……. 「 図書館の子 」…….
文...佐々木譲
絵...蒲原みどり
チェロ演奏...竹本利郎
図書館で母を待つ六歳のぼくが、
吹雪になり図書館に閉じ込められた時の
お話。
竹本利郎さん演奏の
バッハ無伴奏チェロ組曲を
聞きながら、
そっと本の箱を開けます。
綴られていない
美しい絵が描かれた用紙に
No.が打たれた49枚。
穏やかに語りかけられるような
文章に、いつしか自分も絵の中の
図書館に迷い込んでしまい
六歳のぼくを見ているような
不思議な気持ちと
不思議な時間旅行ができる
不思議で素敵な一箱です。