ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術
■ ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術
愛知県美術館
会期: 2022年1月22日-2022年3月13日
様々なムーブメントが生まれ、変革を繰り返す現代美術の中で1960-70年代のミニマル・アートとコンセプチュアル・アートに注目した、日本国内では貴重な機会となる展覧会が愛知県美術館で開催されます。
出品される作品は、ドイツ・デュッセルドルフに創設された“フィッシャー・ギャラリー”のコレクション(近年は一部デュッセルドルフ・ノルトライン?ヴェストファーレン州立美術館収蔵)であり、ミニマル/コンセプチュアル・アートに特化した美術館ならではの充実した内容となっています。装飾性を取り除き、シンプルさと抽象性を追求したミニマル・アートとアイデア・コンセプトが作品において最も重要とする考えのコンセプチュアル・アート。
1960-70年代にアメリカで生まれ国際的なムーブメントとなったこれらの様式(運動)は、2020年代となった今でもアーティストの創作活動に影響を与え、多くの人を惹きつけています。フィッシャー・ギャラリー創設者のドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻は1960-70年代の動向を見通し、アメリカやヨーロッパを中心に広い範囲から作品を収集しました。
今回の展覧会では、全18作家の作品を通して、ミニマル/コンセプチュアル・アートの潮流を読み解きます。また、フィッシャー夫妻と作家との間でやりとりされた書状や指示書から、作品ができあがるまでの工程、フィッシャー・ギャラリーでの展示風景などを多数の資料とともに展示されています。
出品作家:カール・アンドレ / ダン・フレイヴィン / ソル・ルウィット /
ベルント&ヒラ・ベッヒャー / ハンネ・ダルボーフェン / 河原温 / ロバート・ライマン/
ゲルハルト・リヒター / ブリンキー・パレルモ / ダニエル・ビュレン /
リチャード・アートシュワーガー / マルセル・ブロータース / ローター・バウムガルテン/
リチャード・ロング / スタンリー・ブラウン / ヤン・ディベッツ / ブルース・ナウマン/
ギルバート&ジョージ
今回記事として取り上げましたコンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍、また現代美術作家の画集や写真集は重点商品として幅広く取り扱いをしています。買取も積極的にしていますので、現代アートの作品集を処分される際にはご相談ください。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Sol Lewitt Incomplete Open Cubes」
著者名 :Nicholas Baume
出版社名:The MIT Press
発行年月:2001年
サイズ :116ページ 22×28cm
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ソフトカバー
テキスト:英語
ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートで知られるアメリカの現代アーティスト、ソル・ルウィットの、2001年にコネチカット州ハートフォードのワズワース・アテネウム美術館で開催された展覧会の図録。立方体作品が多数カラー掲載されています。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Geometric Figures within Geometric Figures」
著者名 :Sol LeWitt
出版社名:Department of Fine Arts of the University of Clorado
発行年月:1976年
サイズ :48ページ 21×21cm
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ソフトカバー
テキスト:英語
方形、三角形、円形による平面ライン・ドローイング作品多数掲載。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「コンセプチュアル・アート 岩波 世界の美術」
著者名 :トニー・ゴドフリー/木幡和枝
出版社名:岩波書店
発行年月:2001年7月 初版
サイズ :447ページ 22×16×2.5cm
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ソフトカバー
コンセプチュアル・アートとはなにか
初期モダニズムにおける反芸術の姿勢
デュシャンとダダ
戦後の時代/絵画に代わって、絵画の外から
ニセで、過激で冷静な/1960年代初頭のさまざまな現実
ほぼ脱物質化されたオブジェ
8つのコンセプチュアル・アート作品
頭脳警察は誰だ/コンセプチュアル・アートの多様性
権威の危機/政治と制度の文脈
コンセプチュアル・アートは崩壊または離散したのか
女性コンセプチュル・アーティストの独自の経験
他者へのアートにおける論争と文脈 ほか
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コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Conceptual Photography」
著者名 :Jon Hendricks
出版社名:Flying Tiger
発行年月:2015年
サイズ :155ページ 24×28×2cm
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ハードカバー
テキスト:英語
デンマークのチェーンストア、フライング・タイガー・コペンハーゲンとオノ・ヨーコによるコラボレーション写真集。
モノクロ写真とテキストによるコンセプチュアルなアートが収録されています。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Joseph Kosuth A Survey of Works 1965-1999」
開催 :1999-2000年 千葉市美術館ほか
サイズ :226ページ 22×25×2.2cm
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ハードカバー
アメリカのコンセプチュアル・アーティスト、ジョセフ・コスースによる平面、立体・空間作品を掲載しています。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Sculpture Today」
著者名 :Judith Collins
出版社名:Phaidon
発行年月:2007年
サイズ :464ページ 30×26×5cm
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ハードカバー
テキスト:英語
450ページ以上、約5cmの厚さがある、重みのある現代彫刻の作品集。
カール・アンドレ、アルマン、ゲオルク・バゼリッツ、ヨーゼフ・ボイス、クリスチャン・ボルタンスキー、ジョナサン・ボロフスキー、ルイーズ・ブルジョワ、アンソニー・カロ、ジョン・チェンバレン、デイル・チフーリ、トニー・クラッグ、リチャード・ディーコン、ウォルター・デ・マリア、マルセル・デュシャン、オラファー・エリアソン、ヤン・ファーブル、アンディ・ゴールズワージー、ロバート・ゴーバー、アントニー・ゴームリー、モナ・ハトゥム、エヴァ・ヘス、ダミアン・ハースト、レベッカ・ホルン、ドナルド・ジャッド、イリア・カバコフ、アニッシュ・カプーア、アンゼルム・キーファー、イヴ・クライン、ジェフ・クーンズ、ヴォルフガング・ライプ、ソル・ルウィット、リチャード・ロング、マリオ・メルツ、村上隆、ブルース・ナウマン、パナマレンコ、マーク・クイン、ジェームズ・タレル、サイ・トゥオンブリー、舟越桂など、多数の現代アーティストによる作品がカラー掲載されています。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Water Towers Bernd and Hilla Becher」
著者名 :Bernd and Hilla Becher
出版社名:The MIT Press
発行年月:1989年 第2刷版
サイズ :240ページ 30×24×2.5cm
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ハードカバー
テキスト:英語
ドイツの現代写真家、ベッヒャー夫妻の写真集。冷徹に撮影者の主観をなくした客観的な表現方法による、給水塔をとらえたモノクロ・フォトを、223点掲載しています。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Tipologie Typologien Typologies」
著者名 :Bernd Becher,Hilla Becher
出版社名:Schirmer/Mosel Verlag
発行年月:1990年
サイズ :64ページ 29×29cm
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ソフトカバー
テキスト:イタリア語、英語、ドイツ語
1990年ヴェネツィア・ビエンナーレなどで開催された展覧会の図録。
給水塔、冷却塔、溶鉱炉、車庫、鉱山の発掘塔など、ドイツ近代産業の名残が残る、戦前の建築物のモノクロ写真を比較対称し、機能種別に組み合わせたタイポロジー(類型学)のモノクロ写真
を多数掲載。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Tipologie Typologien Typologies」
著者名 :Xavier Douroux,Franck Gautherot
出版社名:Les Presse Du Reel
発行年月:1996年
サイズ :694ページ 31×24×5.5cm
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ハードカバー
テキスト:英語
日本を代表するコンセプチュアル・アーティストのひとり、河原温の1996年にフランスで開催された展覧会の図録。
日付絵画やテキスト、手紙などによるコンセプチュアルなアート作品が掲載されています。限定2000部発行。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「ロバート・ライマン 至福の絵画」
開催 :2004年 川村記念美術館
サイズ :107ページ 20×20×1.2cm
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アジアで初めてのライマン回顧展となり、初公開作を含め、最初期から近作にいたる27点が、ライマンによる会場構成にもとづき展示されます。
作品図版27点カラー掲載
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Gerhard Richter Atlas der Fotos, Collagen und Skizzen」
出版社名:Oktagon Verlag, Koln
発行年月:1997年
サイズ :387ページ 33×24×3cm
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ハードカバー
テキスト:ドイツ語
世界で最も注目を集める重要な、ドイツの現代美術家、ゲルハルト・リヒターの、1998年にミュンヘン・レンバッハハウスで開催された展覧会の図録です。
スナップ写真、スケッチ、コラージュ、カラーチャートなどを格子状に並べた、自身の人生などを表すアトラス(世界地図)としての作品を多数掲載。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Daniel Buren Mot a Mot」
出版社名:Editions de La Martiniere/Xavier Barral/
Centre Pompidou
発行年月:2002年
サイズ :496ページ 30×23×5cm
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ハードカバー
テキスト:フランス語
現代フランスを代表するコンテンポラリー・アーティスト、ダニエル・ビュレンの、2002年にパリ・ポンピドゥー・センターで開催された展覧会の際に発行された作品集。
AtoZ形式で、ダニエル・ビュレンに関するキーワードに沿って、空間作品、インスタレーション、スケッチなど、全作品を掲載しています。
カラー&モノクロ図版約900点掲載。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Bruce Nauman」
著者名 :Kathy Halbreich,Neal Benezra
出版社名:Walker Art Center
発行年月:1993年
サイズ :215ページ 30×23×2cm
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ソフトカバー
テキスト:英語
彫刻やネオン管、ビデオなど多彩な素材を駆使し、1960年代後半からモダンアート界を代表する鬼才として活躍するアメリカの現代アーティスト、ブルース・ナウマン。
1993年から1995年にアメリカ・ミネアポリスのウォーカー・アート・センターなどで開催された展覧会の図録です。
イルミネーション・アート、オブジェ、ドローイング、空間作品、映像作品など、カラー&モノクロの作品図版が66点掲載されています。
コンセプチュアル・アートの作品集や関連書籍
●「Richard Long Walking the Line」
著者名 :Richard Long,Sarah Whitfield
出版社名:Thames & Hudson
発行年月:2002年
サイズ :326ページ 27×31×4cm
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ハードカバー
テキスト:英語
自然の中を歩いてその痕跡を写真で記録したり、その土地の石などを円形にインスタレーションするなど、アースワークのアーティスト、リチャード・ロングの作品集。
世界各地を歩いて撮影した記録写真や自然の中のアースワーク、室内の空間作品など、初期からのアート作品が、248点のカラー&モノクロ図版で掲載されています。