STARS展:現代美術のスターたち 日本から世界へ 森美術館 杉本博司 ほか
■ STARS展:現代美術のスターたち 日本から世界へ
森美術館
会期:2020年7月31日(金)-2021年1月3日(日)
近年、ビエンナーレや国際的な巡回美術展などで国境を越え美術品を楽しむ機会がより増えています。「STARS展 現代美術のスターたち 日本から世界へ」は、現代美術において長年強い影響を持ち、日本を拠点としながらも国際的に活躍するアーティスト6人にスポットライトを当てた展覧会です。アーティストたちの作品がいかに言葉や文化を越えて国際的に人気を得ていったのか、初期作品から近作まで時代背景や文化をふまえた上で考察し、紹介するものです。また戦後に海外で開催された日本の美術を取り上げた展覧会についても紹介しています。
草間彌生:長野県出身の前衛芸術家です。20代後半の頃に渡ったニューヨークでは過激なパフォーマンスで注目を浴び、帰国後も絵画や文学の執筆などの活動を続けました。1990年代以後は“Infinity Mirrors”などの作品が世界中で評価され再ブレイクを遂げます。
水玉模様をモチーフとした抽象的な作品が代表として上げられます。
李禹煥(リ・ウファン):韓国出身、長年日本を拠点に活動している芸術家で、フランスにも深い縁も持ちます。1960-70年代に誕生した「もの派」の中心人物でもあり、立体作品から平面作品まで、空間と余白の使い方に特徴のある作品を多数発表しています。2010年安藤忠雄とのコラボレーションで、個人美術「李禹煥美術館」を開館しました。
宮島達男:東京都江戸川区出身、作品にLEDや電気回路、コンピューターグラフィックスなどの現代的な素材を使用しているのが特徴です。「それは変わりつづける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という一貫したコンセプトのもと、世界中で個展を行い、国内外で精力的に活動中です。
村上隆:東京都板橋区出身、アートカンパニー「カイカイキキ」代表取締役でもあります。
アニメ風のポップな表現ほか浮世絵や日本画などををモチーフにした作品なども特徴です。自身主催のアートイベントや映画監督など幅広い活動を行っていて、フランスのファッションブランド、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションは話題になりました。
奈良美智:青森県出身、80年代から12年間ドイツを拠点にし、日本のネオ・ポップブームを盛り上げた一人です。小さな女の子をモチーフにした絵画や彫刻が有名で、少女を表現する上での独特な視点が海外でも注目を集めました。現在ニューヨーク近代美術館ほか諸外国の有名美術館に作品が所蔵されています。
杉本博司:東京都台東区出身の写真家、美術家です。1970年代からニューヨークを中心に活動を始め、写真の表現方法の可能性を大きく拡げた功労者です。コンセプチュアルアートほか1960-70代年代のアメリカ芸術に影響を受け、代表作「劇場」「海景」「ジオラマ」などのシリーズは世界中から評価されています。また写真だけではなく、建築や美術全般にも精通しています。
今回記事として取り上げました展覧会「STARS展」で取り上げられた6名の現代美術家は弊店でも特に重点人物として取り扱いに注力しています。現代美術家の作品集や展覧会の図録をお売りされることがありましたらご相談ください。
以下に、6名に作家の関連図書も紹介していますので、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などに役立つ是非ご参照ください。
草間彌生に関連する作品集や図録、関連書籍
●「草間彌生全版画集 All prints of KUSAMA YAYOI 1979-2004」
出版社名:阿部出版
発行年月:2005年2月
サイズ :180ページ 27×22cm
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ソフトカバー
版画341点掲載。カタログ・レゾネ。
草間彌生に関連する作品集や図録、関連書籍
●「草間彌生 わが永遠の魂」
開催 :2017年 国立新美術館
サイズ :297ページ 31×25×3cm
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ソフトカバー
「わが永遠の魂」シリーズを中心に、多大な作品の中から
130点以上を厳選して日本初公開。
故郷・松本での活動からニューヨーク時代を経て1990年代に
至るまでの芸術創造の軌跡を各時代に代表作を通じて
振り返ります。(あいさつ文)
草間彌生に関連する作品集や図録、関連書籍
●「Visionaire ヴィジョネアー No.51 HARMONY Black
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出版社名:Visionaire
発行年月:2007年
サイズ :20×20×20cm
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テキスト:英語
北米におけるレクサスLS600hハイブリッドとのコラボレーションで、ヴィック・ムニーズ/Vik Muniz、マッシモ・ヴィターリ/Massimo Vitali、草間彌生の3人のアーティストによる、25ピースからなる四辺約90cmの両面印刷のパズル辺が、約20×20×20cmサイズの黒い木製キューブボックスに3セット収められています。
ブックレット1部付。
シルバーとブラック・ボックスの2種類があり、本品はブラック・
ボックスとなります。
各2000部発行、合計4000部発行、ナンバリングあり。
杉本博司に関連する作品集や図録、関連書籍
●「SUGIMOTO 杉本博司写真集 Photographs by Hiroshi Sugimoto Dioramas Theaters Seascapes」
出版社名:リブロポート
発行年月:1988年9月 初版
サイズ :26×34×1.2cm
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ソフトカバー
杉本博司の写真集です。
コンセプチュアルなジオラマ、映画館やドライブイン・シアター、水平線をとらえたモノクロ写真が、多数掲載されています。
李禹煥に関連する作品集や図録、関連書籍
●「李禹煥 Lee Ufan」
出版社名:都市出版
発行年月:1993年3月 初版
サイズ :251ページ 29×30×2.5cm
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ハードカバー
韓国生まれで日本を拠点にして世界的に活躍する芸術家、李禹煥(リ・ウーファン)の作品集です。
平面作品、オブジェ、彫刻、立体・空間作品、インスタレーションが、カラー&モノクロ図版で多数掲載されています。
李禹煥に関連する作品集や図録、関連書籍
●「余白の芸術」
出版社名:みすず書房
発行年月:2005年 再版
サイズ :385ページ 22×15×3cm
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ハードカバー
透明なものと不透明なもの、作ることと作らざること、見えるものと見えないもの。余白へのあくなき探求をつづける美術家の眼差が、ひとの眼に新鮮に洗われた
世界の姿が映ずる一瞬を捉える。(帯文)
李禹煥関連する作品集や図録、関連書籍
●「1970年 物質と知覚 もの派と根源を問う作家たち」
開催 :1995年 埼玉県立美術館
サイズ :493ページ 22×15cm
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物質と知覚への関わりという観点から、1970年頃の日本現代美術の重要な一角に焦点を据えるものである。そして、美術を根源から問い直した作家たちの活動と、そこに含まれるいわゆるもの派の動きを改めて見直そうとするものである。(あいさつ文)
高松次郎
李禹煥
関根伸夫
管木志雄
高山登
菅木志雄
成田克彦 ほか
村上隆に関連する作品集や図録、関連書籍
●「Takashi Murakami Versailles」
著者名 :Cedric Delsaux,Philippe Dagen,Jill Gasparina
出版社名:Editions Xavier Barral
発行年月:2010年
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ハードカバー
テキスト:英語
世界を駆ける天才アーティスト、村上隆の2010年にヴェルサイユ宮殿で開催された展示プロジェクトの図録です。
ペインティング&ドローイング、フィギュア、オブジェなどの作品が、多数カラー掲載されています。
奈良美智に関連する作品集や図録、関連書籍
●「奈良美智作品集 DRAWING FILE」
出版社名:フォイル
発行年月:2005年10月
サイズ :160ページ 37×30cm
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ソフトカバー
新作を含むドローイングが77点
奈良美智のドローイングを切り取って、飾れる!300×370の初の大判作品集。