FUJIFILM SQUARE
会期:2016年10月1日(土)-12月28日(水)
1970年代、大きな注目を浴びながら36歳で夭逝した牛腸茂雄の写真展です。
<日々><幼年の「時間(とき)」><SELF AND OTHERS>などモノクロ作品のシリーズから精選した約30点を展示。
もともとはデザイナーとして活躍した牛腸は写真家・大辻清司との出会いがきっかけでカメラに没頭するようになり、カメラ雑誌などに発表した作品が次第に評判を呼び、若い世代の写真家として注目されるようになりました。
何気ない日常で出会った子どもたち、家族、友人などの作品は静かで深い感動を与えてくれます。
再評価の新たな機運が高まる牛腸茂雄を知ることのできる格好の機会です。
東京国立近代美術館
会期:2016年8月30日(火)-11月13日(日)
ルフは1980年代に巨大なカラー作品のパイオニアとして注目されました。
それ以降、建築,都市風景,ヌード,天体などさまざまなテーマの作品を展開してきました。
また、インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで、あらゆる写真イメージを素材に用いています。
新たな写真表現の可能性が垣間見え、写真というメディアの本質にせまる内容となっています。
●「Thomas Ruff Jpegs」
著者名 :Bennett Simpson
出版社名:Aperture
発行年月:2009年 初版
サイズ :132ページ 39×29×2cm
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ハードカバー
テキスト:英語
ベッヒャー派を代表する現代ドイツの写真家のひとり、トーマス・ルフ
の大型判写真集。
JPEG画像を拡大する事によって現れたドットで構成されたデジタル
カラーフォトが、多数掲載されています。
東京都写真美術館
会期:2016年9月3日(土)-11月13日(日)
東京都写真美術館のリニューアル記念として開催される、現代日本を代表する美術家、杉本博司の展覧会です。
「人類と文明の終焉」をテーマとし、3つのシリーズを展示。
<廃墟劇場>は廃墟と化したアメリカ各地の劇場で、作家自らスクリーンを張り直して映画を投影し、上映一本分の光量で長時間露光した作品。
<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>は自身の作品や蒐集した古美術、化石、書籍、歴史的資料等から構成されたインスタレーション。
<仏の海>は京都 蓮華王院本堂の千手観音を撮影した作品。
作家の世界観、歴史観に迫る充実した内容です。
●「Hiroshi Sugimoto Time Exposed」
著者名 :Thomas Kellein,Hiroshi Sugimoto
出版社名:Edition Hansjorg Mayer
発行年月:1995年 初版
サイズ :112ページ 25×31×1.5cm
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ハードカバー
テキスト:英語
1995年にスイス・バーゼルのクンストハレで開催
された展覧会の際に発行された写真集です。
ポートレートや全米各地の1920年-30年代に建てられた映画館、
ドライブイン・シアター、風景などのモノクロ・フォトが、多数
掲載されています。
ブリッツ・ギャラリー
会期:2016年 9月7日(水)- 10月13日(木)
欧米のアート写真シーンで活躍する写真家 トミオ・セイケ(清家冨夫)の展覧会です。
1981年に訪れたイングランドのリヴァプールを舞台とした作品を展示。
撮影されたのは厳しい経済状況のなかでも底抜けに明るいパンク姿の若者達。
彼らは一般市民社会から離脱して生きていることにプライドを持っていていました。
彼らの生きる姿勢はセイケの撮影姿勢にも影響を与えたそうです。
やがてセイケ作品の代名詞となるモノクロームの抽象美を予感させる作品が多数展示されています。
●「Glynde Forge」
出版社名:Hamiltons, London
発行年月:2006年 初版
サイズ :56ページ 25×30cm
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ソフトカバー
テキスト:英語
清家冨夫の、ロンドンのギャラリーで開催された
展覧会の際に発行された写真集。
濃いモノクロームのアートフォトが、22点掲載されています。
限定750部発行。
広島市現代美術館
会期:2016年5月28日(土)-7月18日(月)
戦後日本写真界の巨匠、東松照明の没後初めての大規模個展。
東松が最も長期にわたり撮り続けた土地、長崎でのシリーズが約350点という規模で展示されています。
東松は1961年に初めて長崎で撮影を行い、『hiroshima-nagasaki document 1961』を刊行。原爆の残した爪痕の深さに衝撃をうけ、その後何度も長崎に足を運び、1966年には『〈11時02分〉NAGASAKI』を刊行。1998年には長崎へ移り住み、多様な歴史と文化が入り交じる表情豊かな町並み、自然、人々や動物のユーモラスな仕草、長崎を象徴する祭事などを撮り続けました。
東松が長崎に寄せた情熱がひしひしと伝わる内容。
生前の東松の方法にならった、撮影年や場所、テーマにとらわれない構成も体感できます。
●「太陽の鉛筆 沖縄海と空と島 カメラ毎日別冊」
出版社名:毎日新聞社
発行年月:1975年9月
サイズ :229ページ 25×24cm
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ソフトカバー
東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2016年4月16日(土)-7月10日(日)
アメリカを代表する若き写真家ライアン・マッギンレーの待望の個展です。
日本の美術館では初の開催になります。
マッギンレーの作品に登場する人物たちは、ほとんどがヌード。
その人物たちは広大な草原のなかを疾走したり、小高い木の上から飛んだりと、奇妙な行為をみせています。
表面的な美しさというより、日常の制約や束縛から解放された精神の自由が感じられます。
微細で洗練された色彩と構図でとらえられた彼の写真にはどこかユートピアの雰囲気が漂います。
最初期の〈出会い〉シリーズから、最新作の〈秋〉〈冬〉まで、厳選した約50点が紹介されています。
●「Life Adjustment Center」
著者名 :Ryan McGinley
出版社名:Dashwood Books
発行年月:2010年 初版
サイズ :80ページ 25×18ccm
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ハードカバー
テキスト:英語
埼玉県立近代美術館
会期:2016年4月5日(火)-5月22日(日)
「偉大なるアマチュア写真家」と知られるジャック=アンリ・ラルティーグ (1894-1986)
の展覧会。
幼い頃よりカメラを手にしたランティーグは生活のあらゆることを写真におさめました。
なかでも、スポーツやジャンプ、自動車、飛行機といった様々な動きをとらえることへの
ひときわ高い関心を写真に落としこんでいきます。
また、心霊写真のような写真ならではの表現を探求するなど、常にユニークで鋭い視点の作品を生み出しました。
そして人生の歓びが伝わってくるような、家族や友人、それに恋人の幸せに満ちた姿をとらえた作品の数々。
本展は、子ども時代から晩年までの代表的な作品をはじめ日本初公開であるカラー作品など約160点が展示。
なお、ラルティーグが写真家として初めて脚光を浴びたのは、1963年にニューヨーク近代美術館での回顧展でのこと。時に、ラルティーグ69歳。
そんなことを頭の片隅に置きながら観覧するとひと味違った楽しみがあるかもしれません。
●「Jacques Henri Lartigue, Photographer」
著者名 :Jacques-Henri Lartigue,Vicki Goldberg
出版社名:Bulfinch Press
発行年月:1998年 北米版初版
サイズ :288ページ 29×31×3cm
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ハードカバー
テキスト:英語
フランスを代表する写真家、ジャック=アンリ・ラルティーグの
大型判写真集です。
風景/人物/ドキュメント/スポーツなどのモノクロフォトが、126点
掲載されている充実した写真集です
ライカギャラリー東京
会期:2016年2月19日(金)-5月15日(日)
フランスの国民的写真家、ロベール・ドアノー(1912-1994)の写真展です。
類まれな洞察力と遊び心に溢れた感覚で日常のドラマを撮影し、“イメージの釣り人”とも評されるドアノー。
その写真が宿すユーモア感覚は世界中で愛されています。
ロベール・ドアノーの作品にも大きな影響を及ぼしたのが機動性に優れたライカ。
本展は集中的にライカで撮影していた1950年代の作品が展示されています。
ドアノーの人間に対する好奇心と愛情に溢れた眼差しが堪能できる内容です。
●「パリ ロベール・ドアノー写真集」
出版社名:岩波書店
発行年月:2009年1月 初版
サイズ :393ページ 32×25cm
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ハードカバー 函入り
掲載作品点数588点
ドアノー自身の言葉も収録されています。
東京芸術劇場
会期:2016年1月23日(土)-2月20日(土)
日本を代表する写真家、森山大道(1938?)の写真展。
「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風が魅力である森山作品。
本展は三部構成です。第一部は1983年代に日本写真家協会年度賞を受賞した『光と影』。
第二部は印刷物を拡大させることで盲目のイメージに迫った『網目の世界』。
第三部は池袋・新宿を中心とした撮り下ろしの新作を含む『通過者の視線』。
過去から現在まで、たっぷりと森山の世界を堪能できます。
●「森山大道 続にっぽん劇場写真帖 ソノラマ写真選書6」
出版社名:朝日ソノラマ
発行年月:1978年2月 初版
サイズ :21×20cm
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ハードカバー
キャノンギャラリーS
会期:2015年12月17日(木)- 2016年2月8日(月)
ベルリン在住の写真家、野口里佳(1971〜)の写真展です。
野口は1995年、写真ひとつぼ展と写真新世紀でグランプリをダブル受賞し、
その作品は国立近代美術館やグッゲンハイム美術館、ポンピドゥセンターなどに収蔵されています。
本展は、ベルリンの夜の街を撮影した作品と映像作品を展示。
街灯や車のライトなど、バスの中から撮影した街の明かりが印象的です。
野口が近年テーマとしてきた「光」の一側面を垣間見ることができます。