床の間や違い棚、附書院という座敷飾りを備えたものであることや、襖や障子などの間仕切りの発達により屋内が用途に合わせて細分化されていること、畳が敷き詰められていることなどがあります。
代表的な建築として、慈照寺(銀閣寺)の東求堂が現存する最古のものとされています。ほか西本願寺白書院や二条城二の丸書院が挙げられます。


○ 近世建築

・ 安土桃山時代

近世城郭建築が確立し、室町時代からの書院造、茶室の完成を迎える時代です。
近代城郭最初の天守といわれる安土城はじめ、安土桃山時代末期には姫路城、大阪城などで近世城郭建築の頂点を極めています。そして身分の序列を著し権力者の威厳を示すため、書院造が完成し、これらの城郭建築内部にも取り入れられています。

また室町時代に始まった茶の湯は、千利休によって大成され、茶室というジャンルが生まれ、利休死後も古田織部、小堀遠州といった大名茶人によって多様な展開を見せています。

・ 城郭建築

天守を備えた「城」が安土桃山時代に絶頂期を迎えます。
石垣、天守や櫓などの建築様式は、室町末期以降、特に松永久秀の多聞山城や信貴山城や、織田信長の安土城を築城した時代に発生しました。
その後、豊臣秀吉により大坂城や伏見城などが築かれ、天守に石垣、枡形や馬出しを備えた城門といった、現在の一般的イメージの「城」が完成し、日本の城郭建築は栄華を極めました。
松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城などが現存しています。

・ 茶室

茶を出してもてなすために造られる、最小の空間の中に豊かな広がりを持つ日本独特の建築物です。日本庭園の中に造り、露地が設けられ、茶室に入るまでの空間も大きな意味を持っています。
豊臣秀吉の時代、千利休により、侘び茶の精神を突き詰めた、独自の小間の茶室の様式が完成します。
利休の死後は、古田織部、小堀遠州、織田有楽斎、金森宗和ら大名茶人により、多様な空間を生み出しています。
伝千利休作・国宝-待庵(京都府)、旧・建仁寺正伝院茶室織田有楽斎好み・国宝-如庵(愛知県)、
伝小堀遠州好・国宝-密庵(京都市)などがこの時代の代表的な茶室です。

・ 江戸時代

茶室を住宅に取り入れた数寄屋造りや、都市の娯楽施設である劇場建築・遊廓の建築など、庶民文化を反映し、世俗化した建築が多数見られます。
庶民信仰を背景に、善光寺・浅草寺など大多数の信者を収容する大規模な本堂を持つ寺院建築が現れ、民家も一部は書院造の要素も取り入れ発展しました。
数寄屋造の桂離宮新書院や修学院離宮、壮麗な霊廟建築の日光東照宮、大規模寺院建築の東大寺二月堂、書院造や日本庭園の傑作を有する桂離宮などがあります。

・ 数寄屋造り

茶室(数寄屋)の持つ、好み(数寄)や趣向に合わせて自由に建築する建築様式のひとつです。
江戸時代以降は茶室風を取り入れた住宅が発展し、現代では、料亭や住宅でも数奇屋建築にならったものが造られています。
格式・様式が、極力、取り入れないようにされており、床の間は小規模になり、長押がないことが多く、シンプルながらも洗練された意匠となっています。
桂離宮書院、修学院離宮、伏見稲荷大社の御茶屋などが代表的建築となっています。


○ 近代建築

明治初期、日本政府は近代化に必要な都市を築くため、西洋建築の技術を得るためにジョサイア・コンドルなどのお雇い外国人を招聘します。
コンドルなどが教鞭をとる工部大学校造家学科(後の東京帝大建築学科)から「日本建築界の父」と呼ばれる建築家、辰野金吾が卒業し、日本における西洋建築を多数設計しました。

その後、ドイツで学び官庁建築に強い影響力をもった妻木頼黄・渡辺譲・河合浩蔵の建築家により、日本において近代化=西洋化を目指していた建築は絶頂期を迎えます。

1920年に日本初の建築デザイン運動として、東京帝国大学建築学科出身者による分離派建築会が創設されています。
昭和初期から戦前期は、渡辺仁設計の東京国立博物館本館などの、モダニズム建築に対抗して日本で発生した建築様式、帝冠様式の建築があらわれています。

・ 分離派建築会

1920年、東京帝国大学(現東京大学)の卒業生らが始めた日本初の近代建築運動です。
石本喜久治、滝沢真弓、堀口捨己、森田慶一、山田守、矢田茂の6人により設立され、建築の芸術性を主張し、展覧会開催や出版物を刊行しました。

・帝冠様式

昭和初期のナショナリズムを背景として日本で流行した、鉄筋コンクリート造の現代建築に和風の瓦屋根を載せた和洋折衷の建築様式です。
渡辺仁による現・東京国立博物館、愛知県庁舎、平林金吾による名古屋市役所本庁舎などが代表的建築です。



○ 現代建築

第二次世界大戦後、戦後復興と高度経済成長の中で、鉄筋コンクリートの使用が一般的になり、各地にモダニズムの公共施設が建設されました。
耐震構造技術も進歩し、超高層建築が建てられるようになり、丹下健三、槇文彦、安藤忠雄など、世界的に活躍する建築家が多数登場しています。

・ モダニズム建築

明治時代末から大正時代に、西洋から鉄筋コンクリート造という新しい技術が伝えられ、遠藤於莵、本野精吾らによって、装飾の少ないモダニズム建築の先駆的な作品が造られます。
しかし当時の建築に対する芸術観は、装飾のない建築は主流とはなりませんでした。
第二次世界大戦後は、煉瓦や石を積み上げて造る西洋の建築と、柱と梁で構成される日本の伝統的建築とを対比し、後者がモダニズムの理念と適合しているという、日本の数寄屋造とモダニズムの近親性が論じられました。
日本においては、モダニズム建築の理念が第二次世界大戦による中断を含みながらも急速に普及し、過去の歴史様式をまとった建築は否定されるようになります。この背景には、戦争の激化とともに物資が乏しくなったため、また戦後になると戦災から一刻も早く立ち直るため、とにかく時間をかけず廉価に建設することが社会的な要請として最優先され、職人が腕を振るって装飾を付けるようなことは無意味であり無駄だと考えられたこと、また海外及び日本の建築雑誌に紹介されるのはモダニズム建築ばかりであったことなどが理由として挙げられます。
前川國男、丹下健三、村野藤吾などが、戦後のモダニズムの代表的建築家です。

・ ミニマリズム

1960年代のアメリカで登場した、最小限)主義から誕生し、必要最小限を目指す手法・創作理論です。
無駄を排し、表現における贅肉をそぎ落とし、極限的な美を追求するミニマリズム建築は1990年代後半からムーブメントが始まっていますが、その様式は多様でミニマリストひとりひとりの違った解釈が存在しています。
安藤忠雄、妹島和世+西沢立衛(SANAA)などが、ミニマリズム建築を設計しています。

・ ポストモダン建築

1980年代、機能的・合理性を追求し過ぎ、都市や建築が味気無くなってしまったモダニズム建築において、その批判から、かつては否定された装飾や象徴性の回復などが唱えられた建築様式です。

1990年代のミニマリズムの台頭により、また過剰性・奇異性、景気の後退による建設費の削減により、できるだけ素材の質を活かした簡素なデザインが増えることとなりました。
磯崎新、竹山実、隈研吾、菊竹清訓、原広司などの建築家が、ポストモダン的な建築を設計しています。

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阿部仁史

芦原義信

安藤忠雄

伊東忠太

伊東豊雄

磯崎新

遠藤秀平

岸和郎

菊竹清訓

吉阪隆正

吉村順三

吉田五十八

宮脇檀

隈研吾

原広司

五十嵐太郎

高松伸

黒川紀章

坂本一成

坂茂

山本理顕

篠原一男

手塚貴晴+由比

象設計集団

清家清


西沢立衛

西澤文隆
青木淳

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武千葉学

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堀口捨己

堀部安嗣

妹島和世

毛綱毅曠

鈴木了二

鈴木恂

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建築の専門書の買取について
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ヘルベチカの魅力とデザイン本|欧文書体 買取(全国対応)

Helvetica and the New York City Subway System

1. ヘルベチカが作り上げたデザインの歴史

ヘルベチカとは何か?その普遍的な魅力

ヘルベチカ(Helvetica)は、タイポグラフィの世界で最も広く知られ、使用されている欧文書体の一つです。1957年にスイスで誕生し、その名前はラテン語で「スイス」を意味する言葉に由来します。この書体は、視認性、シンプルさ、そして無駄のないデザインで知られ、瞬く間に多くのデザイナーから支持を受けました。

公共サインから企業のロゴ、広告まで、幅広い用途で使用されており、現代のデザインにおいて欠かせない存在となっています。

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デザイン界で愛される理由

ヘルベチカの特徴は、その中立性と普遍性にあります。この欧文書体は、文字そのものが持つ意味を強調することで、メッセージを明確に伝える力があります。また、タイポグラフィの美学においても、非常に洗練された形状が魅力です。

これらの特徴が、企業ロゴや広告キャンペーンにおいて一貫性と信頼感を与えるため、AppleやIBMなど多くのグローバル企業がヘルベチカを採用している理由でもあります。

書体と都市:ヘルベチカとニューヨーク地下鉄の物語

The MIT Pressから2011年に出版された『Helvetica and the New York City Subway System: The True (Maybe) Story』は、ヘルベチカがどのようにニューヨーク地下鉄のサインに採用されたかを描いた一冊です。この本では、サインデザインがいかに都市の機能に影響を与えるか、そして書体がそのプロセスで果たす役割が詳しく語られています。

ニューヨーク市の地下鉄サインは、都市デザインの象徴的な一部であり、混乱していた案内表示をヘルベチカによって整然としたものに変えた歴史が紹介されています。この変革は、タイポグラフィがいかにして実用性と美観を兼ね備えるかを示す代表例となっています。


2. デザイン本としての『Helvetica and the New York City Subway System』

どんな人に読んでほしい本か

このデザイン本は、タイポグラフィや欧文書体に興味を持つ初心者からプロのデザイナーまで、幅広い読者層におすすめです。特に書体が実際のデザインプロジェクトでどのように活用されるかに興味がある方には必読の一冊です。
ニューヨーク市の地下鉄サインという具体的なケーススタディを通じて書体がいかにして都市の機能性や美しさを向上させるかを学べる点が魅力です。

本に描かれたタイポグラフィの進化

本書では、ニューヨーク地下鉄サインの改訂に関わったデザイナーたちの視点が描かれています。彼らが直面した課題、ヘルベチカの導入によって得られた成果、そしてタイポグラフィが都市計画や公共デザインに与える影響について詳しく解説されています。


3. セシルライブラリの買取情報|デザイン本やタイポグラフィ関連書籍を全国対応で受付中

買取強化中の書籍ジャンル

セシルライブラリでは、ヘルベチカやその他の欧文書体、タイポグラフィに関するデザイン本の買取を強化しています。特に、The MIT Pressの『Helvetica and the New York City Subway System』のような専門書や希少な書籍は高価買取対象です。
当店では、全国対応で買取を行っています。遠方にお住まいの方でも簡単な手続きで書籍をお送りいただけるため、買取を希望される方にとって便利なサービスを提供しています。
デザイン本や欧文書体に関する専門知識が豊富なスタッフが在籍しておりますので、簡単なご相談でも受付しています。お気軽にご相談ください。
書体やタイポグラフィ関連などデザイン本の買取について


まとめ

この記事では、ヘルベチカという書体が持つ普遍的な魅力と、その影響を特集しました。また、デザイン本としての『Helvetica and the New York City Subway System』の価値を掘り下げ、セシルライブラリが提供する全国対応の買取サービスについても詳しく解説しました。デザイン本やタイポグラフィ関連書籍の買取をご希望の方は、ぜひ当店にお問い合わせください。


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洋書 Istvan Sandorfi Works イシュトヴァーン・サンドルフィ 画集

Istvan Sandorfi Worksの魅力とは?

1. Istvan Sandorfiとは?

ハンガリー生まれのフランス画家の経歴

Istvan Sandorfi(イシュトヴァン・サンドルフィ)は、1948年にハンガリーのブダペストで生まれました。彼の人生は、1956年のハンガリー動乱によるフランスへの亡命から始まる劇的な変遷に彩られています。フランスで育った彼は、パリの芸術環境の中で画家としての才能を開花させます。幼少期から独特の感性を持ち、アートを通じて自らの内面世界を表現を試みます。

シュルレアリスムと現代アートの融合

イシュトヴァン・サンドルフィの作品は、「超現実的」という言葉を象徴するかのように、現実と夢の境界を曖昧にする独特のシュルレアリスム的な表現が特徴です。シュルレアリスム運動の影響を受けながらも、彼独自の視点で現代アートとしての進化を遂げました。彼の作品には、光と影、現実と幻影が巧みに組み合わさり、観る者を彼の世界に引き込む力があります。

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2. Garnier Nocera出版「Istvan Sandorfi Works」の魅力

1997年版の内容紹介

Garnier Nocera社から1997年に出版された「Istvan Sandorfi Works」は、彼の創作の集大成とも言える貴重な画集です。この美術書には彼の代表作が多数収録されており、初期から晩年に至るまでの作品を網羅しています。ページをめくるたびに、彼が追求した超現実的な不可思議な世界が広がります。この画集は、彼の人生と作品を深く理解するための最良の手段の一つです。

超現実的表現の魅力

サンドルフィの絵画は、その緻密な描写とともに、現実を超えた幻想的で独特な空間世界を表現します。彼の代表的な作品の中には、人間の顔や手、日常的な物体が組み合わされており、それが不安定なバランスで描かれています。「Istvan Sandorfi Works」には、これらの超現実的な構成が多く収められており、彼の技法と表現力を存分に味わうことができます。

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隈研吾:ランドスケープアーキテクチャー丘・山・森・洞窟

■ 建築愛好家必見!「隈研吾:ランドスケープアーキテクチャー丘・山・森・洞窟」展覧会情報と建築専門書の魅力

軽井沢ニューアートミュージアム
会期:  2024年11月16日--2025年8月31日


隈研吾の新たな挑戦:「ランドスケープアーキテクチャー」の世界へ

軽井沢ニューアートミュージアムにて現在開催中の展覧会「隈研吾:ランドスケープアーキテクチャー丘・山・森・洞窟」は、建築ファン必見の内容となっています。本展は、隈研吾がこれまでのキャリアで築いてきた「自然と共存する建築」というテーマをさらに深化させたものです。

展示では、「丘」「山」「森」「洞窟」という4つの自然モチーフを通じて、建築がどのように自然と対話し、共生するかを体感できます。これらは、建築専門書で語られる理論的背景を実際の空間で感じ取れる貴重な機会でもあります。

特に注目したいのは、隈研吾の代表作を振り返るセクションです。彼の作品は、建築家の作品集としても高い評価を得ており、その多くは建築の洋書として国内外で広く読まれています。本展を訪れた後、建築雑誌や建築書を参考にして、彼の作品をさらに深く知るのもおすすめです。


展覧会図録の魅力:アートと建築の融合

本展覧会の図録は、建築ファンやコレクターにとって欠かせないアイテムです。隈研吾の設計プロセスやスケッチが詳細に収録されており、アートと建築がいかに融合しているかを知ることができます。特に建築の作品集に馴染みのある方にとって、図録は専門書と同等の価値を持つアイテムとなります。

図録には、隈研吾がどのように自然の要素を建築に取り入れたかを解説するエッセイや、建築家自身のコメントも掲載されています。このような内容は、建築雑誌では断片的にしか紹介されない場合が多く、テーマ性のある図録ならではの深い理解を得られます。

さらに、セシルライブラリでは、このような建築関連の展覧会図録を含む貴重な書籍や建築関連の作品集の買取も全国対応で行っています。「隈研吾の図録を売りたい」と考えている方や、大量の処分を検討中の方にも対応可能です。


建築の専門書が語る隈研吾と現代建築の潮流

隈研吾の建築を深く理解するには、建築専門書を読むことが欠かせません。例えば、「ランドスケープアーキテクチャー」の理論や背景を解説する書籍は、彼の建築思想を体系的に学ぶのに役立ちます。さらに、建築家の作品集では、図版とテキストが織りなす一冊で、隈研吾のデザインの真髄に触れることができます。

また、建築雑誌では現代建築の最新トレンドを追いながら、隈研吾がその中でどのような役割を果たしているのかを俯瞰することが可能です。特に、洋書和書を問わず、隈研吾の関連書籍や作品集が多く出回っており、これらの書籍をコレクションとして所有することは建築愛好家にとっての楽しみとなるでしょう。

セシルライブラリでは、建築書や建築の洋書を専門的に扱っており、買取についても全国対応可能です。不要になった書籍やコレクションを売りたい方は、ぜひご相談ください。出張買取も対応可能で、大量の処分も歓迎しています。

建築書の買取事例について

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New York Club Kids by Waltpaper「ニューヨーク・クラブ・キッズ」

ニューヨークのブルックリンを拠点とするマルチメディア・アーティスト兼デザイナー、ウォルト・カシディ(ウォルトペーパー)が中心となり運営されたサブカルチャー・グループ、ニューヨーク・クラブ・キッズの写真集です。

1980年代から1990年代にかけてのニューヨークのクラブシーンを象徴する「クラブキッズ」たちの文化やファッション、アートを記録した貴重な写真集です。著者のWalt Cassidy(通称:Waltpaper)はクラブキッズの中心的な存在で、彼の視点を通して当時のエネルギッシュでカオスなカルチャーを生々しく伝えています。

クラブキッズは、過激でアバンギャルドなファッションを特徴とし、ジェンダーレスで自由奔放なスタイルが魅力です。写真集には、奇抜なコスチュームやメイク、ユニークなヘアスタイルを施したメンバーたちの姿が多数収められています。彼らのスタイルは、当時のファッションやアートシーンに多大な影響を与えました。

クラブキッズたちは、ニューヨークの伝説的なクラブ「Limelight」や「Palladium」などを拠点に活動し、独自のパーティ文化を生み出していきました。当時のクラブシーンやアンダーグラウンドカルチャーの雰囲気が写真とともに描写され、読者を時代の中心へと引き込むヴィジュアルが多数掲載されています。

当時のニューヨークのクラブシーンを知る上で必読の1冊であり、アートやファッション、LGBTQ+カルチャーの視点からも非常に価値の高い記録です。写真とエッセイを通して、クラブキッズというユニークな文化の世界を深く掘り下げて理解できる構成になっています。

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