ガブリエル・シャネル展(三菱一号館美術館)
■ ガブリエル・シャネル展
三菱一号館美術館
会期: 2022年5月20日-2022年8月21日
世界中の女性から支持されるハイブランド「CHANEL」の創始者ガブリエル・シャネル(通称:ココ・シャネル)の仕事について紹介する展覧会が三菱一号館美術館で開催されています。ガブリエル・シャネルは1883年、フランス・オーベルニュ地方のソミュールに生まれました。12歳の頃から孤児院で過ごす波乱の子ども時代でしたが、そこで覚えた裁縫の技術をもとに仕立屋、下着屋などで働くようになります。
自作のシンプルな帽子が話題を呼び、1910年パリに開いた帽子屋が「シャネル・モード」です。数年のうちに婦人服のデザインも手掛けるようになり、ここから一代で世界を代表するラグジュアリーブランド「CHANEL」が始まりました。当時の定番であった、コルセットで身体を締め上げたドレスファッションからはかけ離れた、伸縮性のあるジャージー素材やパンツスタイルなど、機能性に優れた服を次々と発表し、それは古い価値観からの解放と女性の社会進出、自立の象徴となります。
1920年代に入ると、CHANELはさらに盛り上がりを見せ、アパレルのほか香水やスティックタイプの口紅、チェーンバッグなど、新たな女性の時代に向けて概念を覆す商品を次々と発表します。戦後、一時引退状態であったシャネルですが、1954年に70歳を超えての復帰をはたします。ディオールの提唱した“ニュールック”などがトレンドの中、シャネル・スーツの機能性は女性の社会進出著しいアメリカで大人気となり、後もシャネルは晩年までファッションと関わる人生でした。
今回の展覧会は、パリで開催された“Gabrielle Chanel. Manifeste de mode”展の巡回展として日本向けに再構築した内容です。シャネルの理念を体現したスーツやリトル・ブラック・ドレス、No.5の香水などの代表作、コスチュームジュエリーや当時の記録映像など貴重な資料を公開します。
今回記事として取り上げましたシャネルやコスチューム、服飾デザインに関わる書籍や作品集、展覧会図録は重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に国内の写真家の作品集は重点商品として品揃え拡充に尽力しています。服飾やファッション関連の展覧会図録、作品集を処分される際にはご相談ください。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「 Little Black Dress Vintage Treasure」
著者名 :Didier Ludot
出版社名:Editions Assouline
発行年月:2001年
サイズ :80ページ 22×16cm
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テキスト:英語
リトルブラックドレスを、多数のファッション写真ともに掲載する1冊。
シャネルのワンピースドレスを着るカトリーヌ・ドヌーヴや、ロミーシュナイダー/マレーネデートリヒ/ジャンヌ・モロー/マリリン・モンローなどが収録されています。ヨウジヤマモト/三宅一生/クリスチャン・ラクロワ/ディオールほか。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「Exposure Bruno Bisang」
著者名 :Bruno Bisang
出版社名:Te Neues Pub Group
発行年月:2004年11月
サイズ :200ページ 36*28cm
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テキスト:英語、ドイツ語、フランス語ほか
ヴォーグやシャネル、ゲランの広告写真で活躍した、スイスのファッション写真家、ブルーノ・ビザンの大型判写真集です。タイラ・バンクス/クラウディア・シファー/モニカ・ベルッチらの
ヌード&ポートレートが、カラー&モノクロで多数掲載されています。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「ジャック・エリュとシャネル Jacques Helleu & Chanel」
著者名 :Jacques Helleu
出版社名:Harry N. Abrams
発行年月:2005年 初版
サイズ :280ページ 38×30×4cm
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テキスト:英語
40年以上にわたり、シャネルの広告やデザインを手がけてきた デザイナー&アートディレクター、ジャック・エリュのデザインを収録する1冊です。
アルファベット順に自身の仕事を回顧し、シャネルの製品やファッション写真、広告や印刷物、映像などを多数掲載しています。
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シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「Chanel Harold Koda,Andrew Bolton 」
著者名 :Harold Koda,Andrew Bolton
出版社名:The Metropolitan Museum of Art
発行年月:2005年
サイズ :215ページ 31×25×2.5cm
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テキスト:英語
2005年にニューヨーク・メトロポリタン美術館で開催されたシャネル展の際に発行された図録。ドレスを中心にスーツ、ジュエリー、バッグなど、1920年代以後のファッションを、多数カラー掲載しています。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「魅惑のコスチューム バレエ・リュス展 Ballets Russes The Art of Costume」
開催 :2014年 国立新美術館
サイズ :277ページ 28×23×2.5cm
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ハードカバー
バレエ・プロデューサー、セルジュ・ディアギレフのプロデュースによる、1909年から1929年のパリを中心に活動した「バレエ・リュス」における、ピカソ、マティス、コクトー、 ブラック、シャネル、ローランサンが参加した、舞台衣装・舞台美術が、多数カラー掲載されています。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「Chanel 函入 3冊組」
出版社名:Assouline Publishing
発行年月:2013年
サイズ :79ページ 23×17×4cm
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・「Chanel ファッション」
・「Chanel ジュエリー」
・「Chanel 香水」
テキスト:すべて英語
ファッション、ジュエリー、香水と、ファッション写真が多数掲載。
写真はカール・ラガーフェルド、エレーン・ヴォン・アンワース、スティーヴン・マイゼルほか。
函入、3冊組。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「 Chanel The Vocabulary of Style」
著者名 :Jerome Gautier
出版社名:Yale University Press
発行年月:2011年 初版
サイズ :304ページ 33×26×3.5cm
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テキスト:英語
シャネルのファッション写真集。
アニー・リーボヴィッツ、エドワード・スタイケン、ホルスト、マリオ・テスティノ、セシル・ビートン、リチャード・アヴェドン、
パオロ・ロヴェルシなどによる、1920年代からのファッション写真が、209点掲載されています。
シャネルやファッション・デザインに関連する図録や作品集、関連書籍
●「Chanel Collections and Creations」
著者名 :Daniele Bott
出版社名:Thames & Hudson
発行年月:2007年
サイズ :207ページ 29×25×2.5cm
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テキスト:英語
シャネルの創業以来の歴史を紹介する1冊です。
スーツ、カメリア、ジュエリー、香水、リトルブラックドレスの5つの章で構成され、未発表の貴重な写真やドローイングなどの図版が159点掲載、うち101点がカラー掲載されています。