丹下健三 1838-1970 戦前からオリンピック・万博まで 文化庁国立近現代建築資料館
■ 丹下健三 1838-1970 戦前からオリンピック・万博まで
文化庁国立近現代建築資料館
会期:2021年7月21日-2021年10月10日
「国立代々木競技場」(1964年/東京オリンピック)や「大阪万博」(1970年)ほか数々の代表作を残し、日本の発展と共にあった建築家丹下健三。国立近現代建築資料館では、2014-2016年に行った丹下健三に関する資料の所在調査の成果として、戦前からオリンピック・万博までの前半生について着目し、紹介しています。
大正2年生まれの丹下は、学生時代に「ル・コルビュジエ」による設計コンペの提案記事(ソビエト・パレス)に影響を受けたことで建築家を志します。東京帝国大学(現・東京大学)で建築を学んだ後、ル・コルビュジエに師事した前川國男の建築事務所勤務を経た後、東京帝国大学に戻り教鞭をとりました。主宰した「丹下研究室」では、磯崎新や黒川紀章など優れた建築家を数々育成、戦後復興や国家プロジェクト等公共に関する仕事をこなし、日本を代表する建築家の一人となります。1970年代以降は海外の都市計画等のプロジェクトを手掛け、世界に名を馳せる日本の建築家の先駆け的存在として注目。
「丹下健三 1838-1970 戦前からオリンピック・万博まで」では、「戦争と平和」「近代と伝統」「戦後民主主義と庁舎建築」「大空間への挑戦」「高度経済成長と情報化社会への応答」「五つのキーワードの統合」と6つのキーワードで構成し、建築家丹下健三の前半生を深く掘り下げています。広島平和記念公園及び、記念館や国立世呼び競技場などの代表作のほか、成城の自邸、ル・コルビュジエをはじめとした巨匠たちとの関わりなどを図書館、研究室や個人蔵の貴重な建築資料で紹介しています。
今回記事として取り上げました丹下健三の建築の作品集や関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。国内の建築家の作品集でしたら、刊行の年代を問わず買取も積極的にしていますので、建築家の作品集や建築専門書籍を処分・お売りされる際にはご相談ください。
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「丹下健三 伝統と創造 瀬戸内から世界へ」
監修 :北川フラム
出版社名:美術出版社
発行年月:2013年8月 初版
サイズ :380ページ 26×18×3cm
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ソフトカバー
瀬戸内国際映画祭2013 丹下健三生誕100周年プロジェクト
丹下の太陽
私の丹下体験 37人の言葉
丹下健三の世界における重要さ
丹下建築の伝統と創造を語る―証言
1 建築家・丹下健三と、その原点 時代とともに歩んだ建築家の姿
2 伝統を創造する1946‐58 広島から香川へ
3 広がる丹下チームの活動1958‐67
都市・大空間への挑戦と、慰霊への回帰
4 瀬戸内建築の可能性 同時代の建築家のたどった道
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「Kenzo Tange Associates 丹下健三 都市建築設計研究所 4冊組」
出版社名:丹下都市建築設計
サイズ :30×23×4.5cm
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テキスト:英語、日本語
丹下健三とその事務所、都市建築設計研究所の建築作品集です。
建築のディティール・フォトや図面が多数掲載。
函入り、発行年は記載無しですが、1992年頃と思われます。
・「Kenzo Tange Associates 1946-1979 Vol.1」
190ページ
・「Kenzo Tange Associates -1983 Vol.2」
202ページ
・「Kenzo Tange Associates -1987 Vol.3」
208ページ
・「Kenzo Tange Associates -1991 Vol.4」
200ページ
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「桂 KATSURA 日本建築における伝統と創造」
著者名 :ワルター・グロピウス/丹下健三/石元泰博
出版社名:造型社
発行年月:1960年 初版
サイズ :228ページ 34×28×3cm
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写真/石元泰博
レイアウト・装幀/ハーバート・バイヤー
巻末に英訳有り
日本における建築
日本建築における伝統と創造
図版
書院周辺
書院内部
月波楼
松琴亭へのアプローチ
賞花亭 園林堂
笑意軒
この桂の本は、この離宮のいわゆる記録ではないし、まして歴史家的な研究所でもその年代史的な記述でもない。またこの本の写真が示している桂は、現実に存在している桂そのものではないだろう。むしろこの本は一人の建築家と一人の写真家の心象のなかに生きている桂の記憶である。この桂には、日本の建築の一つの伝統の系譜がその基調をなしている。それはここにふれたように、王朝的文化の伝統あるといってよい。それはいわゆる日本的と呼ばれているところのものであって、私は広い意味で弥生的なもの、静的な、平面的な形態均衝をもってあらわれる美的な形式性をもっていて、そこに主観的情緒的なものが覆いかぶさったような性格をもっている、であると思う。(本文抜粋)
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丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「丹下健三 KENZO TANGE」
著者名 :丹下健三/藤森照信
出版社名:新建築社 ---絶版
発行年月:2002年11月 初版
サイズ :518ページ 36×35×4cm
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生い立ち
学生時代
修業時代
前川事務所にて
戦時下のデビュー
広島ピースセンター
東京オリンピックプール
東京計画1960
都市と海外への転身
新都庁舎コンペ ほか
限定2,500部
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「丹下健三 現実と創造 技術と人間 2冊」
出版社名:美術出版社
サイズ :312ページ 29×28cm
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・「現実と創造 丹下健三 1946-1958
1966年6月-初版
ハードカバー
以下本文の説明文より-----
この巻には、1946?1958年までの私の作品や私の書いた
ものを集めている。
丹下研究室という名でよばれているチームの協同作業に
よってできたものである。
広島計画/広島子供の家/清水市庁舎/東京都庁舎ほか
・「技術と人間 丹下健三+都市・建築設計研究所 1955-1964」
1968年6月-初版
ハードカバー
以下本文の説明文より-----
この巻は、1955年から1964年における作品・草月会館
から代々木国立屋内綜合競技場までを収録。
技術と人間あるいは文明と建築のテーマで取り組んだ最近の
作品群であります。
読者は、そこに文化と建築の尽きぬエネルギーを得、具体的
な技術面はもとより、芸術、日本文化のあり方、さらには経済
の問題に関しても、数多い教訓を得ることでしょう。
以下目次より-----
草月会館
今治市庁舎
電通大阪支社
熱海ガーデンホテル
世界保健機構本部ジュネーブ計画案
高松一の宮住宅団地計画
東京カテドラル聖マリア大聖堂
代々木国立屋内総合競技場 ほか
論文/川添登/丹下健三
美的なものと生命的なもの
技術と人間、一つの作品と一つの提案
世界的に著名な建築設計界の第一人者丹下健三の代表
作品を立体的に集大成。
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「Kenzo Tange Architecture for the World」
著者名 :Seng Kuan,Yukio Lippit
出版社名:Lars Muller Publishers
発行年月:2012年
サイズ :191ページ 21×26×1.8cm
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ハードカバー
テキスト:英語
丹下健三の建築作品集です。
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館/香川県庁舎はじめとしたプロジェクトが、ディティールのカラー&モノクロ写真や図面、模型などが、多数掲載されています。
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「代日本建築家全集10 丹下健三」
出版社名:三一書房
発行年月:1977年7月
サイズ :226ページ 31×23cm
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評論/建築をめぐって/中村真一郎
対談/創造するものの秘密/黛敏郎
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「メタボリズムの未来都市展 戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」
開催 :2011年 森美術館
サイズ :335ページ 29×22×2.2cm
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森美術館「メタボリズムの未来都市展」は、戦後日本のもっとも重要な建築運動であるメタボリズムを世界に紹介しようというものです。建築模型や図面、スケッチ、写真、記録映像、CG映像など500点以上の展示物によって、約80のプロジェクトが紹介されています。
丹下健三の建築作品集や関連書籍
●「現代の建築家 丹下健三 4冊」
出版社名:鹿島出版会
サイズ :30×23cm
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・「丹下健三」
発行年月:1980年7月 初版
・「丹下健三2 1977ー1983」
発行年月:1984年4月 初版
・「丹下健三3 1987」
発行年月:1993年 再版
・「丹下健三4 1991」
発行年月:1994年5月 初版