月と六ペンス
サマセット・モーム(著)
金原瑞人(訳)
家庭を放棄し、
手を差し伸べる人まで傷つけ
ひどい仕打ちを与える
身勝手な男ストリックランド。
しかし、全てを捨て無一文で
若い頃からの夢に向かい
その事だけに情熱を注ぎ全うする
強靭な精神力は何か惹きつける
不思議な力があります。
人間臭い登場人物等も
個性が強く それぞれがいい。
ストーリーだけでなく、
語り手「わたし」を通してみる情景、
表現、会話がとても魅力的であり
サマセット・モーム作品を
全て読みたいと思わせる
実におもしろく好きな作品です。