西宮市大谷記念美術館
会期:2021年4月3日-7月25日
写真家石内都の関西では初となる大規模展覧会です。
石内都は1947年、群馬県桐生市に生まれ、神奈川県横須賀で育ちます。高校時代にデザインへの興味を持ち、多摩美術大学大学に入学。挫折を経てしまいますが、後に写真と出会い、以後独学で活動を行います。1977年に複雑な心境を抱いていた地元、横須賀を撮影した初個展「絶唱、横須賀ストーリー」を開催。1979年に発表した「APARTMENT」での木村伊兵衛賞をはじめ、2014年にハッセルブラッド国際写真賞(国内では3人目、アジア人女性初)など数々の名だたる賞を受賞します。
2005年ヴェネツィア・ビエンナーレで発表した「マザーズ」では亡くなった母親の身体や遺品を撮影した作品を発表し、のちに代表作となる「ひろしま」、「フリーダ 愛と痛み」へのきっかけになります。遺品をただのモノにすることなく、目に見えない時間を切り取ったような写真表現は世界中から注目されました。
「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」では、それら代表作に加え、初期の作品「連夜の街」、国内初公開の「Moving Away」や新作まで「The Drowned」、これまでに発表する機会の少なかった作品など、約200点の作品を紹介しています。2018年に拠点を故郷群馬県桐生市に移し、新たな生活を始めた石内都の写真のゆくえと出会うことができる内容になっています。
今回記事として取り上げました石内都の写真集や展覧会の図録、パンフレット関連は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に写真集は買取も積極的にしていますので、石内都の写真集や作品集を処分・お売りされる際にはご相談ください。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
会期:2021年4月10日-6月6日
銅版画家・浜口陽三の妻であり、自身も銅版画家としてフランス・日本をはじめ世界中で評価を集めた南桂子の作品を多数紹介する展覧会です。
1911年生まれ、富山県出身の南桂子は早くに両親を亡くす境遇ながら、女学生の頃には既に絵画や詩など創作活動に興味を示していました。30代になると童話や洋画を芸術家に師事して学び、展覧会への絵画の出品などを行います。後に夫となる浜口陽三との出会いものこの頃で、1954年には共にパリに渡り本格的に銅版画を手掛けるようになります。
少女や植物など童話のような世界観や色彩を繊細に表した作品は銅版画の新たな表現として注目され、やわらかな作風はユニセフのカードや教科書の表紙などに採用されました。「南桂子生誕110年記念「蝶の行方」展」では、今なお世界中に愛好者の居る南桂子の、銅版画を中心とした作品を初期から晩年まで約50点のほか夫・浜口陽三の作品10点を前期と後期分け展示します。また、南桂子が収集したアクセサリーコレクションも同時に紹介し、作品にも共通するような世界観を楽しむことができます。
今回記事として取り上げました南桂子の画集や展覧会の図録、パンフレット関連は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に大判の画集は買取も積極的にしていますので、画集や美術書を処分・お売りされる際にはご相談ください。
1973年生まれ、英国の現代フォトグラファー、シグ・ハーヴェイの写真集。
自身の家族や生活をとらえたカラー写真が、多数掲載されています。
表紙の装幀はクロス。
詳細を読む »1918年生まれ、スイスの現代アーティスト、ハンス・フォークの画集。
ドローイング、グワッシュ画、コラージュ作品が、多数カラー掲載されています。
詳細を読む »世田谷美術館
会期:2021年3月20日-2021年6月20日
ニューヨークブルックリンを拠点に、世界中で活躍しているアーティストKAWS(カウズ)の日本では最大規模になる個展。2001年に渋谷パルコで開催された個展「KAWS TOKYO FIRST」と同タイトルであり、「原点回帰」への気持ちが込められてします。
KAWSは1974年、アメリカ・ニュージャージ出身であり、子どもの頃から表現することを好んでいました。10代ですでにアーティストとしての頭角を現し、ニューヨークの芸術大学“スクール・オブ・ビジュアル・アーツ”を卒業した後は個人活動を行います。“サブバータイジング” や有名アニメの制作に携わるなどのキャリアを重ね、アーティスト、デザイナーとしての地位を確固たるものとして今日に至ります。特に“サブバータイジング” の活動は注目を集めることとなります。
アニメなどのポップカルチャーに影響を受けた作風は親しみやすく、大胆なパロディや色使い、「× ×」で表現された目のキャラクターたちは、誰もが一度は見かけたことがあるほど有名です。その印象的なデザインを生かして大衆から高級ブランドまで、アパレル業界とのコラボレーションも話題になります。「KAWS TOKYO FIRST」では、デザイナーのほか、画家や彫刻家、多岐にわたって活躍するKAWSの初期から近作まで、150点以上の作品を展示しています。また、KAWS自身がコレクションしている作品や実際に活動しているスタジオの再現など、関連資料も多数紹介しています。
今回記事として取り上げましたカウズ KAWSほかポップカルチャー系のアート集、やストリートアート系の画集は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に洋書の画集は買取も積極的にしていますので、ストリートアート、画集を処分・お売りされる際にはご相談ください。
エコール・ド・パリの栄光を担う日本人画家、藤田嗣治/レオナール・フジタの未発表作品の油彩画はじめ、素描、写真資料などが、多数掲載されています。
詳細を読む »テキスト:ロシア語、一部ドイツ語
ロシア・アヴァンギャルドのアーティスト、エル・リシツキーのデザインによって、1922年発行された絵本の復刻版です。
詳細を読む »世田谷美術館
会期:2021年3月20日-2021年6月20日
フィンランド出身、20世紀を代表する巨匠アルヴァ・アアルトとその妻、アノイ・アアルト(アノイ・マルシオ)。共に建築家として活動した夫妻の25年間の軌跡を紹介する展覧会です。
1924年にアルヴァの立ち上げた個人事務所でアノイがアシスタントとして働きはじめ、半年後に二人は結婚、仕事上でもパートナーとして重要な役割を果たします。1920年代当時は欧州をはじめ世界的に近代建築運動の全盛期であり、モダニズム建築の成立した時代でもあります。アルヴァもこの流れのなかでモダニズムを取り入れた作品を発表していきますが、コンクリートや鉄などの人工的な素材と合理性の追求にのみ傾く流れからは抜け出し、自然の素材や有機的建築の思想を取り入れた独自のスタイルを確立していきます。
アルヴァを著名にしたこのスタイルは、フィンランドの自然とアノイとの生活を楽しむ中から生まれたものであると考えられ、その思想は建築のみにとどまらずインテリアなどのデザインを生み出しました。同じく妻のアノイも多数の作品を発表し、二人は公私ともに影響し合うパートナーでした。アルヴァ作り出した作品は後の建築界、そして世界的に評価されている北欧デザインに大きな影響を与えます。「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド 建築・デザインの神話」では、アノイの功績と作品にも注目し、そこからアルヴァの思想と作品を見つめ直す機会となっています。
今回記事として取り上げましたアルヴァ・アアルトの建築作品集は関連書籍は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。特に洋書の建築作品集は買取も積極的にしていますので、建築書を処分・お売りされる際にはご相談ください。
特集/ヤコフ・チェルニホフと建築ファンタジー
構成主義の最後の花 チェルニホフとそのデザイン101構成図
1950-1960年代に活躍したロンドンのファッション写真家、デヴィッド・ベイリーの写真集です。
1957年から1969年までに撮影された、ミック・ジャガー、ビートルズなどのミュージシャン、ファッション写真が、多数掲載されています。
詳細を読む »