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映画「ブルーピリオド」 へ書籍セレクトのご提案

映画「ブルーピリオド」の舞台セットの
お手伝いをさせていただきました。

「ブルーピリオド」は
一枚の絵画に出会い、
それをきっかけに難関美術大学を
目指し、奮闘努力する姿を描いた青春ストーリー

本当の自分でいること、見つけることはとても難しい。
好きなこと、やりたいことが見つけられるということの素晴らしさ
壁にぶつかり葛藤もあるけれど
それに向かい突き進める強い意志と情熱。

最難関の芸術大学受験に挑む
学生たちの厳しさや発想の豊かさなど、
美術の世界を楽しませてもらえました。

今回のご依頼にあたり、
貴作の登場人物や美術大学の教室に
相応しい書籍セレクションと
棚割りなどの提案をいたしました。

ヴィム・ヴェンダーズ監督 「 PARFECT DAYS 」鑑賞

トイレ清掃員 平山の生活
1日1日同じように物静かに過ごす毎日。

過去を思わせる
なんとも言えない表情や、
空や木々を見上げる顔
役所広司さんの絶妙な演技に感服し、
朝の光や木漏れ日
この映画の表す光と影、
多くの意味を持つ この光と影が
胸に迫ります。

毎日過ぎる時間の中で
生活の一つ一つを大切に過ごす。
とても美しく愛おしいと感じました。

どのシーンをとっても美しく
一つの作品のような素晴らしさ、
70、80年代の音楽も全ていい。

「BLEU MELODY ブルーメロディー」
GAINSBOURG__BIRKIN
TONY FRANK
2018年発行

1945年生まれ
フランスの写真家
トニー・フランク(Tony Frank)が
手掛けた写真集
彼がまだ20代の頃に
撮影しました作品集です。

セルジュ・ゲンズブール
1971年の名盤
histoire de melody nelsonの
ジャケットは今年7月に亡くなられた
ジェーン・バーキン。
セルジュと当時妻であった
ジェーンとの貴重なプライベート写真や
撮影時のネガなども収録され
人を惹きつける魅力たっぷりな
愛らしく可愛いジェーン・バーキンに
渋さ100点のセルジュ・ゲンズブール。
ジェーンのウィッグを被るお茶目なセルジュの姿も。

50年前のお洒落でかっこ好いが詰まった 素敵な一冊です。

 

 

蓼科の無藝荘へ

日本映画を代表する監督、
脚本家の小津安二郎。

無藝荘(むげいそう) は、
小津安二郎が晩年仕事場や
東京から訪れる映画関係者などの
接待の場として利用した別荘で
かや葺き屋根の建物です。

昭和28年に東京物語を撮り終え
翌年、初めて蓼科高原を訪れ
この地を大変気に入り
30年頃から没するまでの
七作品全てのシナリオが
この蓼科で書かれたそうです。

屋内では小津作品が上映され
囲炉裏には火が焚かれていて
炭で黒くなった天井や
色がついた障子
しみじみとした味わい風情があり、
時の濃さを感じました。

帰ってから観ました
「秋刀魚の味」(1962年)

自分の知らない頃の昭和
歳を重ねてから観る小津作品は
優しさ愛しさや寂しさなど
何とも言えない感情が
心の底へ静かに深く染み入り、
鑑賞後は 嗚呼 いいなぁ と、
20代の頃には感じられなかった
温かくやわらかな思いが込み上げました。

物語も俳優の方々も
一つ一つの絵も素晴らしく
本当にいい映画だったと
感じました。

岩下志麻さんがとても綺麗で
可愛らしいかったです。

 

     

 

アメリカの小説家

ポール・ギャリコの
ハリスおばさんシリーズの第一作
「ハリスおばさんパリへ行く」が
映画化されました。
「ミセス・ハリス、パリへ行く」
11月18日本日公開です。

イギリス戦争未亡人の家政婦ミセス・ハリスが働き先のお宅でうっとりするほど美しいディオールのドレスに魅せられて、クリスチャンディオールのドレスを買いにパリへ行くお話し…簡単に話せばですが。

真っ直ぐで嘘がなく、そして
とても優しい彼女が憧れのディオールのドレスを求め初めて飛行機に乗りパリへ。
このミス・ハリス、パリへ行くと決心してからの心踊るキラキラした表情はとてもとても魅力的なのです。
そんな彼女の魅力に周囲の人達の気持ちや心の動き、そしてクリスチャンディオールのオートクチュールのドレス、当時のデザインも美しく素敵です♪

鑑賞後は、明るく弾むような気持ちになれる映画でした。

 

 

2022.9.13 Au revoir, Jean-Luc Godard.

フランス映画を好きになり始めた
20代初め頃。

「女は女である」を観て、
愛らしいアンナ・カリーナに憧れました。
あの頃は、理解しがたいけれど
おしゃれな雰囲気が素敵で
ゴダール作品を観ていました。

ゆっくりお休み下さい
ご冥福をお祈りします
さよならゴダール

 

  

 

黄金の昼下がり … 7月4日

1862年の今日、
イギリスの作家ルイス・キャロルこと
チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンは、
オックスフォード学長リデルの
三人の娘を連れて遠足へ。
テムズ川の上流、アイシス川を
ボートで上がり、そこで三人娘に
せがまれ即興で作ったお話が
『不思議の国のアリス』です。

今では誰もが知る
『不思議の国のアリス』
言葉遊びにナンセンスな言葉使い、
ヘンテコな世界が魅力的な物語ですね。

160年前の初夏の昼下がり、
暑くなりはじめたお日様の日差し
川の流れにゆったりと浮かぶボートで
水面に輝くキラキラとした光をすくいながら…そこで誕生した物語。
快晴の空の下、野原でお茶をして
ゆったりとした時間が流れていきます。目を瞑ると そんな情景が浮かび、自身も少女に戻ったかのような気持ちになります。

不思議の国のアリス
(著)ルイス・キャロル

(絵)ジョン・テニエル
(絵)アーサー・ラッカム
(絵)トーベ・ヤンソン
(訳)生野幸吉
(訳)高橋康也・高橋迪
(訳)高橋康也
(訳)村山由佳

 

 

 

雲ひとつない青空に

キラキラと陽射し差し込む
木々が輝くお昼間に思う

梨木香歩(著)
「 西の魔女が死んだ 」

熟読し、一度 手放したけれど
また読みたくなり文庫を
購入したほど…。

今日のような昼下がりに
幾度もページめくりました。

ラベンダーの香り、鳥のさえずり
ゆったりとながれる西の魔女の住む
田舎で過ごす中での少女の心の成長。

小説も映画ともに好きです。

映画「 パリところどころ 」

フランス映画
1965年ヌーヴェルヴァーグを
代表する監督
ジャン=ダニエル・ポレ
ジャン・ルーシュ
ジャン・ドゥーシェ
エリック・ロメール
ジャン=リュック・ゴダール
クロード・シャブロル
によるパリを舞台にした
短編オムニバス映画です。

若き日の思い出、
リバイバル上映で観て触発された
好きな映画の一つ。

数十年前のパリの街に
クラシカルな映像。
おしゃれでちょっと皮肉な
何度観ても新鮮な感覚。

朝食の半熟茹で卵をエッグカップの上で
ナイフで割ってみたり、
赤のタートルニットを真似して着たのを
思い出します。

 フランスの映画監督

ジャン=ジャック・べネックスが
13日 天に召されました。

「ディーバ」や「ベティ・ブルー」など知られていますが、
中でもベアトリス・ダール、ジャン・ユーグ・アングラード主演の映画
「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」は
好きな映画の一つです。

まさに愛と激情の日々…
初めて観たのが10代後半だったかな、
こんなにも人を愛せるのかと心震え、
苦しいほどの切なさに涙したのを覚えています。

美しい映像に これしかないと言える
最高の音楽 (音楽はガブリエル・ヤレド)
私はラストのシーンが大好きです。

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