……. 「 図書館の子 」…….
文...佐々木譲
絵...蒲原みどり
チェロ演奏...竹本利郎
図書館で母を待つ六歳のぼくが、
吹雪になり図書館に閉じ込められた時の
お話。
竹本利郎さん演奏の
バッハ無伴奏チェロ組曲を
聞きながら、
そっと本の箱を開けます。
綴られていない
美しい絵が描かれた用紙に
No.が打たれた49枚。
穏やかに語りかけられるような
文章に、いつしか自分も絵の中の
図書館に迷い込んでしまい
六歳のぼくを見ているような
不思議な気持ちと
不思議な時間旅行ができる
不思議で素敵な一箱です。
日本家屋、日本文化の美は 陰翳に見る美しさ
谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼賛」に
写真家・大川裕弘の
美しい写真を合わせた写文集。
現代では少なくなった日本家屋。
神社仏閣での心穏やかな
落ち着く空間で静寂の中の美しさ
日本の暮らしの中にあった
陰翳にある美しさ、
日本人の文化や暮らしの美学を
改めて感じることができました一冊です。
「アリスの不思議なお店」
フランスのイラストレーター
フレデリック・クレマンが娘の
誕生日プレゼントのために作った絵本です。
不思議なモノが何でもあるアリスのお店。
そんなアリスに贈るプレゼントは…。
とっておきのプレゼントはあるかしら。
不思議で素敵でちょっぴり怖くて
ワクワクする品が出てきますよ。
幼い頃、美しく飾り付けされた小箱に、
自分だけの秘密の宝物をしまっていました。
その小箱を久しぶりに開けたような
キラキラと心弾ける絵本です。
装丁も素敵で大切な人へのプレゼントに
いかがでしょうか。
アリスの不思議なお店
(作)フレデリック・クレマン
(訳)鈴村和成
数民族や先住民を被写体に撮影される写真家ヨシダナギさんの写真展へ。
花や草木で自らを飾る美しいスリ族を好きになったのもナギさんの作品から。
そのヨシダナギさんが今回撮り上げたのが
ドラァグクイーンです。
ヨシダナギ写真展
2020「DRAG QUEEN」
モデルとなる彼女達の生き方や考え方を
表現するドラァグクイーンは
妖艶で奇抜で美しい。
彼女等が言うドラァグクイーンはアート、
その内面までもが写し出されるているような作品全てが圧倒的で
心に強く響きます。
「私が美しいと感じるものって、とても力強くて、
威厳があって、偽りのないものなの。」そう言う
モデルの一人CANDY自身
言葉通りの美しさがありました。
彼女達には彼女達一人一人の歴史や
ドラマがあり強くて美しいそれがありのままの姿。
写真集
「DRAG QUEEN -No Light, No Queen-」
NAGI YOSHIDA
松坂屋名古屋店 南館8階マツザカヤホール
8月にご紹介しました
夜食カフェマカンマランシリーズの
主人公もドラァグクイーンですよ。
冬の冷たい季節になると
空気が澄んで夜空の星が
美しく見られます。
ギリシャ神話には
星座に纏わる素敵な
お話があります。
温かな毛布とミルクティー
そして12星座の神話を読みながら
星座を探す。
そんな、ロマンティックな夜を
過ごしてみては如何ですか。
魅力的な絵にテンポよく
読める文章が心で弾みます。
「12の星のものがたり」
tupera tupera…(さく)
絵本です♪
お話を終わらせたくなくて
早く読みたいのに
最後の一冊がなかなか読み始められなかったシリーズ四冊
「マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ」
「女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび」
「きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび」
「さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい」
古内一絵(著)
夜食カフェの店主、シャールさんに
会いたいと思う人は私だけでないはず。
美味しそうな夜食や登場人物に会いたくて、
何度も表紙を開けてしまう。
いい明日を迎えるためにできるのは
自分次第。
まずは、一歩踏み出してみようと思う。
読書中、どんな時も誰も独りじゃないよと、
大きな手で肩を包んでくれてるような
心温かな気持ちになります。
太陽が顔を出した日曜日。
鳥の声に、明るい日差し
風を感じる爽やかな朝は
久しぶり。
こんな心地よい お休みに思う
スペインの暑い太陽の光や
乾いた空気。
そしてスペインの詩人
フアン・ラモン・ヒメネスが
故郷アンダルシアで
銀色のロバ・プラテーロとの
日々を書いた散文詩集。
「プラテーロとわたし」
左…138編の散文詩
(著)J・Rヒメネス(訳)長南実
右…全138篇のうちの28篇
(訳)波多野睦美(絵)山本容子
心に浮かぶ景色、アンダルシアの風や
キラキラと射す光、美しい夕焼けを
感じられ、ロバのプラテーロの優しい
大きな瞳が可愛くて、
のんびりと穏やな気持ちになれる詩集です。
右は、山本容子さんの銅版画が素敵な、
とても美しい詩画集です。
新たな世界や見知らぬ場所への 冒険だったり、
背中を押してもらう為や
お腹を抱えて笑いたい時、
思い切り涙を流したい時
また 旅のお供として、
もっと深く知識を得る為だったり、
ただ 活字を目で追いたい時や
それと一緒にそこを流れる時間など
本を好きな理由がたくさんあるように
本が好きな方はたくさんいらっしゃると
思います。
けれど、本の歴史を詳しく知る方は少ないのでは…。
わたしの名前は「本」
ジョン・アガード(作)
ニール・パッカー(画)
金原瑞人(訳)
知れば知るほど、
もっとわたしを好きになる。
わたしの名前は「本」
本好きのあなたに読んでいただきたい。
一年以上掛けて漸く愛知県に やってきました。
ヒグチユウコ展 CIRCUS
可愛らしく美しい
その中に毒気を感じ
たまらなくゾクゾクする
魅力溢れる作品。
作品集やポストカードでは
味わえない原画ならではの
心に迫る圧倒的な美
この場で、ずっと作品に
囲まれていたいと思う
ヒグチユウコ展
愛知県 刈谷美術館で
7月11日(土)まで開催です。
(コロナの影響で開催期間が
ポスターと異なります。) 2020年12月24日〜2021年2月7日
福岡美術館で開催予定です。
6月21日 今日は夏至。
6月21日 今日は夏至。
お日様が空のいちばん高い所に
のぼる日です。
この夏至の日に小さな野原に住む
小人がホテルを開きました。
おひささまホテルです。
素敵なホテルに
森や野原に住む動物や
虫たちは大喜び。
皆がホテルへやってきて
ワイワイ楽しく過ごします。
けれど、良いことばかりでは
ありません。
何が起こるのでしょうか。
おひささまホテル
エーリッヒ・ハイネマン(文)
フリッツ・バウムガルテン(絵)
石川素子(訳)
太陽がキラキラ輝く
梅雨の中休み。
野原のどこか、動物や虫たちの
楽しそうな声が聞こえてきたら、
可愛らしい小人のホテルが
あるのかもしれませんね。