俳優、映画プロデューサー、芸術家として、多彩な分野で活躍するデニス・ホッパーの写真集です。
1960年代、ハリウッドにある「1712 North Crescent Heights」で暮らした際に撮影されたパーティー、友人や家族のポートレートなどが、多数掲載されています。
初版、5000部発行。
詳細を読む »東京国立近代美術館
会期:2021年3月23日-2021年5月16日
幕末から明治にかけて、西洋の文化が流れてくるようになると日本の美術界もまたそれに大きな影響を受け、技術、表現の幅を大きく広げていきました。西洋の個性と自由の思想は日本の芸術家たちの欲望や想像を引き出すきっかけにまなります。
「あやしい絵」とは、このような背景のもと生まれた、“美しい” “キレイ”という表現からは一線を画した、美しさの中に狂気や妖艶など影の部分を表現している、心にどこかひっかかるような作品を紹介しています。非現実、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといったイメージを表現した画家の作品が楽しめます。
美人画で知られた上村松園の、女性の美しさの中に悲哀や嫉妬を込めた名作「焰」や「花がたみ」のほか、鏑木清方の異色作「妖魚」、甲斐庄楠音の「横櫛」、秦テルヲ、橘小夢などの日本画から、ひとつのジャンルとなった月岡芳年の無惨絵などテーマに沿った名作が多数展示されています。また、絵画と同じく過渡期をむかえていた文学作品にに添えられた挿絵や雑誌に掲載された絵、版画などのほか、ミュシャやダンテ、エドワード・バーン=ジョーンズ、オーブリー・ビアズリーなど、日本の芸術家たちに大きな影響を与えた西洋画家たちの作品等、幅広い分野から出品されています。「あやしい絵」の詳しい解説や謎解きも用意されており、新しい発見に繋がる内容にもなっています。
今回記事として取り上げました非現実、退廃的、幻想的、エロティックといったテーマを作風としてもつ画家の作品集は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に現代画家の画集はは買取も積極的にしていますので、美術書、画集を処分・お売りされる際にはご相談ください。
・「A Constructed Roman Alphabet Deluxe A Geometric Analysis of the Greek and Roman Capitals and of the Arabic Numerals」
ローマ時代のローマ&ギリシャの大文字書体デザインと、アラビア数字を紹介する1冊です。
別紙図版48枚付き、限定225部発行のデラックス版
(エディション・ナンバーあり)。
著者は1945年生まれ、アメリカのデザイナー&タイポグラファー、デヴィッド・ランス・ゴインズ/David Lance Goines
詳細を読む »1990年代オランダの建築に急速な転換をもたらした、シンボル的存在である建築家集団、MVRDVの、設立20周年を記念し刊行された建築作品集です。
ハノーヴァー万博オランダ・パビリオン、VPRO本社、ブック・マウンテンなど、代表的なプロジェクト38題が、ディティールのカラー&モノクロ写真、図面で掲載されています。
詳細を読む »1962年に全4号で廃刊となった、エロスをテーマとしたアート・マガジンです。
編集者としてアメリカを代表するエディター、ラルフ・ギンズバーグが担当し、アートディレクションはアメリカを代表するグラフィック・デザイナー、ハーブ・ルバーリンが担当。
マリリン・モンローやゲイリー・ウィノグランドなどによる写真や絵画、版画、彫刻、デザイン、エッセイほか、エロスをテーマとした様々な作品が掲載されています。
・「Spring 1962 Vol.1 No.1」
79ページ
・「Summer 1962 Vol.1 No.2」
81ページ
・「Autumn 1962 Vol.1 No.3」
96ページ
・「Winter 1962 Vol.1 No.4」
96ページ
国立新美術館
会期:2021年2月3日-2021年5月10日
現代を代表するグラフィックデザイナーのひとり、佐藤可士和氏の過去最大規模となる個展が国立新美術館で開催されています。
1965年東京都生まれの佐藤可士和氏は、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業の後、多くの有名クリエイターを輩出した博報堂に入社します。1980年代後半の当時、まだごく一部にしか普及していなかったマッキントッシュを駆使した作品を製作するなど、斬新な仕事を追求していきました。そして、より自身の可能性を広げるため2000年に独立、株式会社「SAMURAI」を立ち上げ、国内外の広範囲で活躍します。
「佐藤可士和展」では、そうした約30年にわたるクリエイティブ活動を佐藤氏本人がプロデュースした構成・空間で紹介しています。現在、日常にとけ込んでいるユニクロや日清等の代表的なロゴも、工夫された展示方法より新たな発見と楽しみに繋がっています。会場内には、佐藤氏が制作したロゴのほか、広告や商品のパッケージの数々、数々の賞を取ったSMAPとのコラボレーション作品や建築、幼少の頃の作品まで大きく7つのテーマに分け展示されています。
これまで目にしてきた佐藤可士和とSAMURAIが手がけてきた仕事がまるごと空間として“体験”できる内容です。
今回記事として取り上げました佐藤可士和など広告デザインに関連した本や作品集は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特にグラフィックデザインやタイポグラフィの作品集は買取も積極的にしていますので、デザイン関連の本をお売りされる際にはご相談ください。
火打石、火打箱、松明、吊灯台、灯籠、行灯、燭台、提灯、ランプなどの日本の灯りと、写真や絵画資料を収録。
伊藤ていじ、丹下健三、吉田五十八などが寄稿しています。
詳細を読む »現代アメリカ写真を代表する写真家の一人、フィリップ・ロルカ・デコルシアの写真集。
1998年にスペイン・サラマンカ大学写真センターで開催された展覧会の際に発行されたものです。
東京、ローマ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスなどのストリートで撮影されたカラー写真を24点掲載。
詳細を読む »1910年代から1920年代のチェコにおけるキュビスム様式のブック・デザインを紹介。
カバー・表紙絵、タイトルページ、バインディング、挿絵、ポスターなどのデザインが、多数カラー掲載されています。
虎屋 赤坂ギャラリー
会期:2020年9月26日-2021年4月11日
日本を代表する和菓子ブランド「とらや(虎屋)」とフランスの「ピエール・エルメ・パリ」が協力のもと、「日仏の菓子くらべ」をテーマに日本とフランス、それぞれのスイーツの魅力を紹介していく展覧会です。
日本の菓子とフランスの菓子は、全く異なるものと認識されていますが、歴史の中で独自に発展し、季節や行事よって口にする文化的な面や、日常的に親しまれて現在に繋がっているという点では同じような道筋をたどっています。
会場内は「歴史」「くらしとの関わり」「お菓子を味わう」「職人」など、日仏両者の菓子を同じテーマ、様々な角度から考察していきます。「歴史」では古代から現在までのどのように進化してきたのか、偉人との関わりも知れる内容となっています。「くらしとの関わり」では、日本で言う、端午の節句に食べる柏餅のように、季節、記念日に親しまれるスイーツを両国ともに紹介しています。「職人」では、歴史的な製菓道具の展示や、とらや、ピエール・エルメ・パリの両職人のインタビューや製作風景などが映像で流れています。ほか、日仏の菓子の五感へのアプローチを解説したコーナーなど、珍しい切り口でいて、どのテーマもパネルや写真などを多用したポップで解りやすい内容となっています。普段何気なく口にするスイーツの奥深い世界が楽しめる展覧会です。
今回記事として取り上げました洋菓子に関連した本は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特にフランス料理やフランス菓子の専門書は買取も積極的にしていますので、洋菓子、製菓関連の本をお売りされる際にはご相談ください。