1913年日本からフランスへ渡り パリで画家、彫刻家として活躍しました 芸術家、藤田嗣治。
彼の描く乳白色の肌や印象的な瞳は
作品を前にすると 暫く見入って
動けなくなるほどの魅力があります。
個展開催のため南アメリカへ、そして日本へ帰国し
多くの作品を残しました。
フランスに帰化後、カトリックの洗礼を受け
洗礼名をレオナール・フジタとしました。
その藤田嗣治の美術館に展示されない
暮らしの中の手仕事。
写真、裁縫、大工仕事やドールハウス。
そして旅先で収集したエキゾティックな土産物。
スクラップブックや藤田撮影の写真など多数紹介されています。
彼そのものを知れる一冊。
藤田嗣治 手しごとの家 <ヴィジュアル版> (集英社新書)
林洋子(著)
フランスの児童文学作家、イラストレーターの
トミー・ウンゲラーさんが
2月9日天へ召されました。
彼の「 すてきな三にんぐみ 」(1961)は
子どもが 幼い頃
好きで何度も何度も
読み聞かせをしました。
もちろん、自分が幼い頃
小学校の学級文庫にあり
ワクワクしながら読んだのも
覚えています。
お話の内容も
シンプル・インパクトな表紙、
全てが魅力的
トミー・ウンゲラーの作品です。
これから先も このドキドキ
ワクワク感が子ども達に
何十年何百年と伝わり
続くことでしょう。
『 日本史10人の女たち 』
(著)佐々木和歌子
縄文時代から江戸時代までの
日本に生きた女性たち10人(実在は9名)が
現代のしゃべり口調や言葉で書かれています。
当時の扉が開き彼女たちと同じ空間に居る
そんな錯覚さえしてしまう。
時代の重圧や 今では考えられないほどの
心の痛みや精神的ストレスのあるなか
強く生きる女性たちの生き方を
輝かしく素敵に描かれていて
読後、前向きな気持ちになれる一冊です。
中には、今日1/17(木)から開催されます
六本木ヒルズ、森アーツセンターギャラリーでの
『 新・北斎展 』葛飾北斎の娘
葛飾応為も登場します。
優しい天使が お見守りくださりますように。
両手にすっぽり納まる 小さな小さな本です。
『 ちいさな手のひら事典 天使 』
『 キツネと星 』
コラリー・ビックフォード=スミス( 著 )
森に住む 一匹のキツネのお話です。
読み進むうち 心に ポッと火が灯るように温かく
読み終える頃には優しく微笑んでいるでしょう 素敵なお話。
お話だけでなく 布貼りの装丁と
絵も とても美しく
自分の特別な絵本にしたい一冊です。
今日のように寒い日も
一枚一枚 頁を捲るごとに
マッチ売りの少女のように
マッチを一本すり温かく包まれるような
心に感じるものがあります。
学生の頃から手元にある 大切な本の中の二冊
年数、数十年?経ち
古く背焼けしてしまっているけれど
好きで時々出すしては読む
トルーマン・カポーティの
.『クリスマスの思い出』
.『あるクリスマス』です。
やわらかな優しい光と切ない痛み、
ほっこりとした温かな気持ちになる
トルーマン・カポーティのお話
村上春樹氏の訳と山本容子さんの銅版画が
素敵で豪華な宝物です。
2018
12月に入りましたね
街はイルミネーションが光り美しく飾られています。
幾つになっても、クリスマスの煌びやかな雰囲気や
もうすぐクリスマスと待ち遠しく思う気持ちは
子どもの頃と変わらずワクワクすりものです。
そんな クリスマスの贈り物にぴったりな
『 ファースト・クリスマス 』
メリーゴーラウンド型のしかけ絵本の紹介です。
キリスト降誕のお話が 美しい切り絵で表現され、
表紙を大きく開き 綴じ紐を結べば 素敵な星型の
お話オブジェになります。
華やかなクリスマスオーナメントになるでしょう。
大切な方への贈り物に いかがですか?
映画『 くるみ割り人形と秘密の王国』が今週末から公開されます。
この映画は、チャイコフスキー作曲の音楽『くるみ割り人形』の原作としても
知られています
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンの童話
『くるみ割り人形とねずみの王様』の実写映画化の作品です。
「くるみ割り人形とねずみの王様」
幾度と再読しても キラキラキと胸の奥が弾ける素敵さがあります。
氷砂糖の野原、甘い香り漂うクリスマスの森。
読みながら くるみ割り人形や少女マリーと一緒に
お話の中に入りたい...どんなに素敵だろう。と何度も思ったものです。
小さな頃からの 憧れの世界です。
『 くるみ割り人形とねずみの王様 』
著者...E.T.A.ホフマン
秋も深まり
店先に並ぶ
きのこも増えてきました。
きのこは 美味しいだけでなく、
見た目も面白く 美しい。
しかも 毒を持つものもあり菌類という、
とてもミステリアスな生物。
神秘的な きのこ好きに
うってつけの本です。
『 きのこ絵 』
写真ではなく、繊細な絵が美しく
贅沢感溢れる一冊です。
肺結核を患い夭折された
肺結核を患い夭折された
小説家 梶井基次郎の作品が好きです。
残されたのは20篇余りの短篇です。
命の儚さにみる 強さと美しさ
甘美な陶酔にふける。
『 檸檬 』 (角川文庫)
『 梶井基次郎全集 全1巻 』 (ちくま文庫)