虎屋 赤坂ギャラリー
会期:2020年9月26日-2021年4月11日
日本を代表する和菓子ブランド「とらや(虎屋)」とフランスの「ピエール・エルメ・パリ」が協力のもと、「日仏の菓子くらべ」をテーマに日本とフランス、それぞれのスイーツの魅力を紹介していく展覧会です。
日本の菓子とフランスの菓子は、全く異なるものと認識されていますが、歴史の中で独自に発展し、季節や行事よって口にする文化的な面や、日常的に親しまれて現在に繋がっているという点では同じような道筋をたどっています。
会場内は「歴史」「くらしとの関わり」「お菓子を味わう」「職人」など、日仏両者の菓子を同じテーマ、様々な角度から考察していきます。「歴史」では古代から現在までのどのように進化してきたのか、偉人との関わりも知れる内容となっています。「くらしとの関わり」では、日本で言う、端午の節句に食べる柏餅のように、季節、記念日に親しまれるスイーツを両国ともに紹介しています。「職人」では、歴史的な製菓道具の展示や、とらや、ピエール・エルメ・パリの両職人のインタビューや製作風景などが映像で流れています。ほか、日仏の菓子の五感へのアプローチを解説したコーナーなど、珍しい切り口でいて、どのテーマもパネルや写真などを多用したポップで解りやすい内容となっています。普段何気なく口にするスイーツの奥深い世界が楽しめる展覧会です。
今回記事として取り上げました洋菓子に関連した本は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特にフランス料理やフランス菓子の専門書は買取も積極的にしていますので、洋菓子、製菓関連の本をお売りされる際にはご相談ください。
旧名古屋ボストン美術館
会期:2021年2月3日-5月31日
「バンクシー展 天才か反逆者か」は、2018年より世界各地で開催され、今回日本初上陸となります。イギリスを拠点に活動し、世界で最も注目されるストリートアーティストのひとりであるバンクシーは、匿名での活動で知られており、世界各地の街中に突然現れ作品を残していきました。
ストリートアート・グラフィティ作品など展覧会には不向きな作品が多い中、コレクターから集めた原画や版画、立体オブジェなど、70点以上の作品が公開されます。バンクシーの世界観をより深く探っていく試みとして、多くに政治的、風刺がきいたメッセージを伴う作品をテーマごとにまとめ、その思惑を考察しています。また、巨大スクリーンには謎の多いアーティストとして知られるバンクシーの活動の軌跡や、制作時の風景などのイメージを具体化してその人物像に迫っていきます。2015年にバンクシー監修で話題になった“ディズマランド” や「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」のバンクシールームの再現、アーティストとのコラボレーションなど、ストリートアート以外にも多岐にわたるバンクシーの活動にも触れられています。
神出鬼没のアーティストバンクシーの世界観を隈なく体感できる展覧会になっています。
今回記事として取り上げましたバンクシーをはじめストリート・アートまたストリートファッションの本は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特にストリート・ファッションに関連するアーティストやファッションデザイナーの本は買取も積極的にしていますので、ストリート・ファッション関連の本をお売りされる際にはご相談ください。
Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2021年2月5日-2021年3月31日
フランスで国民的人気を博した写真家ロベール・ドアノー(1912-1994年)の“音楽”をテーマにした展覧会です。
2018-2019年にかけてフランスで行われた大人気の展覧会が巡回展として日本人向けにアレンジされ、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されます。
ロベール・ドアノーはパリ郊外の街ジャンティイに生まれ、生涯をフランスで過ごします。10代前半からすでにカメラに興味を持ち、1930年半ばからは企業写真家として働き出しますが、こだわりを持つあまり逸脱し、解雇となってしまう程でした。その後も写真家としてパリの人々を写し続け、温かな一瞬を切り取ったような作品や華やかなファッション写真は世界中から評価されます。
展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」では、残された膨大な作品の中から、シャンソン歌手のエディット・ピアフやイヴ・モンタン、ジュリエット・グレコ、シンガーソングライターのシャルル・アズナヴールほか、ジャンルを問わずパリを中心に活動したアーティストのポートレートが集められています。1930年から90年にかけて、激動の時代の中でも変わらない音楽家たちの生き生きとした素顔を写し取った独自の作品、未発表も含めた約200点のほか、ドアノー愛用のカメラ「ローライフレックス」も日本初公開として展示されます。
弊店ではドアノーの写真集や図録、関連書籍を重点分野として取り扱いしています。アート写真集 全般につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した作品集や図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などにお役立てください。
島根県立美術館
会期:2020年12月19日-2021年3月7日
日本を代表する芸術家、岡本太郎の代表作のひとつ「太陽の塔」を中心に、岡本太郎芸術に深く迫る作品展です。
1911年生まれの岡本太郎は20代をパリで過ごす中、パブロ・ピカソの作品に強い感銘を受けるなどし抽象芸術に目覚めていきます。戦後は日本での活動を精力的に行い、その功績から1970年大阪万博の“テーマ展示プロデューサー”に抜擢されました。大阪のシンボルとして根づいているその外観はもちろん、万博開催当時は内部まで岡本太郎こだわりの芸術空間が広がっていました。大阪万博から約半世紀後の2018年に再生計画によって太陽の塔内部の展示空間が再現され、再び大きな注目を浴びています。
「岡本太郎展 太陽の塔への道」では1971年当時と2018年復活後の太陽の塔を緻密な模型で再現しているほか、制作までの長い道のり、太陽の塔内外に散りばめられた岡本太郎芸術の意図を作品や演出と共に紹介しています。このほか、絵画や立体作品、自身が大きく感銘を受けていた縄文土器などを撮影した写真作品など、岡本太郎が芸術家として人一倍強いバイタリティーで生み出した作品を多数展示しています。
弊店では岡本太郎の作品集や図録、関連書籍を重点分野として取り扱いしています。岡本太郎の画集や作品集につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した作品集や図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などにお役立てください。
島根県立美術館
会期:2021年1月22日-2021年3月22日
島根県をはじめとした山陰地方には、日本を代表する建築家・菊竹清訓の手掛けた作品が多数存在しています。山陰地方最大規模の美術館である島根県立美術館もその一つです。
1928年福岡県出身の菊竹は、早稲田大学で建築を学ぶ中、すでに10代のうちから頭角をあらわしていました。25歳で自身の事務所「菊竹清訓建築設計事務所」を設立し、黒川紀章や槇文彦ら若手建築家とともに「メタボリズム」の提唱を行うなど、建築界を牽引していくようになります
「メタボリズム」とは、「新陳代謝」を意味し、身体が行うそれと同じように、建築も社会の変化に伴って進化していくべきたという考え方です。これらの建築思想を盛り込んだ著書「代謝建築論 か・かた・かたち」は現在でも多くの建築家に愛読されています。初期の代表作、自邸「スカイハウス」は菊竹の建築思想が存分に盛り込まれ、多くの注目を浴びました。また、内井昭蔵や伊藤豊雄をはじめ、多くの大物建築家が駆け出しの頃、菊竹清訓建築設計事務所で学んでいたことは有名です。
この展覧会では、全国各地に点在する菊竹建築の中から代表作、特に山陰地方にあるものに焦点を当て、図面やスケッチ等の資料、また菊竹が建築家人生で追究し続けた“未来都市の構想”についても取り上げています。
弊店では菊竹清訓の建築作品集や図録、関連書籍を重点分野として取り扱いしています。菊竹清訓の建築作品集につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した作品集や図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などにお役立てください。
秋田県立美術館
会期:2021年1月16日-2021年3月7日
日本に生まれ、エコール・ドパリを代表する画家藤田嗣治です。
芸術への情熱は絵画だけではなく、工芸品へも向けられていました。最期の住居兼アトリエとなったフランス・エソンヌ県にある“メゾン・アトリエ・フジタ”には世界を渡り歩く中で収集された、彼の理想を詰め込んだような品々が残されています。それはどれも特別なものではなく、大衆が親しむ温かみのある工芸品でした。
「藤田嗣治 布との対話 筒描・藍染を慈しむ」では、そんな藤田が愛した工芸品の中から、特に染織品や衣類に注目しています。藤田は、絵画だけでは生活を繋ぐことが困難だった時代に仕立屋で働いた経験もあり、晩年もミシンや針と糸を使って器用に裁縫をこなす程、布や衣装に愛着を持っていました。また、心惹かれた作品は絵画のモチーフとしても度々用いています。
今回の展覧会では主に、日本に帰国していた1930年代に収集した染織品や、それを元にした絵画作品を中心に構成しています。メゾン=アトリエ・フジタ所蔵の“片身替袢纏”や“茶道具文様筒描布団鏡表”など、パリを拠点とした中でもなお大切にしていた日本の伝統工芸品や藤田自身が作製した衣服や小物など、世界的な画家の新たな一面を覗くことができる内容となっています。
弊店では画集や展覧会図録など藤田嗣治の作品集を重点分野として取り扱いしています。藤田嗣治に関連する作品集につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した作品集や図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などにお役立てください。
Bunkamura Gallery
会期:2021年1月15日(金)-2021年3月2日(火)
戦後日本を代表する写真家北井一夫の写真展です。
1944年満州鞍山生まれの北井氏は1960年代から写真家として活動を始めます。初期の頃は学生運動や闘争などの社会問題を追った作品を中心にしていました。
20歳で写真集「抵抗」を自費出版し、その頃からすでに新しい試みに踏み出していくバイタリティーに溢れていました。1970年代に入ると、高度経済成長によって都市に人々が流れ込み、多くの写真家も華やかな世界にカメラを向けがちでしたが、北井はあえてその裏でひっそりとしていた全国の農村に眼を向けます。
失われつあった農村部の人々の生活を撮影したシリーズ「村へ」で1976年第1回木村伊兵衛写真賞を受賞します。
「北井一夫写真展 流れ雲旅」では、1970年代から2000年にかけて、無くなりつつある村の原風景を撮影した人気のシリーズ「いつか見た風景」のほか、国内外を旅して撮影した「沖縄放浪」「フランス放浪」「1980年に」から、誰もがどこか懐かしい気持ちになる作品約40点を展示しています。
弊店では北井一夫の写真集を重点分野として取り扱いしています。北井一夫に関連する作品集につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した作品集や図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などにお役立てください。
Bunkamura Gallery
会期:2021年2月3日-2021年2月14日(日)
Bunkamura Galleryでは金子國義の展覧会は過去にも何度か開催されています。2015年の逝去から6年を迎える今年は「金子國義の世界」というタイトルで再度その画業を振り返ります。
1936年生まれの金子は、バレエやファッションに強い興味を示したり、日本大学藝術学部デザイン学科在学中も舞台芸術を学ぶなど様々な分野に興味を持ちます。油絵を描き始めたのは、大学卒業後何年か経った頃ですが、金子の絵はすぐに文学者澁澤龍彦の目に止まります。澁澤龍彦翻訳のフランス小説「O嬢の物語」の挿絵と装幀を担当することになり、ここからがまた金子の転機になりました。
1967年には初個展「花咲く乙女たちのスキャンダル」を成功させ、後にイタリアでの個展をはじめ、海外でも人気を得ます。雑誌「ユリイカ」や「婦人公論」をはじめ、多くの書籍で装幀・挿絵を手掛けたこともあり、大衆も作品を目にする機会が多くありました。エロティシズムの世界観を確立し日本の前衛芸術の第一人者のひとりとなる一方で、着物のデザインや舞台美術、カメラマンとしての一面を持つなど、活動は多岐に渡ります。
「金子國義の世界」では1960年代から約半世紀にわたる金子芸術から、油彩画、ドローイング、版画作品等と展示、販売も予定されています。
弊店では金子國義の画集や写真集などの作品集から原画までを重点分野として取り扱いしています。金子國義の画集や関連する書籍につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などにお役立てください。
東京都現代美術館
会期:2020年12月24日-2021年2月21日(日)
文化庁、宮内庁、読売新聞社が共同で運営する企画「紡ぐプロジェクト」の一環として、東京国立博物館ほか三箇所で開催の「日本のたてもの 自然素材を活かす伝統の技と知恵」。日本の伝統建築は古代から現代において、社会情勢や文化、宗教、自然といった要因から様々な様式が生まれ、独自に発展しました。3カ所ある会場でそれぞれ異なったテーマを設け、模型を中心とした展示物で紹介しています。
東京国立博物館では「古代から近世、日本建築の成り立ち」として、昭和の大修理を行う前の法隆寺五重塔(飛鳥時代)や東福寺三門(室町時代)、2018年に焼失した首里城のほか、神社本殿や竪穴住居等、歴史的な建築物の精巧な模型を中心に展示。
国立科学博物館「近代の日本、様式と技術の多様化」では、明治時代からの西洋建築の思想と共にあった発展、モダン建築や高度成長期以降の高層ビルを代表とする現代的な建築物を中心に模型や図面等の資料で紹介しています。
国立近現代資料館「工匠と近代化 大工技術の継承と展開」では、近代化によって世界的にも大きな分岐点となった19世紀前後の時代を中心に展示。日本では江戸時代後期から大正時代にあたるこの時期に、西洋化と日本建築の技術伝承を裏で支えた職人たちに注目し図面や大工道具、受け継がれてきた資料など貴重な展示物を多数紹介しています。
弊店では建築分野の中でも特に「日本の伝統的な建築」に関する書籍や数寄屋などの作品集を重点分野として取り扱いしています。日本建築に関連の書籍につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などに役立つ是非ご参照ください。
東京都現代美術館
会期:2020年12月1日-2021年1月24日(日)
東京都写真美術館ではこれまでに写真の歴史に焦点を当てた展覧会を何度も行ってきました。今回は初めて日本に写真機が持ちもまれた幕末から明治頃に注目し、「日本初期写真史 関東編 幕末明治を撮る」として、写真史と画像保存を専門とする高橋則英先生(日本大学藝術学部 写真学科教授)を監修に迎え入れ、アートだけではなく写真の歴史的な側面を紹介しています。
展覧会は大きく三部構成になり、第1章の「初期写真抄史」では18世紀欧米での写真機の誕生と、長崎、横浜から輸入され鵜飼玉川ほか日本写真史黎明期の写真家たちが残した功績を、作品や現物の写真機で紹介しています。
第2章 「関東の写真家」では明治初期に関東一帯にも作られた数々の写真館や、当時の東アジアを撮影した写真家フェリーチェ・ベアトと、彼に師事した日下部金兵衛や手彩色の技術等、日本に文化として浸透ていく様子が分かる作品が多数展示されています。
第3章「初期写真に見る関東」では横浜居留地内の新聞『ザ・ファー・イースト』のカメラマンを務めたミヒャエル・モーザー作品を初め、仕事としても需要の高まる写真を数々残した関東の写真家たちを紹介。
現在の写真文化の原点になる、100年以上前の資料約190点とともに幕末明治期における関東地方の写真文化、初期写真史を学ぶことができる貴重な機会となっています。
写真集や写真関連(技法書やカメラなど)の本は弊店でも特に重点分野として取り扱いに注力しています。写真集や写真関連の書籍につきましては、買取も積極的におこなっておりますので、ご蔵書を処分されることがありましたらご相談ください。
当展覧会に関連した図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などに役立つ是非ご参照ください。