アール・デコの貴重書東京都庭園美術館

06月02日: お勧め展覧会建築インテリア西洋美術

■ アール・デコの貴重書

東京都庭園美術館

会期：　 2022年4月23日-2022年6月12日

東京都庭園美術館で年に一度行われる建物公開展、今回のテーマは｢アール・デコの貴重書｣として、1920年代を中心に盛り上がったアール・デコの様式美に焦点を当てて紹介しています。
建物公開展の目的は、現・東京都庭園美術館本館であり、1933年竣工当時のデザイナーと技術者、職人が総掛かりで造りあげた旧・朝香宮邸の魅力を発信しいくことです。宮家のひとつ、朝香宮家のご夫妻は1920年代、渡仏の際に全盛期を迎えていたアール・デコの魅力に触れ、自邸の建設にあたって取り入れようと多方面に働きかけます。フランスの室内装飾デザイナー・美術家の“アンリ・ラパン”が主要な部屋の設計担当したほか、アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代に渡って活躍したデザイナー、“ルネ・ラリック”らの参加もありました。

フランスの著名デザイナーのほか、日本の伝統的な職人たちの高度な技術も加わり、芸術作品とも言えるアール・デコ様式の邸宅は完成します。美術館となっている現在でも当時の面影を残したまま、貴重な歴史的建築物として伝えられています。

｢アール・デコの貴重書｣では、このような経緯でアール・デコ様式と縁深い東京都庭園美術館の所蔵する多数の資料から、フランスの装飾美に関する写真集や絵本、雑誌などの書籍、1925年のアール・デコ博覧会に関する資料など、当時の貴重書の数々を紹介しています。また、旧朝香宮邸である本館には家具や調度品を置き、当時の邸宅空間を再現することで、宮邸時代の雰囲気が楽しめる展示もあります。

今回記事として取り上げましたアール・デコに関わる書籍や作品集、展覧会図録は重点商品として幅広く取り扱いをしています。特にアールデコの建築様式や装飾関連の洋書や和書は重点商品として品揃え拡充に尽力しています。アールデコ関連の展覧会図録、作品集を処分される際にはご相談ください。

アール・デコに関連する図録や書籍

●「アール・デコ建築意匠朝香宮邸の美と技法」

編集　　：東京都庭園美術館,
東京都歴史文化財団東京都庭園美術館
出版社名：鹿島出版会
発行年月：2014年12月　初版
サイズ　：151ページ　26×19cm

1章朝香宮邸が伝えるものアール・デコの美と技法
2章フランスのアール・デコ匠たちの日仏コラボレーション
正面玄関
大広間
次室
大客室
大食堂
小客室ほか
3章日本のアール・デコ―伝統と革新匠たちの挑戦
石材
タイル
漆喰・石膏
木材
硝子　ほか
4章出自としての『関係費書類』と『工事録』を読み解く

アール・デコに関連する図録や書籍

●「ヨーロッパの装飾と文様」

著者名　：海野弘
出版社名：パイインターナショナル
発行年月：2013年11月　初版
サイズ　：256ページ　21×15×2cm

第1章装飾文様の歴史様式の構造と伝播
第2章装飾文様の形
イメージのカレイドスコープ形のことば事典
第3章装飾文様の展開そのさまざまな舞台

アール・デコに関連する図録や書籍

●「Louis Icart　The Complete Etchings　ルイ・イカール版画全集エッチング」

著者名　：William R. Holland,Clifford P. Catania,Nathan D. Isen
出版社名：Schiffer Publishing
発行年月：1990年
サイズ　：245ページ　31×24×3cm

ハードカバー

テキスト：英語

アールデコを代表するフランスの画家、ルイ・イカールの版画全集です。
エッチング技法による作品が、502点カラー掲載されています。

アール・デコに関連する図録や書籍

●「ヨーロッパ花の装飾文様全2巻揃い」

出版社名：学習研究社
発行年月：1990年
サイズ：37×27cm

・「ヨーロッパ花の装飾文様1 グラッセ」
以下本文の説明文より-----
本書には、48種類の植物が取り上げられており、
1つの植物につき1枚のスケッチと2枚の文様で構成
されています。カラー図版144枚。

・「ヨーロッパ花の装飾文様2 セギー」
以下本文の説明文より-----
本書には、30種類の花が取り上げられている。第1章は
10種類の花につき、各1枚のスケッチと2枚の文様で
構成されています。第2章は、20種類の花が2種類ずつ
組み合わされ、各1枚のスケッチと2枚の文様で構成
されています。カラー図版60枚。