若林奮 飛葉と振動 神奈川県立近代美術館 12月23日まで
■ 若林奮 飛葉と振動
神奈川県立近代美術館
会期:2015年8月15日(土) - 2015年12月23日(水・祝)
戦後日本を代表する彫刻家、若林奮(1936-2003)。
1970年前後から国内の主たる野外彫刻展などで受賞を重ね、
国外でも2度のヴェネツィア・ビエンナーレなどで高い評価を得ました。
鉄、木や石膏、硫黄などを素材に大気や水、光といった彫刻にしがたい対象を作品に取り込んだ若林。
作品には、私たちを取り巻く外界はすべて振動をもっており彫刻は振動を感じ取る手段となりえる、
という考えが通底しています。
本展のタイトルにある「飛葉と振動」とは若林が最晩年の彫刻に名づけた言葉。
木の葉が飛来し、光や大気と共に自らも振動する場。
自然と人間との共生を求め続けた作家がたどり着いた空間であり、「庭」を想い起こさせます。
本展では、そういった若林の「庭」をめぐる制作に光をあてています。
《軽井沢・高輪美術館の庭》、《神慈秀明会神苑みそのの庭》、《緑の森の一角獣座》、
《4 個の鉄に囲まれた優雅な樹々》中心に展示。
これまで充分に紹介されてこなかった若林の創作の一面に迫ることができます。
若林奮関連の作品集や図録、関連書籍
●「若林奮 1989年以後」
開催 :1997年 名古屋市美術館ほか
サイズ :171ページ 25×19cm
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ハードカバー
鉄や銅、鉛などの素材を使い、深い自然観に基づく思索的な作品を
制作する現代彫刻家、若林奮による1989年以後の彫刻、ドローイング
作品を60点以上掲載しています。
若林奮関連の作品集や図録、関連書籍
●「若林奮 2002年 豊田市美術館」
開催 :2002年 豊田市美術館
サイズ :231ページ 25×22cm
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函鉄や銅、鉛などの素材を使い、深い自然観に基づく思索的な作品を
制作する現代彫刻家、若林奮による立体彫刻作品/ドローイングを
多数カラー掲載。
----あいさつ文より----
本展では、初期から現在にいたる彫刻約70点とドロ
ーイング約200点を展示いたします。彼の作品を全
体として見渡せる初の回顧展です。
若林奮関連の作品集や図録、関連書籍
●「若林奮 くるみの樹 DRAWING 1999ー2003」
開催 :2005年 多摩美術大学
サイズ :290ページ 37×27cm
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ソフトカバー
本展では、若林奮氏が多摩美術大学絵画学科に在職された
1999年から2003年に描かれた約260点のドローングを
中心に、同年代制作の彫刻作品9点、他関係資料等を展示
します。(さいさつ文)