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12月も もう半分を過ぎようと しています。

年末に向け、また新年を迎える支度。
その前に来るクリスマスと
この時期、慌しい毎日を過ごして
いらっしゃる方は多いのでは…。

そんな忙しい中でも読みたい
青山美智子さんの小説。
ふんわり優しく、いい明日が待ってると
穏やかで前向きな気持ちになれる
物語です。

「 猫のお告げは樹の下で 」
「 鎌倉うずまき案内所」
「 木曜日にはココアを 」
「 月曜日の抹茶カフェ 」

あっ、こんなところで繋がった!という喜びや、
えっ、そうだったの?と驚きもあり
楽しく読めますよ。

 

明治大正の小説家、児童文学作家

小川未明の童話『 赤い蝋燭と人魚 』

暗く冷たい北の海に棲ながらも、
人情があり優しい人間に憧れる
人魚の母親と、その娘の人魚と
人間とのお話です。

人はこんなにも弱いものなのか、
苦しいほど切なく悲しいお話と
酒井駒子さんの美しく
憂いのある挿絵が
深く心に沁みてきます。

晩秋の冷たく澄んだ夜空の下
感傷に浸ってはいかがでしょうか。

 

マザー・グース(Mother Goose )とは

イギリスで子ども達のために
古くから口誦によって伝承された
童謡や歌謡で、遊び歌や数え歌、
早口ことばなどがあり、
子どもや草花、動物達が楽しく
歌になっています。

そんなマザーグースの歌から
イメージする素敵なお菓子のレシピを
宮川敏子先生指導で紹介されています。

訳詩の谷林真理子さんによる
マザーグースについての
コーナーもあり、
使われているイラストは
イギリスのヴィクトリア朝時代に
活躍した児童書の挿絵で知られる
画家のケイト・グリーナウェイ。

可愛らしくて、全てのお菓子
作りたくなります♪

宮川敏子(指導)
谷林真理子 (マザーグースの歌訳詩)
工藤正志 (写真)
大矢和子 (プロセスイラスト)
ケイト・グリーナウェイ (その他イラスト)

立風書房 1987年11月

 

今日、8月31日は I LOVE YOUの日のようです。

「 I LOVE YOU の訳し方 」
望月竜馬(著)
ジュリエット・スミス(絵)
文豪たちが訳した100のフレーズ

十人十色と言うように
感じる心の数だけ表現もあります。

知らない誰かの手紙を
見つけてしまったような
ロマンチックが詰まっています。

 

西陽が眩しい夏の夕暮れ時は

子どもの頃の夏休みを
想い出します。

ガラスのように透明で
大人や周りの子ども達の言葉に
一喜一憂していた
美しく懐かしい記憶。
どの断片もキュンとなる
幼い頃の想い出です。

そんな夕焼けが美しく
ちょっと切ない夏の黄昏時に合う
一冊を。

『 誕生日の子どもたち 』
トルーマン・カポーティ(著)
村上春樹(訳)

以前にトルーマン・カポーティ(著)
村上春樹(訳)の二冊をpostしていますが、
こちらはイノセント・ストーリー六話の作品集です。

 

『 山びとの動物誌 』

紀州・果無山脈の春秋
宇江敏勝(著)

著者 宇江敏勝さんは1937年三重県尾鷲市で
炭焼きの家の子として生まれ、
紀州の山で暮らし、後に林業の仕事に
携われますが、
大自然のなか動物達との共存
当時はカニやエビ、ウナギが
谷川で獲れ、狩りもされていました。
宇江氏が若い頃は自然も豊かで
多くの野生動物がいたようです。
この 山びとの動物誌は自ら体験されたことです。
近所のスーパーやネットで生鮮食品が
購入できる今
昔ばなしのように感じますが
宇江さん御年83歳、ほんの数十年前の
事です。
自然保護、環境問題のことも
興味深く考えさせられます。

学生の方はもうすぐ夏休みですね。
読書感想文にも良さそうです。
小学高学年から楽しめそうですよ。
もちろん大人の方も♪

目次より

野兎
カモシカ
地面に棲む鳥
夜に鳴く鳥
ウナギ
カニとエビ
虫たち
鹿

イタチとその仲間
熊ー名人猟師聞き書き

 

人魚姫や白雪姫など 幾度と読み聞きした童話。

子どもの頃には
ただキラキラとした憧れや
可哀想という悲しみで胸がいっぱいに
なったように思います。

このように思い感じたでしょうか。

心を寄せる方の為に大切なものを
犠牲にし苦しみや辛さを受け入れる
強い思いや、
嫉妬や妬みが生む悍ましい醜さ。
欲深い愚かさ。
愛する方の為に気持ちを抑える
切なさなど、
歳を重ねてから読みかえす
名作といわれる童話には
苦しくなるほど万感胸に迫り
人のもつ本来の純粋な心や
素直さを再び思い出させるよう。

そんな名作童話から
中原淳一の美しい表現とイラストで
愛の溢れる童話絵本となっています。
「七人のお姫さま」
おもいでの童話の絵本
大光社 昭和42年3月初版
中原淳一(著)

 

愛らしいイラストとお話で 多くの名作を発表された

エリック・カール氏が
5月23日天に召されました。

子どもが幼い頃、まだおしゃべりも
上手くできない頃から好んで見ていたのが
(読むと言うより見ていました)
「はらぺこあおむし」などの
エリック・カール絵本でした。

中でも、お気に入りは
「ゆめのゆき」と
「みつばちとどろぼう」です。

何でもない日常のひと時が
心惹く可愛らしいイラストと
美しい色使いで、子どもの心を
掴みます。
何度と見てもニッコリしたり、
ケラケラ笑いだしたり、
大人でさえキュンとなります。

子どもから大人まで笑顔にさせる
エリック・カール氏の世界は
これからも皆の心に生き続ける
でしょう。

ありがとう💕

 


昨年の今頃、 radioで紹介されていて

何となく読んだら、
どっぷり浸かる程ハマった
近藤史恵(著)
サクリファイス シリーズ

サイクルロードレース。
常に危険と隣り合わせ
死と背中合わせで、
技術や体力だけでなく
その日のコンディションはもちろんの事、
気候天候など一時の風向きだけでも
勝敗を左右させます。
状況判断に長け、
その一瞬に大博打を打てる精神力を持ち
クレバーでなければ勝つ事が
出来ないスポーツと感じました。
それだけでも興味深い
サイクルロードレース。

ロードレースを
全く知らなくても
ぶるぶると心揺さぶられ
引き込まれていきます。

ストーリーの面白さだけでなく
レース中の頬や体に受ける風や
緑の匂い、太陽の光
苦しい山岳、雨の冷たさ
シリーズを読み終えても、
その世界から抜け出したくなくて、
再びシリーズ全てを読み返えしたほど。

再読中は、自分も選手等の
家族になったような、
登場人物全てに愛情を持てるほど
愛すべきシリーズになりました。

「 サクリファイス 」
「 エデン 」
「 サヴァイヴ 」
「 キアズマ 」
「 スティグマータ 」

また、サイクルロードレースの
面白さを知る事ができ
昨年のツール・ド・フランス開幕は
YouTubeで家族と観ました。
今年は6月26日大会開幕です。
来月が楽しみです。

 

2月22日

ニャンニャンニャン
猫の日と言う事で
「Puss in Boots」

長靴をはいたネコ
ヨーロッパに伝わる民話です。

シャルル・ペローの寓話や
グリム童話で伝えられ
映画にもなりました。
日本でも知らない方は
いらっしゃらないほど世界中で有名な
とても賢いネコのお話です。

こちらは百年以上も前のクリスマスに、
何方かが可愛い誰かにプレゼントされた
古書のようです。
そのため古く傷みもありますが、
楽しく心嬉しい話や可愛く素敵な本が
人から人へ、そしてまた 人から人へ巡り、
それを受け取った誰かが
また温かな気持ちになります。

そして人と時代の旅で
私の元へ やってきました一冊です。
いつかまた、何方かの元へ旅立つ日が
来るのかな。

 

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