東根市公益文化施設 まなびあテラス
会期: 2021年12月4日(土)-2022年1月30日(日)
東根市公益文化施設まなびあテラスの開館5周年を記念して、写真家・野村佐紀子の個展「ノクターン」が開催されます。
1967年、山口県出身の野村は、九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、荒木経惟に師事。1993年より自らの展覧会を世界各地で行うなど、現在までに精力的な活動を行っています。人物を被写体として取り上げることが多く、中でも男性ヌードが代表的であり、先駆者として名が上げられることが多い写真家です。ドラマチックな空気を纏うモノクローム写真には著名人のファンも多く、雑誌や写真集、映画に関連した撮影も多く行っています。
「ノクターン(夜想曲)」と名付けられた今回の展覧会では、野村が2019年より約2年間山形県東根市を訪れ、独特の世界観で撮り下ろされた作品を中心に構成されています。展示内容は3部構成により紹介され、第1部「野村佐紀子の世界」では国際的に反響のあった代表作、「Another Black Darkness」「Nude / A Room / Flowers」「黒闇」ほか多数の作品の中から、野村の仕事とも深く関わってきた長澤章生(Akio Nagasawa Gallery/Publishing主宰)が厳選した作品を展示します。第2部では東根市での2年間の活動から、地元に住む市民から大人気インフルエンサーまで、モデルとなったと若者と東根市、そして野村の感性が刺激し合った作品を「HIGASHINE」と題しています。本展タイトルとなる第3部「ノクターン」では、人々がコロナ禍という新時代を手探りで生きる中、野村が見つけた世界を反映した作品で構成。作品はすべて東根市で撮影され、写真家野村佐紀子の新境地ともいえる内容となっています。
今回記事として取り上げました野村佐紀子の写真集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。また、ほか現代の写真家の作品集は品揃え商品拡充のために、特に買取も積極的にしていますので、写真集をお売りされる際にはご相談ください。
東京都写真美術館
会期: 2021年11月9日-2022年1月23日
世界各国の土地を独特なスタイルで撮影し続ける写真家、松江泰治氏がこれまでに発表した2つのシリーズをピックアップし、新作を交えた個展が東京都写真美術館で開催されます。1963年東京都出身の松江氏は東京大学理学部を卒業後、写真家としての活動を本格化させました。被写体にするものの殆どは地表であり、自然のままの場所、建物が並ぶ人工的な土地など世界中のあらゆる土地を写した作品を発表しています。一貫して写真の持つ平面性にこだわったスタイルを確立し、国内外での展覧会への参加、2002年に第27回木村伊兵衛賞、2012年に東川賞国内作家賞を受賞するなど常に大きな反響を得てきました。
「松江泰治 マキエタCC」で取り上げるのは、「CC」(2001年?)と「makieta」(2007年?)の二つのシリーズ。
「CC」とは、「City Code」の略でギリシャのアテネから始まり、世界各国の都市を松江泰治らしさの溢れるスタイルで撮影したシリーズです。「makieta」とはポーランド語で「模型」という意味があり、精巧な都市の「模型」を撮影した、「CC」に付随するシリーズともいえます。さらに、4点の新作映像作品も同時に展示し、近年の新たな挑戦も同時に楽しめる内容になっています。
今回記事として取り上げました松江泰治の作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。また、国内の写真家の作品集は品揃え商品拡充のために、特に買取も積極的にしていますので、写真集をお売りされる際にはご相談ください。
板橋区立美術館
会期: 2021年11月20日-2022年1月10日
板橋区立美術館ではコロナ禍でのさまざまな制限を乗り越え、画家、絵本作家、グラフィックデザイナーとして活躍する現代アーティスト、ポール・コックスの個展「つくる・つながる・ポール・コックス展」を開催します。
1958年、フランス・パリに生まれたポール・コックスは、教師の職を経た後、独学で学んだ創作活動の道に進みました。絵画や広告デザイン、絵本など幅広い仕事を手掛け、1999年に絵本「えのはなし」ではボローニャ国際児童図書賞を受賞、ほか舞台美術など、多岐にわたる分野で活躍しています。
老若男女にわかりやすく、明るい画風はフランスのみならず、世界中にファンを得ることになり、日本でも絵本や大手企業の広告を多数手掛けたことで、現在でも多くの人に親しまれています。今回の展覧会では、2006年より縁あってポール・コックスと交流が続く板橋区立美術館ならではの内容となりました。絵本や舞台のポスターなどのグラフィックデザインをはじめ、近年力を入れて制作している風景画や、ポールの個性を詰め込んだ体験型インスタレーション作品などの新作を含めた多数の資料を公開しています。
今回記事として取り上げましたポール・コックスの作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。また、イラストレーターとしても活躍する作家の絵本やイラストレーション集は品揃え商品拡充のために、買取も積極的にしていますので、イラスト・絵本をお売りされる際にはご相談ください。
東京国立近代美術館
会期:2021年10月26日-2022年2月3日
大正末期から現在まで続く民藝運動を起こした中心人物、柳宗悦。今回の展覧会では柳の没後60年という節目の年に、彼の蒐集した作品や各地の民藝コレクションを一堂に展し、民藝の誕生からこれまでの変遷、その背景にあった社会の風向きを探っていく試みです。
民藝という言葉が生まれたのは、日本の近代化が急速に進められた1920年代。美術や宗教、思想の分野に広く精通していた柳宗悦は、朝鮮を訪問した際、現地の仏像や工芸品に強く惹き付けられます。そして、それらの作品の多くが 無名の職人によって作られたものということに魅力を感じました。民衆の生活の中から生み出される美に注目した柳は、日本国内の木喰仏の調査から始まり、1925年(大正14)には日常的に使われる美しい工芸品を“民藝”(民衆的工芸)と呼称しました。翌年には陶芸家の富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎らと共に“日本民藝美術館設立趣意書”を発表し、これが民藝運動の始まりとされています。柳らは、各地の生活と風土に根ざした日用品の中にある美しさに気づき、全国を回って民藝の価値を紹介することに尽力します。
今回の展覧会では、作品そのものはもちろん、柳宗悦のセンス溢れる民藝普及への編集やアイデア、「美術館」「出版」「流通」のキーワードから社会に根ざした大衆の関わりを紹介します。柳らの蒐集した各地の工芸品や民画に加え、出版物や写真、映像など400点を超える資料を通して、新たな視点から民藝の辿った100年を知る機会となっています。
今回記事として取り上げました柳宗悦や柳宗理の作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。また、工芸、民芸の関連書籍、展覧会図録は品揃え商品拡充のために、買取も積極的にしていますので、工芸美術、民芸関連の本をお売りされる際にはご相談ください。
川崎市岡本太郎美術館
会期:2021年10月23日-2022年1月16日
1950年代の創立から現在まで「グッド・デザインの啓蒙」という理念の元に多数の建築家・デザイナー・美術家が集まる組織「日本デザインコミッティー」。半世紀以上の歴史の中から、創設に関わった15名のメンバー同士の交流や活動について紹介します。
「日本デザインコミッティー」が発足されたのは、戦後復興期をむかえ、ようやく人々の暮らしに一筋の余裕が見えてきた1955年。イタリアから「第10回ミラノ・トリエンナーレ」参加の要請が外務省に届いたことがきっかけです。そこで、トリエンナーレに向けて剣持勇(インテリアデザイナー)、勝見勝(美術評論家)、丹下健三(建築家)、吉阪隆正(建築家)、清家清(建築家)、柳宗理(工業デザイナー)、渡辺力(インテリアデザイナー)、亀倉雄策(グラフィックデザイナー)、浜口隆一(建築評論家)、瀧口修造(美術評論家)、石元泰博(写真家)、岡本太郎(芸術家)、ほか、顧問として坂倉準三(建築家)、前川國男(建築家)、シャルロット・ペリアン(建築家/フランス)と、現代でも多くのファンを持つ、錚々たる15名がジャンルを超えて集まりました。
以降、国際的な文化交流から国内の展覧会、ショップの立ち上げなど、掲げた理念とボランティア精神を軸に「日本デザインコミッティー」(創立当時は「国際デザインコミッティー」)の活動は現代まで続きます。「戦後デザイン運動の原点 デザインコミッティーの人々とその軌跡展」では、創立メンバーのジャンルの垣根を越えた交流やコラボレーションから面白さ、自由さの詰まった作品約220点を展示しています。
今回記事として取り上げましたデザインや建築関連の作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。該当のあーと分野は買取も積極的にしていますので、デザイン、建築をはじめアート本をお売りされる際にはご相談ください。
シャネル・ネクサス・ホール
会期:2021年9月8日-2021年10月24日
20世紀後半のファッションフォト業界を代表する一人、写真家、ギイ・ブルダン(Guy Bourdin)の写真展が銀座・シャネル・ネクサス・ホールで開催されます。
1928年、パリ出身のブルダンは、軍隊の勤務の一環として航空写真を撮ることでカメラを学びます。元々画家を志望していたブルダンは絵画作品で個展を開催するなどの活動をしていましたが、1951年に美術家マン・レイに師事。生涯シュルレアリスムに傾倒し、追求しています。ファッションフォトグラファーとしての第一歩は大人気ファッション誌「ヴォーグ」の編集長エドモンド・シャルル・ルーとの出会いから、同誌1995年2月号に作品が掲載されたことです。
それまでのファッションフォトにはなかった奇抜さやアートのような完成度の作品は話題を呼び、ファッション誌はもちろん、数々の有名ブランドの広告を手掛けるようになります。映画や文学、アートなど様々な分野から吸収し、写真として創り出すギイ・ブルダンの作品はファッションフォトの可能性を大きく広げ、現代のアーティストにも今なお大きな影響をもたらしています。
「ギイ ブルダン展 The Absurd and The Sublime」では、ブルダンの息子サミュエル・ブルダン氏の協力により、代表作に加え、初の展示となるオリジナルプリント作品、また実験的な作品の展示により、制作のプロセスや変遷が楽しめる内容となっています。
今回記事として取り上げましたギイ ブルダンほかファッション写真の作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。アート写真集は買取も積極的にしていますので、ファッション写真をはじめアート写真集をお売りされる際にはご相談ください。
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
会期:2021年9月8日-2021年10月23日
日本を代表するアートディレクター兼グラフィックデザイナー、葛西薫のギンザ・グラフィック・ギャラリーでは約30年ぶりとなる個展です。
1949年、北海道出身の葛西氏は、1973年に広告を中心としたクリエイティブ事業を手掛ける株式会社サン・アドに入社。現在までに人々の印象に残るCMやロゴ、パッケージ等のデザインを数々発表し、広告業界では重鎮として知られています。
サントリー飲料やユナイテッドアローズのCM制作は長期にわたって携わり、CI(コーポレート・アイデンティティ)計画や映画や舞台の広告美術、書籍の装幀、和菓子屋「とらや」ではクリエイティブディレクターとして広告からパッケージ、店内まで総合的に演出するなど、幅広い活躍をしています。
今回の展覧会では、語感が良いと本人が語る「NOSTALGIA(ノスタルジア)」をテーマとし、その言葉を葛西氏は「意味のないもの、分からないものへの興味。その深層にあるもの」との解釈をしました。現代において少なくなりつつある「手作業」を葛西氏は原点として大切にし、ほか「ノスタルジア」の想いが込められた新作をはじめ、スケッチやブックデザイン、オブジェなど、多数の作品が展示されています。また、ギャラリー近くのライブラリでは、過去の広告ポスターやCMなどの資料を集め、同時に楽しめるようになっています。
今回記事として取り上げました葛西薫の作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。広告宣伝デザイン関連の本は買取も積極的にしていますので、広告やグラフィック関連のデザイン本をお売りされる際にはご相談ください。
国立新美術館
会期:2021年10月1日-2021年12月19日
現代日本を代表するアニメーター、映画監督として記録的なヒット作を多数手掛ける庵野秀明氏の世界初となる展覧会です。
1960年山口県宇部市出身の庵野監督は、幼少の頃から漫画やアニメ、特撮に強い興味を持ち、絵を描くことを好んでいました。大阪芸術大学進学後は、高い画力を生かしてアニメの自主制作や特撮映像作りを行い、アマチュアながら高い評価を受けます。そんな中、スタジオジブリのアニメ映画「風の谷のナウシカ」の制作スタッフ募集に採用されたことが転機となり、上京後はアニメーターとしてプロの道に入ります。
特にメカや建物、爆破シーンの描写には賞賛を集めましたが、アニメーターとしての活動にある程度の限界を感じると、後に監督や演出側の仕事に移っていくとこになりました。初監督作品はOVA作品「トップをねらえ!」、総監督を務めた「ふしぎの海のナディア」(1990-1991)は現在でも根強い人気があります。1995年には代表作となる「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され、同作は劇場版シリーズとして続き、2021年公開の最新作までも大ヒットを記録しています。
今回の「庵野秀明展」では、アニメ、特撮作品を中心に、原画、メモ、絵コンテや脚本など貴重な資料を様々集め、初期アニメーター時代から、監督、プロデューサーとして関わった作品を隅々まで紹介しています。
今回記事として取り上げました庵野秀明の作品集や図録、アニメーターの絵コンテや原画関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。国内外、刊行の年代なども問わず買取も積極的にしていますので、アニメーションや原画、絵コンテ関連の作品集を処分・お売りされる際にはご相談ください。
東京都庭園美術館
会期:2021年9月18日-2021年11月28日
イギリス・ロンドンの西南部キューにある王立植物園、“キューガーデン”は世界最大級であり、最も有名な植物園です。
1759年に王室宮廷の庭園として本格的に整備されたのが始まりとされ、約250年の歴史ある施設として2003年にはユネスコ世界遺産に登録されています。ジョージ3世(1738-1820)とその妻シャーロット王妃の時代には、植物学者ウィリアム・エイトンやジョセフ・バンクスの尽力により、より充実した施設になります。
世界探検航海に同行し、多数の植物採集を行っていたジョセフ・バンクスは当時英国では見ることのない珍しい品種まで持ち込むことが可能だったのです。1840年には植物園として一般にも開放され、王室庭園時代の貴重な建築物に加え、当時世界最大の温室“テンパレートハウス”や図書館などの施設の充実、敷地は現在までに120ヘクタールの規模にまで拡張されるなど発展を辿ります。また、研究機関としての面も持ち、植物と菌に関する膨大な資料のもと、植物学研究においては世界をリードする存在です。
今回の展覧会では、22万点に及ぶ園内のボタニカルアートの中から、18?19世紀に制作された約100点の作品のほか、1787年から発行が始まった植物誌「カーティス・ボタニカル・マガジン」、植物図鑑「フローラの神殿」からの図版資料が多数出されています。さらに、シャーロット王妃が愛したウェッジ・ウッド社をはじめとした王室御用達の磁器を紹介することで、当時の歴史的背景と共にボタニカルアートと自然科学が辿ってきた道のりを紹介します。
今回記事として取り上げましたボタニカルアート(植物画)の画集や関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。国内外、刊行の年代なども問わず買取も積極的にしていますので、植物画関連の画集を処分・お売りされる際にはご相談ください。
文化庁国立近現代建築資料館
会期:2021年7月21日-2021年10月10日
「国立代々木競技場」(1964年/東京オリンピック)や「大阪万博」(1970年)ほか数々の代表作を残し、日本の発展と共にあった建築家丹下健三。国立近現代建築資料館では、2014-2016年に行った丹下健三に関する資料の所在調査の成果として、戦前からオリンピック・万博までの前半生について着目し、紹介しています。
大正2年生まれの丹下は、学生時代に「ル・コルビュジエ」による設計コンペの提案記事(ソビエト・パレス)に影響を受けたことで建築家を志します。東京帝国大学(現・東京大学)で建築を学んだ後、ル・コルビュジエに師事した前川國男の建築事務所勤務を経た後、東京帝国大学に戻り教鞭をとりました。主宰した「丹下研究室」では、磯崎新や黒川紀章など優れた建築家を数々育成、戦後復興や国家プロジェクト等公共に関する仕事をこなし、日本を代表する建築家の一人となります。1970年代以降は海外の都市計画等のプロジェクトを手掛け、世界に名を馳せる日本の建築家の先駆け的存在として注目。
「丹下健三 1838-1970 戦前からオリンピック・万博まで」では、「戦争と平和」「近代と伝統」「戦後民主主義と庁舎建築」「大空間への挑戦」「高度経済成長と情報化社会への応答」「五つのキーワードの統合」と6つのキーワードで構成し、建築家丹下健三の前半生を深く掘り下げています。広島平和記念公園及び、記念館や国立世呼び競技場などの代表作のほか、成城の自邸、ル・コルビュジエをはじめとした巨匠たちとの関わりなどを図書館、研究室や個人蔵の貴重な建築資料で紹介しています。
今回記事として取り上げました丹下健三の建築の作品集や関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。国内の建築家の作品集でしたら、刊行の年代を問わず買取も積極的にしていますので、建築家の作品集や建築専門書籍を処分・お売りされる際にはご相談ください。