アート写真集が高く売れる?買取に有利なアート写真集と種類について
カテゴリ区別の難しい専門書の中の一つのジャンルとしてアート系写真集と言うものがあります。
馴染みのない方には普通の写真集と何が違うのという感じかもしれませんが、専門書の中では価値の高い書籍の一つです。
今回はジャンルをアート系写真集に絞り、その中でさらにどのような種類分けができるのか、また買取に有利なものとはどんなものなのかに見ていきたいと思います。
◇アート系写真集とは?
アート系写真集と普通の写真集との違いを簡単に言えば、被写体がアートと言える美術作品として成立しているかどうかということです。
人物、風景、ファッション、植物、静物全般…。対象物は広範に渡るため、アート写真に触れたことがのない方が見た場合、内容の善し悪しを判断することは難しいかもしれません。
◇有名な写真家による写真集
アート系写真集の価値を決める要素の一つが、その写真集の作者(写真家)です。
有名な写真家による写真集、特に、既に亡くなられた方が生涯をかけて作った写真集というのは大変価値があります。
高値になる理由としては発行部数が少ないこと(中古品での流通がない)もさることながら、その写真が撮られた時代背景によることも少なくありません。
祖父母又は、両親から受け継いだ写真集で写真家の名前を聞いても分からない時は、インターネット検索をして、その写真家についてまず知ってみることが大事でしょう。
国内の写真家の場合だと、和書だけでなく洋書や現代のものから戦前の作品まで幅広い商品が買取店では取引がなされています。
もちろん、国内だけでなく海外の写真集も専門書買取りの対象となっています。
海外写真家の作品は古いものだけでなく、現代作家の写真集でも高い価値があります。
アート系写真集を買い取ってもらいたい方は一度作者や出版年を確認してみてください。
なお、帯付き、函付きなどの状態面や発行年(初版かどうか)が他のジャンルより評価額にダイレクトに影響しやすいのもアート写真集の特徴です。
◇写真雑誌、写真評論、エッセイなど
写真家自身の書物や、写真に関する批評などの単行本は専門書の中でアート系写真集、あるいはカメラ関連として同じカテゴリーに含まれます。
写真の変遷、歴史をまとめた内容の本は写真を語る上で重要な資料でもあり、中古本としての人気も高いです。
また、写真雑誌については、昔の創刊号から最新のもの(最終刊)までシリーズで出ていることがあり、それらが全巻揃っているとさらに高い価値がつきます
◇ファッション写真
ファッション写真関連の作品集や雑誌は、写真集の中でもアート系写真集という扱いになります。
被写体がアートになっている場合、アート系写真集に含まれるとお話ししましたが、昔(特に1970年前後)のファッション写真は、今のファッション誌と少し違い、アートとしての側面がより強調されていました。
「vogue」をはじめ1920年〜1970年頃までの海外のファッション誌もファッションの写真作品集と同様に求めている方は多いです。(こちらはコレクター的側面も強いです)
国内外の作家、洋書和書ともに取引が行われ、作品集の作家の知名度などによって価値が上下します。
作家は国内外にわたりますが、題材としては当時ファッションの最先端であった欧米のものが多くなります。
◇カメラ雑誌・写真技法書
アート系写真集に分類される書籍の中には、カメラ雑誌や写真技法書もあります。
ムック版と呼ばれる書籍と雑誌の間を取ったような刊行物が1950年代頃から流行しました。
そして今でも、過去のカメラについて知るための情報源として高値で取引されています。
他にもニコンカメラに関する雑誌や、有名写真家による写真技法書など、カメラの歴史を知る書籍はアート系写真集・カメラ関連のカテゴリーで重宝されているのです。
いかがでしたか。
写真集は全般的に発行部数が少なく、流通量の少ないものが多いため、価値が高くなっているものが多いです。
関連商品をお持ちの方は一度確認してみてはいかがでしょうか。