金沢21世紀美術館
会期:2016年1月2日(土)- 3月21日(月)
戦後日本現代美術を代表する書家、井上有一(1916?1985年)の大回顧展です。
有一は、従来の書の概念に捉われることなく、筆の赴くまま、荒々しく、ただひたすらに書き続け、
生涯を通じて三千点以上の膨大な作品を残しました。
世界的にも高い評価を得ています。
本展は初期から晩年までの200点が展示されています。
抽象表現主義にインスピレーションを得た書、ボンドや凍らせた墨など素材と描法に工夫を凝らしたシリーズ、戦争の悲惨さを自らの体験から作品化した《東京大空襲》などの多文字書など多彩な表現の数々。
自由な書の世界を充分に堪能できます。
●「貧 井上有一」
出版社名:岩崎芸術社
発行年月:1998年9月
サイズ :26×19cm
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ソフトカバー
経済成長の中でひたすら「貧」を書いた書家・井上有一
の作品66点を収録。
森美術館
会期:2015年10月31日(土)- 2016年3月6日(日)
オタクカルチャーと日本美術をハイブリッドさせる手法で国際的にも評価の高い現代美術家、
村上隆の大型個展です。
絵画史上最大級といってよい全長100メートルに及ぶ大作《五百羅漢図》が日本初公開。
本作は、東日本大震災後にいちはやく支援したカタールへの感謝を込めて、震災の翌年2012年に
ドーハで発表されました。この巨大な作品は日本中の美術大学から集められた200人を超える
スタッフによって、短時間で一気に完成されました。
宗教と芸術、人間の死や限界がテーマとなっており、村上の新たな創作の境地を示しています。
本作の他、日本美術の伝統に取り組んだ新作の数々も展示。
成熟期を迎えた村上の壮大なエネルギーに圧倒される内容です。
●「Murakami」
著者名 :Dick Hebdige,Midori Matsui,Scott Rothkopf
出版社名:Rizzoli
発行年月:2007年
サイズ :376ページ 33×26×4cm
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ハードカバー
テキスト:英語
2008年から2009年
にロサンゼルス現代美術館などで開催された展覧会の際に発行された
作品集です。
ルイヴィトンのモノグラムはじめ、絵画やオブジェなど、多数の作品
がカラー掲載されています。
神奈川県立近代美術館
会期:2015年8月15日(土) - 2015年12月23日(水・祝)
戦後日本を代表する彫刻家、若林奮(1936-2003)。
1970年前後から国内の主たる野外彫刻展などで受賞を重ね、
国外でも2度のヴェネツィア・ビエンナーレなどで高い評価を得ました。
鉄、木や石膏、硫黄などを素材に大気や水、光といった彫刻にしがたい対象を作品に取り込んだ若林。
作品には、私たちを取り巻く外界はすべて振動をもっており彫刻は振動を感じ取る手段となりえる、
という考えが通底しています。
本展のタイトルにある「飛葉と振動」とは若林が最晩年の彫刻に名づけた言葉。
木の葉が飛来し、光や大気と共に自らも振動する場。
自然と人間との共生を求め続けた作家がたどり着いた空間であり、「庭」を想い起こさせます。
本展では、そういった若林の「庭」をめぐる制作に光をあてています。
《軽井沢・高輪美術館の庭》、《神慈秀明会神苑みそのの庭》、《緑の森の一角獣座》、
《4 個の鉄に囲まれた優雅な樹々》中心に展示。
これまで充分に紹介されてこなかった若林の創作の一面に迫ることができます。
●「若林奮 1989年以後」
開催 :1997年 名古屋市美術館ほか
サイズ :171ページ 25×19cm
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ハードカバー
鉄や銅、鉛などの素材を使い、深い自然観に基づく思索的な作品を
制作する現代彫刻家、若林奮による1989年以後の彫刻、ドローイング
作品を60点以上掲載しています。
東京国立博物館
会期:2015年9月8日(火)- 2015年11月29日(日)
2015年秋に130周年を迎えるイタリアのジュエリーブランド、ブルガリ(BVLGARI)。
ブルガリの長い歴史のなかで生み出されてきた作品の数々を紹介する展覧会です。
高い美意識のもと創造されてきたブルガリのアクセサリーは、
古代ギリシャやローマ文化の美術・建造物をはじめ、極東アジアや日本にインスピレーションを
得た作品など、時代ごとに様々な要素を含んでいます。
その時代ごとのデザインの変遷を、約250ピースに及ぶ歴史的なアーカイブピース(過去の作品)で辿る本展。
往年の銀幕スターが実際に着用したジュエリーも公開予定です。
特にハリウッドの伝説的スターであるエリザベス・テイラーが愛用したジュエリーには目をみはるものが
あります。
テイラーが主演した映画「クレオパトラ」で使用した煌びやかなジュエリーは必見です。
●「Tiara」
出著者名 :Diana Scarisbrick
出版社名:Chronicle Books
発行年月:2000年
サイズ :192ページ 22×21cm
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ハードカバー
テキスト:英語
英国王室やロシア帝室をはじめとした、ヨーロッパ貴族らのティアラ
の名品はじめ、カルティエ/ブルガリ/ヴァン・クリーフ&アーペル
などのティアラを、約75点カラー掲載しています。
東京都現代美術館
会期:2015年4月11日〜2015年6月28日
アジアのトップモデルとして神秘的な東洋の美を表現した山口小夜子。
その軌跡を写真作品、雑誌、スクラップブックなどの彼女の活動内容から
追った内容です。被写体としての魅力やパフォーマー、クリエーターとしての
魅力などもも同時に解説した内容となっています。
また、彼女の周辺で活動したクリエーター、アーティストたちの
インスタレーション作品も展示されています。
森村泰昌、宇川直宏、山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモの作品が
紹介されています。
東京国立博物館
会期:2015年1月24日〜2015年3月22日
東北6県の代表的な仏像が堪能できる展覧会です。
黒石寺(岩手県)、勝常寺(福島県)、双林寺(宮城県)
の薬師如来像ほか、東北各県を代表する仏像が展示されています。
●「興福寺曼荼羅図 京都国立博物館蔵」
出版社 :京都国立博物館
発行年月:1995年3月 初版
サイズ :92ページ 32×25cm
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本書は、平成6年度京都国立博物館蔵品図録である。
対象作品は細密な描写を特色としているため、図版
のほとんどは原寸よりも大きく掲載した。X線写真
は原寸大とした。
本書で取りあげた当館所蔵の興福寺曼荼羅は、神仏
習合を示す垂跡画であるとともに、寺社の景観を
描いた伽藍図としても、かなり早い作例として認知
されてきた。しかも本作品は、伽藍の景観をそのまま
描くのではなく、まるで物語絵巻の吹き抜き屋台を
思わせるように建築内部の仏像群を描き出すという
特色をもっている。(本分より)
日本民藝館
会期:2014年9月19日〜11月24日
カンタ刺繍とは、インド西ベンガル州とバングラディシュの伝統的な刺子です。
複数の古布を重ねて、様々な模様や動植物などの刺繍やランニングステッチを
していくことで強くなり、古布の再利用する知恵として生まれました。
そして、日本の東北地方には、藍染の刺子で、津軽のこぎん刺しなどがあります。
いずれも昔からの伝統的な女性の手仕事です。
この展覧会では、70点のカンタとおよそ60点の刺子が展示されています。
文化学園服飾博物館
会期:2014年2月7日〜5月24日
1780年代のフランスの宮廷服であるアビ・ア・ラ・フランセーズから、
ヴィヴィアン・ウエストウッドのTシャツまで。
各時代の様々な展示作品によりヨーロッパの女性モード約250年を紹介。
●「洋書 Journal des Demoiselles」
出版社名:Bureau du journal
サイズ :380ページ 28×19×2.5cm
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