東京都美術館
会期:2016年4月22日(金)-5月24日(火)
江戸絵画だけでなく日本美術史のなかでもひときわ人気の高い伊藤若冲(1716-1800)の展覧会です。
繊細な描写技法による目に鮮やかな動植物絵。即興的な筆遣いとユーモラスな表現による水墨画。
若冲の技法の数々は時代を越えて我々を圧倒し、驚かせてくれます。
本展は初期から晩年までの代表作約80点の展示。
「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が東京で一同に会する貴重な機会です。
●「伊藤若冲 アナザーワールド」
開催 :2010年 千葉市美術館
サイズ :329ページ 30×22cm
-
ソフトカバー
若冲の水墨の作品を中心に、関連する着色の作品
も含めて構成します。加えて、黄檗僧鶴亭らの作品によっ
てその水墨表現の前史を示します。若冲が作り上げたもう
一つの世界、アナザーワールドの魅力をお楽しみいただけ
れば幸いです。(あいさつ文)
東京国立近代美術館
会期:2016年1月13日(水)-2月28日(日)
日本抽象美術の創始者であり、創作版画の大成者、恩地孝四郎(1891-1955)の大回顧展です。
恩地は1914年に東京美術学校に通う田中恭吉・藤森静雄とともに木版画と詩の同人誌『月映』を創刊。
また装幀家として萩原朔太郎詩集や室生犀星の作品を手掛け評価を高めます。
その後、ヨーロッパの新思潮に共鳴した作品、イメージと言葉とデザインの総合が試みられた詩版画集、
重厚な肖像版画など活躍の幅を広げます。戦後は、外国人コレクターたちの理解と励ましを受け、
抽象美術に専念しました。
今回注目すべき展示は海外に流出していた約60点の重要作です。その他にも、木版画、油彩、水彩・素描、
写真、ブックデザインが紹介され、恩地の多彩な世界が堪能できます。
●「恩地孝四郎 色と形の詩人」
開催 :1994-1995年 横浜美術館ほか
サイズ :333ページ 22×15cm
-
近代日本版画の質の向上と普及に生涯を捧げた版画家、恩地孝四郎
の初期から晩年の作品282点カラー掲載。
333ページある厚めの図録です。
森美術館
会期:2015年10月31日(土)- 2016年3月6日(日)
オタクカルチャーと日本美術をハイブリッドさせる手法で国際的にも評価の高い現代美術家、
村上隆の大型個展です。
絵画史上最大級といってよい全長100メートルに及ぶ大作《五百羅漢図》が日本初公開。
本作は、東日本大震災後にいちはやく支援したカタールへの感謝を込めて、震災の翌年2012年に
ドーハで発表されました。この巨大な作品は日本中の美術大学から集められた200人を超える
スタッフによって、短時間で一気に完成されました。
宗教と芸術、人間の死や限界がテーマとなっており、村上の新たな創作の境地を示しています。
本作の他、日本美術の伝統に取り組んだ新作の数々も展示。
成熟期を迎えた村上の壮大なエネルギーに圧倒される内容です。
●「Murakami」
著者名 :Dick Hebdige,Midori Matsui,Scott Rothkopf
出版社名:Rizzoli
発行年月:2007年
サイズ :376ページ 33×26×4cm
-
ハードカバー
テキスト:英語
2008年から2009年
にロサンゼルス現代美術館などで開催された展覧会の際に発行された
作品集です。
ルイヴィトンのモノグラムはじめ、絵画やオブジェなど、多数の作品
がカラー掲載されています。
秋田県立美術館
会期:2015年10月3日(土)- 2016年1月17日(日)
藤田嗣治のコレクターとして知られる秋田生まれの美術蒐集家、平野政吉(1895-1989)。
平野は藤田から譲り受けた作品をもとに、秋田市八橋の日吉八幡神社境内に美術館設立を構想しました。
1938年に工事は着工するも、戦時体制下により工事は中止となります。
本展は近年発見された美術館の図面をもとに美術館の内観・外観をCGで再現。
ヨーロッパの建築を思わせるガラス屋根や、壁画『秋田の行事』がどのように展示される予定であったかを
確認でき、映像と模型によってまぼろしとなった美術館が甦ってくるようです。
●「レオナール・フジタ展 没後40年」
開催 :2008-2009年 上野の森美術館ほか
サイズ :267ページ 31×23cm
-
ハードカバー
エコール・ド・パリの栄光を担う日本人画家、レオナール・フジタ
(藤田嗣治)の戦前と戦後のフランス時代の貴重な作品を、多数
カラー掲載。
267ページある厚めの図録です。
神奈川県立近代美術館
会期:2015年8月15日(土) - 2015年12月23日(水・祝)
戦後日本を代表する彫刻家、若林奮(1936-2003)。
1970年前後から国内の主たる野外彫刻展などで受賞を重ね、
国外でも2度のヴェネツィア・ビエンナーレなどで高い評価を得ました。
鉄、木や石膏、硫黄などを素材に大気や水、光といった彫刻にしがたい対象を作品に取り込んだ若林。
作品には、私たちを取り巻く外界はすべて振動をもっており彫刻は振動を感じ取る手段となりえる、
という考えが通底しています。
本展のタイトルにある「飛葉と振動」とは若林が最晩年の彫刻に名づけた言葉。
木の葉が飛来し、光や大気と共に自らも振動する場。
自然と人間との共生を求め続けた作家がたどり着いた空間であり、「庭」を想い起こさせます。
本展では、そういった若林の「庭」をめぐる制作に光をあてています。
《軽井沢・高輪美術館の庭》、《神慈秀明会神苑みそのの庭》、《緑の森の一角獣座》、
《4 個の鉄に囲まれた優雅な樹々》中心に展示。
これまで充分に紹介されてこなかった若林の創作の一面に迫ることができます。
●「若林奮 1989年以後」
開催 :1997年 名古屋市美術館ほか
サイズ :171ページ 25×19cm
-
ハードカバー
鉄や銅、鉛などの素材を使い、深い自然観に基づく思索的な作品を
制作する現代彫刻家、若林奮による1989年以後の彫刻、ドローイング
作品を60点以上掲載しています。
三菱一号館美術館
会期:2015年6月27日(土)〜2015年9月6日(日)
型破りの画風から「画鬼」と賞され幕末明治に絶大な人気を博した浮世絵師・河鍋暁斎
(1831-1889)の、国内外の名品130点を紹介する展覧会です。
暁斎は歌川国芳、狩野派に学びつつ、他の流派の画風を貪欲にとりいれ、
驚くほどの筆力と写生力で多くの戯画や風刺画を残しました。
この展覧会では、暁斎に弟子入りし、師の作品を海外へ紹介した英国人建築家ジョサイア・コンドルの
業績も合わせて紹介されています。
●「暁斎妖怪百景」
著者名 :京極夏彦
出版社名:国書刊行会
発行年月:2004年7月
サイズ :147ページ 24×18cm
-
ハードカバー
妖怪画をまとめた内容。オールカラーです。
東京国立博物館
会期:2015年4月28日〜2015年6月7日
国宝でもある墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いた絵巻・鳥獣戯画
の展覧会です。
現存するすべての鳥獣戯画が展示されています。
動物彫刻や白描図像(密教図像)など京都・高山寺にやかりの美術品とともに
かなりの規模で展観された内容となっています。
●「鳥獣戯画がやってきた! 国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌」
開催 :2007年 サントリー美術館
サイズ :170ページ 19×26cm
-
プラケース入り。
国宝「鳥獣人物戯画絵巻」4巻と、その分蔵される断簡、模本類などを
29点カラー掲載。
ノエビア銀座ギャラリー
会期:2015年1月13日〜2015年3月27日
パリの街並みを描いた画集「『ton paris」と晩年の絵本雑誌『キンダーブック』への作品。
その両面の活動からその詩情豊かな世界観を紹介した内容となっています。
●「茂田井武美術館/記憶ノカケラ」
出版社名:講談社
発行年月:2008年9月 初版
サイズ :160ページ 24×19cm
-
ソフトカバー
早世の天才画家・茂田井武、その画業全体と人間像
をまとめた珠玉の作品集。
特別付録/手作り絵本「巴里の子供」(帯紹介文から)
世田谷美術館
会期:2014年12月6日--2015年2月8日
繊細で幻想的な作品を描く日本の抽象画家である難波田史男の展覧会。
難波田史男が画家として生きた短い約15年の間でありながら、彼自身の中から生まれた感情を描いた
ような作品はおよそ2000点と言われています。
淡く混ざり合う水彩絵の具とインクを使った作品が多くあります。
本展では、当館が所蔵する全800点余の史男作品のなかから、約300点を選りすぐって展覧。
彼の死後40年経った現在でも、新鮮さや共感を持つことができる作品を鑑賞できます。
●「難波田史男展 青春の疾走 世田谷美術館コレクション」
開催 :1993年 小田急美術館
サイズ :70ページ 29×23cm
日本の近・現代抽象の代表画家・難波田龍起の次男として生まれ、
32歳の若さで没した画家、難波田史男の、内面に湧き上がった
心象を日記のように描いた絵画作品78点カラー掲載。
-
詳細を読む »
東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
会期:2014年12月2日--2015年3月1日
高松次郎の作品は、絵画、彫刻、写真など多岐にわたる技法で、沢山の抽象的な作品を、
生み出しています。
本展では、初期・中期・後期の3期に分けて、3人のキュレーターが担当し、彼の謎めいた作品を
わかりやすく丁寧に解説していきます。
構成1:「点」、たとえば、一つの迷宮事件 1960-1963
構成2:標的は決してその姿を現さない 1964-1970s 代表的な「影」シリーズなど
構成3:それは絵画ではなかった 1970s-1998
約50点のオブジェや彫刻、絵画、および約150点の関連するドローイングを紹介しています。
●「高松次郎の現在」
開催 :1996年 新潟市美術館ほか
サイズ :139ページ 24×25cm
-
高松次郎の初期からの抽象絵画や立体造形作品を、91点カラー掲載。
詳細を読む »